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こんにちは。竹みかです。
まだ、高校も卒業していなし、大学受験も終わっていない新高3生を持つ母ですが。
娘の中学から高校2年までを見守ってきて(娘は地方の公立中高一貫校に在学中です)、【高校の役割というか、ありよう】について、思うところがあるので、綴っていきます。
現役で、しかも、塾や予備校なしで難関大学に受からせてくれる高校がいい学校なのか?
親から見てコスパのよい高校が、子にとってもいい学校なのか?
あくまでも個人的意見ですので、ふんふんそんな感じ方もあるか思っていただけたら幸いです。
今時の親が高校に期待していることとは?
まずは私たちの話を。
かれこれ30年以上前の話ですが、私も夫も都内の私立高校に通っていました。
私の高校は女子校で、短大希望の子も1/4ほどいましたが、全員進学希望の学校でした。
夫の方は男子校で、全員四年制大学に進学希望の学校でした。
が……どちらも、高校の進学指導はいまいちでしたね。
(夫の方もまったく野放し状態だったようです)
大学受験に直接役立つ授業はほとんどなく、先生の進学指導もあまり役に立たず。
結局、独学か予備校に通って受験に備え、受験プランも自分で考えていた感じですね。
周りもみんなそんな感じでだったので、疑問もなかったですけどね。
高校なんてそんなものと思っていました。
ついでに、世代的に親も役に立たないし、予備校も何せベビーラッシュ世代なので、どこもマンモスで、手厚く指導してくれるところなんてなかったような気がします。
というわけで、浪人も珍しくなかったですよね。
今ではう~ん?と思われる大学でも、恐ろしく倍率も高かったですし、難易度も高かったですからね。
そんな手探りで大学受験を乗り越え、後悔も抱えつつ(もちろん、大成功された方もいらしたでしょうけど)、人の親となり。
自分の子どもたちには、
手厚く受験指導をしてくれるところを!
と考え、高校(中高一貫校なら中学)を選んだ(選ぼうと考えている)親御さんたちも多いのではないでしょうか。
我が家も、夫の仕事の都合で、まったく勝手のわからない地方住まいになったので、まさに手探りででしたが。
きっとここなら、進学実績も悪くないし、比較的手厚く受験指導をしてくれるはずと考え、娘をとある中高一貫校に入れました。
そんな親の思いが高校を変化させた?
恐らく、そんな親たちの、手厚く受験指導を!という思いが、高校を変化させていったのではと思うのです。
早朝から始まる0時限(朝補習)に
通常授業後の夕方補習(7時限や8時限)
そして、土曜補習に
長期休暇(夏、冬、春休み)の補習
空いた土日には模試
更に、暗記を必要とする英単語や古文単語、難読漢字や現代用語、他にも漢文やら日本史や世界史等など。
毎週、いや毎日のように行われる小テストの山。
そして、設定点数を超えなければ、再テスト、再々テストと続く。
加えて、やりきれないほどの課題。
多くの進学校が、私や夫の卒業した学校のように感じだった30年以上前(都立トップ校では文理選択すらなかったと聞きます)にも、手厚く受験指導をする高校は存在していました。
実際に、兄が通っていたところがそんな感じでしたね。
常にテストに追い立てられ、順位をつけられ、成績順にクラス分けをされていました。
そのお陰で、猛烈な勢いで東大を始め、俗に難関大学とよばれるところへの合格者を伸ばしていましたね。
中学受験をなめて、6年生の夏から塾通いを始め、(当然ですが)滑り止めしか受からなかった兄。
他のクラスメイトもそんな感じだったのでしょう。
恐ろしくらい、実力をつけ、中学入学当初では考えられないような大学に、みな合格していきました。
親である父(まったく大学受験を知らない)は、その結果に大満足していましたしね。
私立なので、6年間の学費はそれなりにかかったものの、予備校代は一切かからず、浪人の必要もなかったのでね。
その後、兄の卒業した学校は、東大合格者をトップクラスの常連校になっていきました。
ちなみに、その学校は文武両道をかかげていましたが、スポーツはスポーツ専門で入ってきた子たちの実績で……
文部門と武部門はまったくの別の子たちの実績でしたけどね。
きっと……
そのような形態の高校、皆さまのご近所にもありますよね。
今は当たり前のようにある文武分離型高校は、もしかしたら、兄の卒業した高校が走りなのかなと思っています。
そして、私立高校だけでは、本来は自由を尊ぶ公立高校まで広がっていったのではないでしょうかね。
文武分離型だったり、手厚い受験指導だったりと。
親の要望や期待のもとにね。
俗にいう、コスパのよい高校。
親の期待の陰で何が起こっている?
