こんにちは。
先週作った「すももジャム」は、家族で食べていたら…見事に1週間でなくなってしまいました。早すぎる。(涙)
家族にも好評で、最後まで美味しくいただけましたよ♪
旬のフルーツはやっぱり美味しいですね。
そんなすももですが、あまり旬が長くないので、2週連続でパルシステムにて注文しちゃいました。というわけで、すもも第2弾です!
今回は、コンポートにしてみました。
コンポートはジャムと違い、たっぷりの水分と少なめの砂糖(お好みですが)で煮るシロップ煮のような感じです。
今までもリンゴやら洋ナシ、梨、あんず等で作ったことがあるのですが、いつも使用する水分は水だけでした。(子供に食べさせたかったので)
いつかワインだけでコンポートを作ってみたい!と思いがあり、今回は、旬のすももを使ってワインだけで煮るコンポートに挑戦してみました。
大人のデザートです!
コンポートって何?
具体的なコンポートの作り方の前に、ちょっとだけコンポート自体についてお話ししたいと思います。
Wikipediaよると、
コンポート(フランス語: compote)は、果物を水や薄い砂糖水で煮て作る、ヨーロッパの伝統的な果物の保存方法。ジャムに比べ、果実自体の食感や風味が残っており糖度も低いため、そのまま食べたり、ヨーグルト、アイスクリーム、スポンジケーキなどにしばしば添えられる。基本的にジャムにできるフルーツはコンポートにも応用できる。家庭では、果実そのものに甘みが少なく美味しく食べられないときなどにコンポートにすることが多い。
ジャムでも水を加えて煮込んだり、風味付けにワインを入れたりすることがありますが、出来上がりは煮詰められてトロっとしていたり、ゼリー状だったりしますよね。
それに対して、コンポートは水分の中でプカプカ浮いていて、フルーツの原型を留めています。(煮過ぎてしまうとフルーツが形を留めず、とろけてしまうこともありますが…。)
すごく身近なものだと、みかん缶のような感じでしょうか。
ちなみに、今まで私が作ったコンポートの中で、あんずだけはそのまま食べる用でしたが、その他のフルーツのはケーキのフィリング用でした。
*タルトやパイのフィリングで、生のフルーツを用いると、焼成時にフルーツから水分が出て、べちゃべちゃの仕上がりになってしまいます。必ずコンポートにし、程よく水分が抜けた状態のフルーツを使用するようにしています。
今回は、ケーキのフィリング用ではなく、そのまま食べるようにしました。しかも、水分はワインだけなので、完全に大人のデザートですね。
夜が楽しみだ♪
白ワインですももをコンポートにしたら
最初はさっぱり白ワイン編です。
<材料>
すもも 5個
白ワイン 1カップ(200㏄)
砂糖 大さじ2
色止めでレモンの汁・小さじ1程度(最初からスライスレモン・1枚くらいを入れて、煮込んでも良いですね。)
*今回は、赤ワインと白ワイン両方を作るにはすももの数が少なかったため、スペースが無駄に空いてしまうのがもったいなくて、皮をむいて薄切りにしたリンゴも一緒に入れています。
<作り方>
ジャムのときと同様にすももを追熟させてあります。
①熟したすももをよく流水で洗ったら、竹串などを用いてなり口を取り、水分をきちんと拭き取ります。
*流水で30秒以上洗うことで、もしも農薬が付いていたとしてもほぼ落ちます。これにより皮ごと煮ることができますね。
②①のすももを包丁で半割にします。
*この時点で種が取れれば取っておきますが、熟していると非常に取りにくいです。無理に取ろうとすると、果汁も種の周りの実も無駄にしてしまうので、私は取りませんでした。
③ホウロウ鍋に②のすももを入れ、分量の砂糖を振りかけます。
ジャムとときと同様で、砂糖を振りかけることですももから水分を引き出しますよ。
④③の状態で30分ほど放置していると、砂糖が溶けて、すももから水分が出てきます。
この状態になったら、分量の白ワインを加えて、強火にかけます。
⑤④が煮立ったら、
火を弱火にし、落し蓋(アルミホイルやクッキングシート、厚手のキッチンペーパー等)をし、更に鍋の蓋をします。その際、鍋の蓋は少しずらしておくと、吹きこぼれませんね。
⑤5分弱火にで煮込んだら火を消し、お好みでレモン汁を加えます。その後、粗熱が取れるまで放置しておきます。ある程度冷めたら、密閉容器に移し蓋をして冷蔵庫へ。
これで完成です。
しっかり冷えたら実食になります!
