こんにちは。
いつも⭐やブックマーク、温かいコメントを下さる皆さま、ありがとうございます!
励みになります。
前回のブログで、娘の通ってい学校では、よほどのことがない限り浪人はお勧めしないと話をされた…とお伝えしたかと思います。
実際に世間的に、浪人をしても
成績が上がるのは全体の1/3、
現役時の成績が維持できるのが1/3、
現役時より成績を落としてしまうのが1/3
なんて厳しい言い方をされる専門家の方もいらっしゃいます。
基礎ができていて、更に志望校に絞った勉強もほぼできていていて、あと一歩足りずに涙を飲んだ子だけが浪人して合格を手に入れられていれられるとか。
そうはいって、
本人が納得していなければ、
妥協してしまったという心残りがあり、せっかく入学した大学生活を楽しめなかったり、劣等感を感じみじめに思ってしまったり、ときに大学を辞めてしまったり、仮面浪人になってしまうこともありますよね。
もちろん大学を中退したり、仮面浪人することも、その人の長い人生を考えれば、悪いことばかりではないと思いますが…。
それならば、本人が納得できるまで浪人するのもありなのでは思います。
とはいえ、それからの人生を考えれば(特に就活)、1浪、多くても2浪が限界かもしれませんけどね。
私の従兄は、何と5浪もしてしまいました。
親類全員、あいつは何を考えているのか???と心配を通り越して、あきれ顔だったのですが、それから四半世紀以上のときが経ち、現在の彼は…。
昔からちょっと変わった従兄だった
従兄は、私より少し年上でもう50歳を過ぎています。
久々にその従兄に会った母は、とても良い顔になっていたと言うのです。
高齢でずっと体調を崩していた叔父(従兄にとっては実父です)の葬儀で、本当に久々、数十年ぶりに再会したそうなのですが…。
かつてはかなり変わった性格のいとこのお兄ちゃんでした。
体形はひょろひょろ~として、ふいにヌーと現れては不思議なことをぼそぼそしゃべって去っていくような…。陽気で社交的な長男とは全く正反対のような人だったのです。
周りの親族からも、あいつは変わってるし、結婚など到底無理だろうなあと言われていたそうです。
どっぷり昭和時代の話ですので、かなり辛辣なことを言ってますね。
そんな従兄の希望は
ちょっと変わった性格の従兄ではありましたが、勉強は好きだったようで、将来は宇宙関連の仕事につきたいと西の帝大を目指していました。
努力の甲斐なく、現役でも一浪でもそちらにご縁がなく、東京のとある私大に入学しました。
ここまではよくあるパターンですね。
その大学自体は、きちんと勉強をさせる理系大学として有名で、そのため就職も今も昔も良かったようなのですが、従兄は
「入ってみたら、自分の希望と全然違っていた!」
と主張し、半年ほどで退学、再び浪人生活へ突入してしまったのです。
本人が納得いかなかったということですね。
ここからは…意地なのか何のか、そのあたりは本人しか分からないところですが、結局、5浪となってしまったのです。
そしてそこまで粘りに粘りましたが、憧れの大学にはご縁をいただけませんでした…。
当時、元気だった叔父は、
「あいつは勉強が本当に好きなんだな。」
と周りに自嘲気味に言い、いつも諦め顔でしたが、決して本人を問い詰めたり、親の意向を押し付けたりしていなかったようです。
社交的な長男が家業を無事継いでくれたということもあったのでしょうが。
なぜ、そこまで意固地な従兄が5浪というタイミングで決断をしたかは分かりませんが、長い浪人生活の末とある国立大学(宇宙とは全く関係のない学部学科)へと進学しました。
従兄自身の意思で。
大学生活は順調に
昔から従兄の性格を良く知る周囲の親類(私も含め)は、てっきり研究者の道に進むと思いきや、民間企業へ就職を決めたので、ざわついていましたが…。
これまた本人の決めたことでした。
それから30代半ばで、良い人と出会い、めでたく結婚もしました。これまた周囲は、
そして現在、笑顔
それから長き月日が経ち現在です。「なぜ東京の私大は辞めたのか?」
「今、仕事は何をしてるんだ?」
とずかずか聞いたようなのですが。
そんな不躾な質問にも穏やかに
「今も同じIT企業で働いていて、充実している。」
「その土地に進学し就職したからこそ、今の奥さんと出逢えた!」
最後に
その人が幸せかどうかなんて、他人が決めることではありませんよね。本人が納得していることが一番大切なんだと、その一連の話を母から聞いて、改めて感じました。
叔父と叔母は諦め顔をしながらも、決して自分達の価値観を押し付けることなく、世間に忖度することなく、全て本人に決断させたのですよね。
当時、周りの親族は、
四半世紀以上経った今となっては、叔父叔母の対応は正解だったのではと思うのです。
詳しくは書きませんが、別のいとこ(私と同い年の男の子)は…
親の強い誘導で大学も就職も決められ、40半ばの今も何かあるとたびに激しく叔母(いとこの母親)を罵っています。
お金も叔母がかなり援助しています。
いつまでも蟻地獄のようで、死んでも死にきれないと叔母は嘆いています。
でも、踏み込みすぎてはいけないというか、口を出しすぎてはいけないのかもしれませんね。一番大切にすべきことは、
であって。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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