<私は兄の学校には絶対行きたくなかった>
私自身は、兄の姿を見て、その学校だけは絶対に行きたくないと思っていました。
というのも、熾烈な競争を強いられ、毎日、勉強に追われていた兄は、相当なストレスを抱え、家で爆発させていましたからね。
当時は、思春期特有の反抗期で片づけられていましたが、学校でのストレスも大きく関わっていたのではと、小学生の私でも感じていました。
中学の時は、担任の先生にも随分かみつていたようですけどね。
それでも、兄は何とか卒業にこぎ着けましたが、不登校の子、そして心が病んでしまった子の話も聞いていましたし、中途退学者数もまた異常だなと、幼いながら感じていました。
<手厚い受験指導をしてくれる学校が合っていた子もいた>
娘と小学校時代の同級生が、中受をしてとある私立に行きました。
申し訳ないけど……小学校のカラーテストでもあちゃーという点数を取ってしまうような子だったそうです。
※ちなみに、地方の私立中学の中には、学費が払える財力さえあれば、誰でも入れてくれるところもあります。
そこはスパルタ教育で有名な学校で、授業時間数も小テストの数も、聞くだけで背筋が凍るほどでした。
ときが経って高2になり、娘が映像授業で有名な塾の模試を受けたところ……上位者の中にその子の名前があったそうなのです。
素直で真面目なお子さんだったので、学校に従い、5年間頑張った成果が実を結んだのでしょうね。
<学校の受験指導が間違っていることもある>
ただもし、信じていた受験指導により、間違った方向に導かれてしまったら……
先日、とある高校の先生が書かれている記事を読んでいてゾッとしてしまいました。
何校かの私立を渡り歩かれていた先生だそうです。
中堅どころの私立は、何としても合格実績が欲しいので、猛烈なスパルタ系が多いとか。
惜しくも第一志望校を逃し、リベンジの気持ちで入ってくる生徒も一定数おり、ガンガン鍛えていくそうなのですが。
その勉強内容が古く、今の大学入試向けにアップデートされていない場合もあったとか。
指摘しても、若手の意見は聞き入れてもらえず、旧態依然の指導法が延々と続けられて学校もあったようで。
あんなに青春を犠牲にしてひたすら頑張ったのに成果に結びつかない、かわいそうな子たちをどれぼど見てきたかと。
悲劇ですよね。
再び高校は変化していく?
