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こんにちは。竹みかです。
長々と、この卒業生保護者から受験体験記を聞く会に参加しての感想を書く連ねてきました。
今回でおしまいにしたいと思います。
最後は、浪人についてです。
というのも、卒業生保護者の話を伺い、娘の通う学校では、本人の意見を最大限に尊重するスタンスであるということはわかりましたが、実際には共通テスト次第で、妥協案が提示されることもあるそうなのです。
そんな話を聞くにつれて、私の中でも少しモヤモヤが出てきたので、浪人の現実ってどうなんだろう?と改めて調べてみることにしました。
現役時に、無理を承知で第一志望大学を貫き失敗してしまった暁には、浪人せざるおえなくなりますからね。
調べていくうちに、私が浪人さえしていれば……と考えていた未来は、単なる幻想だったのだと気づき始めたのです。
浪人すれば、必ずしも現役時より学力が上がるわけでもないし、現役で落ちた大学にリベンジできるわけでもない。
何なら想定もしていなかった悲しい現実があるということも知りました。
娘の学校の方針
冒頭でお話しさせていただいた通り、学校の受験指導としては、
①将来どのような職業を目指している?
(または、どんな資格を取って活かしたいのか)
②将来の夢や希望をかなえるには、どんな学部学科を受ければよいのか?
これが柱になっているようです。
大学にこだわりを持つのではなく、専攻にこだわりを持て!という方針なので、共通テストで点数が思うように取れなければ、同じような勉強ができる(または、資格取得できる)ランクを落とした大学に出願せよ!ということになります。
当然、大学名にこだわりを持っている生徒や保護者もいるので、先生方との間に軋轢が生まれたり、学校は弱気な受験指導をしていると言う人もいるようですね。
当然、生きてきた時代の違いによる価値観の違いもあるのではと思います。
我々の年代(40代~)は、今よりも大学名重視の傾向が強かった気がしますからね。
実際に、私の高校の同級生にもどうしても慶大にこだわりがあり、文系全学部を受けた子がいました。
結果は残念でしたが、本人はやり切ったからいいと、別の大学に進学しました。
早大受けまくりなんて子の話もちらほら聞きましたしね。
大学に行ってどんな勉強をするかではなく、その大学名が欲しいという人も一定数いたように感じます。
当時、大学はレジャーランド化されていたころですからね。(笑)
どんな大学でも、いかなる学部学科でも、入ってしまえば卒業できるみたいな甘い考えがありましたしね。
時代的に、何を学ぶより、どこで学ぶの方が重要だったのかもしれません。
今の時代の学生さんの方が、よほどしっかり考えがあり、真面目ですよね。
そう考えると、保護者より先生方の方が時代に即した指導ができているといえますね。
私たち保護者もアップデートが必要です!
そのような時代に即した指導の甲斐があってか、現役で大学に合格し、進学する割合が異常に高いなと個人的には感じています。
毎年、浪人するのは数人程度で、ごくわずかしかいませんからね。
*ちなみに、大部分の生徒が旧AO入試や旧指定校推薦で進学が決まる学校ではありません。
ほとんどが一般入試で進学する学校です。
それに対して、県立トップ校は浪人の割合が比較的高いですね。
もちろん、娘の学校は中高一貫校なので、中3の2学期から高校課程に入り、高2で全範囲の学習が終了し、高3の1年間はすべて受験勉強に充てられます。
その点では、県立トップ校と違っていて当たり前なのですけどね。
ただ、この浪人。
私は人の親となって初めて、現実を知ることとなりました。
浪人について私が思い違いをしていたこと
私の時代は、第2次ベビーブームに当たり、なおかつ、今より大学数も定員も少なくかなりの激戦だっため、浪人は珍しいことではありませんでした。
更に当時は、先取り学習をしない(文理クラス分けすらしない)都立校の子たちは、例え、今でいう進学重点校に当たるトップ校でも浪人が当たり前だったのです。
むしろ、高校は4年制といわれていたくらいですからね。
それに対して、私は、私立の一応進学校?に通っていたので(当時は全然大したことない進学実績でした)、先取り学習をしており、高2で全範囲の学習を終了し、高3は受験勉強一色でした。
高3の1年間は予備校にも通っていましたしね。
それでも受験結果は惨敗……
7校受けて、滑り止めの中堅女子大に受かったのみです。
ただ当時は、まだまだ男女差別が激しかった(男女雇用均等法なんてあってないようなもので、差別は当たり前に存在しました)ので、大学名より浪人して1年歳を食っている方が就活で不利になると周囲にいわれ、浪人をせず受かった大学に進学したのです。
そうはいっても、本音では複雑でしたけどね。
もう受験勉強に疲れたから、受かったところに進学するのでいいかなという諦めの気持ちと、あと1年浪人すれば、もしかしたら希望していたマーチのとある1校に受かるかもしれないという気持ちとの間で、揺れ動いていました。
この2つの気持ちがせめぎ合い、結局、諦めの境地で進学するという選択をしたのですが、どこかで私だって浪人すれば、もっと偏差値の高い大学に受かったはず!という妙な自信があったのです。
私は女だし、時代も時代なのだから仕方なかったのだと自分を言い聞かせていました。
ところが……
浪人について、改めて調べれば調べるほど闇を感じたのです。
浪人生活を経て、憧れの大学に進学できるのは、わずか全浪人生の1/3程度だと聞くではありませんか。
そのほとんどは、現役時にぎりぎり手が届かず落ちてしまった子で。
自分に何が足りないかわかっており、しっかりそこを強化し学力を確実に上げられた子のみ。
もしくは、現役時にあまりに不勉強すぎて、伸びしろしかなかった子
か。
(それも、よい指導者が導いてくれてこそですし、本人に相当なやる気と根性がないと難しいですよね。)
他の1/3は、現役時の現状維持程度(自分のウィークポイントがわからず、現役時と同じ無駄で効率の悪い勉強をただ繰り返していただけ)、更に残りに1/3は、現役時より学力が落ちてしまう(大概は浪人によるプレッシャーによりメンタルがやられたり、勉強にまったく身が入らなくなってひまったり)とか。
嘘でしょ。
私がずっと考えていた浪人後の姿は、幻想に過ぎなかったのだと気づかされたのです。
私だって、浪人さえしていればすれば……の答えは、きっと現状維持がせいぜいだったのではと思います。
何しろ、勉強法がなっていなかったでしたからね。
時間はそれなりにやってたかもしれませんが、
・無駄な作業が多すぎる。
・頭で考えずに暗記ばかりに頼っており、学力が上がる要素がなかった。
・当時は、受験勉強に関する情報が足りていなかった。
・子どとが多すぎて、手厚く見てくれる塾がほとんどなく、集団塾しか選択がほぼなかったので、誰も自分の愚かな勉強法を改めさせてくれる人がいなかった。
ですからね。
もしかしたら、思うように上がらない成績にメンタルがやられていた可能性だって考えられます。
たぶん、自分の性格からして大いにありですね。
という考えから、仮に私が浪人をしたところで、現状維持、下手すれば学力が落ちていた部類だったことでしょう。
ネット上には、現役、1浪と思うようにいかず、2浪した挙句にメンタルがズタズタになってしまった話もあふれていました。
他人様ながら、読んでいて悲しい気持ちになってしまいました……
現役時に、そんなところ行けるか!と蹴った、指定校で取れたはずの大学の方がよかったくらいなんて声さえあったのです。
だからこそ、先生方がその子のメンタルの強さや現役時の頑張りを見て、(もう限界点だと判断し)志望校を下げるように指導したり、受かった大学に進学することを勧めたりするのかもしれませんね。
それは決して弱気でも、逃げでもない、その子の将来を思ってのことなのだと思うに至ったのです。
最後に
子の受験は、親世代とは時代が違うから、時代錯誤なアドバイスをしてはいけない、余計な口出しをしていけないとよく聞きます。
もちろん、それは当然のことだと考えます。
よく男親が、
俺は推薦だのAOだので大学に行くやつは許せない!
なんていうセリフを口にしがちですが。(うちの夫も言います)
今や、国公立大学ですら学校推薦型や総合選抜型入試が採用されている時代ですからね。
私大なら定員の半数近く(大学によっては半分以上)が、それら推薦か、内部進学で入学してきます。
一般入試にこだわる必要なんてありませんし、使えるものはどんどん使うべきですよね。
もちろん、大学合格後は遊んでよいわけではなく、大学入学後を見すえて、英語や数学などを積極的に勉強しておく必要があると思いますが。
そして、大学名がよければOKではなく、将来を見すえて何を大学で勉強するのかは重要なことですよね。
当然、何を専攻するか考えた上で、受験する大学は決めるべきです。
就活でも、その点はしっかり聞かれるはずです。
(当然、今でも大学名で足切りはあるでしょうけど。)
加えて、今回、浪人について調べてみて思ったのは、時代の違いだけではなく、自分の知らない世界があったのだということです。
自分は、大学受験経験者だからといっても、知らないことはたくさんあります。
私自身、未経験の浪人についてだけではなく、国公立受験のこと、理系の受験全般のこと等など知らないことだらけです。
大学受験の最終決定権は子本人にありますが、親自身も、
・常に情報はアップデートしておく。
・知らないことは調べる。
・知識を蓄えておく。
ことも大切だなと感じました。
子に相談されたときは、いつでも対等に話せる準備だけはしておかないといけませんからね。
親は親でやることがいっぱいですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
健やかで美しい髪を目指す貴女へ
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