娘の学校は、進学実績は悪くないものの、それが学校の指導によるものなのか、それとも、各自の判断で自主勉強をしたり、予備校等に通ったりした成果なのか、入学させた当初は半信半疑でした。
私立ではなく、公立なので、先生も定期的に入れ替わりがありますしね。
実際は、生徒のほとんどが、前期課程(中学)のころから、塾に通っていましたが、学校もなかなか猛烈でした。
手厚い指導といえはそうですね。
課題の量も多かったですし、授業進度も速かったですからね。
後期課程(高校)からは、希望制の朝補習と、強制参加の土曜補習が始まり、夏休みなどは、半分近く補習で埋まっていました。
更に、夜に塾や予備校の夏期講習に行くハードさ。
引き続き課題も多く、週にいくつもの小テストも加わっていきました。
少し気を抜き、設定点数を超えられないと、再テストです。
現在進行形の小テストと再テストと、そして、他教科の小テストも加わり。
もちろん、中間テストと期末、学年末テストもあり、教科によっては、中中間テスト(中間と期末の間のテスト)もあり。
大人が聞くだけでも発狂レベルでした。
昨年までは、娘もよく文句を言っていました。
(今は受験生なので、何も言わなくなりましたが)
その手厚い受験指導により、後期課程になると、一気に不登校の子が増え始め、進級すら危うい子が出てきて、完全に心折れて退学者も出してしまう状況に……
もちろん、軽々クリアーしていく子もいます。
何とか取り繕って、ギリギリを狙う子もいます。
もうどうでもいいや!と適当にやり過ごし、開き直ってしまう子もいます。
(それでも大概は進級できますけどね)
ここまではオッケーなのです。
真面目すぎて、完璧を求めすぎて、ある日突然、朝起きられなくなり、学校に来られなくなる子もいるのです。
悲しい。
一方で、ありとあらゆるものがたまりすぎて、糸がプツンと切れたように、完全無気力になってしまう子もいます。
それが、娘の学年だけの話ではなく、毎年のように起こっているのです。
兄の学校を見ているようでした。
(時代が時代だけに、兄の学校の方がもっともっとヤバかったと思いますが)
さすがに、学校側もこの状態はいけない思い始めたのか?(真意はわかりません)
今年から見直しが始められています。
表面上は、これからもっと増えるであろう旧AO入試のために、各自経験を積んだり、課外活動したりする時間を増やすためだそうです。
先生の働き方改革もありますしね。
ただ、親からは不満の声が出るのかもしれません。
受験指導をしっかりしてくれると思ったからこそ入れてたのにとね。
子にとっては大歓迎のことでしょうけどね。
私は、この改革期を目の当たりにして、意識が変わってきました。
結局、高校の役割、そして存在意義って?
元々、私自身が猛烈に突き進むとか、努力、根性、競争を好まない性格でもあります。
勉強にしろ、スポーツにしろ。
だからこそ、何者にもなれなかったのでしょうけどね。
まあ~でも、自分で選んだ道だから後悔も含めて、自分の中で消化するしがないですよね。
表現が難しいのですが、高校って、ちょっとポンコツで抜けているくらいでいいのかなあと思うのです。
昔に立ち返りましょうよって。
本来、高校は大学受験のための予備校ではないはずです。
(だから最近の、就職予備校のような大学の姿も違和感でしかありません)
高校生として、学ぶべきことを学ぶ。
理系文系関係なく。
大学受験に特化することなく。
副教科も含めて幅広く学ぶ。
そして、せっかく同世代の集まりなのだから、行事なり、部活なり、日々の戯れなりを楽しんで、大いに青春を謳歌して欲しい。
それにプラスして、大学に行きたいのなら、自ら考えて時間をつくり出し、勉強するなり、塾や予備校に頼るなり(親が行かせるのではなく、あくまでも本人が必要と感じた場合のみ)、推薦入試のために課外活動に励むなりすればいいのかもと。
何きれいごと言っているの?と思われるかもしれませんが、48年生きてきて、子の中高校生活を見てきての正直な気持ちです。
中高選びは、大人目線のコスパで決めてはいけないし。
子の思考力を奪うほどの、過剰な受験指導を期待してもいけない気がしています。
もちろん、その子その子で合う合わないがあるのでしょうけどね。
スパルタ教育でも伸びる子がいるのも事実ですが……
やはり、自分で考えて行動に移せる人間になるのが、【教育の最終目標】ですよね。
自分の人生は、自分で引き受け、誰のせいにもしない。
同年代のお子さん、もしくは、大学生、社会人のお子さんをお持ちの親御さんさんたちは、どう思われますか?
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
健やかで美しい髪を目指す貴女へ
「竹みか」サブブログ『健美髪日記』のご紹介
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