これが楽しみでやっているようなものですからね。料理は。
<そのまま食べてみたら>
自然界が作り出す色とは思えないほど、美しいピンク色に仕上がりました!気分があがりますね。
煮ているときは、白ワインのアルコール臭がかなり強かったので、どうなることかと思っていましたが…仕上がりはアルコール臭さは全然気になりません。もしかして、完全にアルコール飛んだかな?と思うほど。
では、いただきます。
まずは、メインのすももから。
皮はするっと取れました。(写真のはすももは、皮を取った後の状態です。)もう歯がいらないほど、柔らかく、とろけるような食感です。缶詰のシロップ漬けを想像すると、甘みが足りない気がしますが、すもも特有の酸味の角がとれてまろやかで、とっても食べやすい味になっていました。うん、いくらでもいけそう。
ただ、後味にほんのりワインを感じるので、子供や妊婦さんはやっぱり食べてはいけませんね。アルコールは、完全には抜けていなかったようです。
おまけのリンゴも(正直、時季外れで全然美味しくなかったものです…)甘みとコクが加わり美味しくいただけました。歯触りは、サクッとさが少し残っていましたよ。
さあ~次は、汁です。といっても元は白ワインですけどね。
調理用だし…と、近所のスーパーで一番安いものを買ってきました。500mlで300円しないものです。(笑)口に含んだ瞬間。
サングリアだ!!!(あくまでもサングリア風飲み物ですよ~。)
と嬉しくなりました。まあ~すももの果汁と白ワインですものね。そりゃそうです。美味しくないわけがありません。もはや、このサングリア風飲み物を飲むために、すももコンポートを(白ワインベースで)作っても良いと思えるくらい美味しさです♪
サングリア発祥のスペインでは、栓を抜いて日が経ってしまった(味の落ちた)ワインを美味しく飲み切るために、フルーツ(バレンシアオレンジとかレモンとか)を入れたのが始まりだそうですから、安いワインでもフルーツとかけ合わせれば、美味しくなるのは当然ですよね。
注意:コンポートはセーフですが、本場スペインと同様の作り方で、日本にてサングリアを作ってしまうと、酒税法違反になってしまうそうです。
ご注意下さいね。
なぜかというと、アルコール度数20%以下のお酒にフルーツを漬け込むと、再発酵が起こり、別のお酒を造り出してしまう恐れがあるかららしく、そのため禁止されているそうなのです。
ただし、飲む直前にフルーツを混ぜるのはセーフですよ。
梅酒の場合は、アルコール度数20%以上の焼酎やブランデー等を使用しているのでOKです。
この汁とっても美味しいですけど、実と同じく、ほんのり後味にアルコールを感じるので、お酒が弱い方はご注意を!
赤ワインですももをコンポートにしたら
今度はこっくり赤ワイン編ですよ。一緒に入れるシナモンスティックがよい風味をプラスしてくれます。
<材料>
すもも 5個
赤ワイン 1カップ(200㏄)
シナモンスティック 1本
*お好みで加えて下さい!なくても良いですし、他のお好みのスパイスを加えていただいても。
砂糖 大さじ2
色止めでレモンの汁・小さじ1程度
*最初からスライスレモン・1枚くらいを入れて、煮込んでも良いですね。
<作り方>
ジャムのときと同様にすももを追熟させ、その後の工程もほぼ同じなので、①~③までは省略します。
④③の状態で30分ほど放置していると、砂糖が溶けて、すももから水分が出てきます。
この状態になったら、分量の赤ワインとシナモンスティックを加えて、強火にかけます。
⑤④が煮立ったら、火を弱火にし、落し蓋(アルミホイルやクッキングシート、厚手のキッチンペーパー等)をし、更に鍋の蓋をします。その際、鍋の蓋は少しずらしておくと、吹きこぼれませんね。
⑤5分弱火にで煮込んだら火を消し、お好みでレモン汁を加えます。
その後、粗熱が取れるまで放置しておきます。ある程度冷めたら、密閉容器に移し蓋をして冷蔵庫へ。
*ただしシナモンスティックは、あまり長く漬け込んでいると苦みが出てくるので、この時点で除けても良いですし、一緒に冷やした場合でも、ある程度経ったら取り除くようにして下さいね。
これで完成です。
しっかり冷えたら、こちらも実食しますよ~!
<そのまま食べてみたら>
煮込んでいるときからワインの香りとともに、シナモンの香りが漂っていました。幸せな気分になりますね~。
出来上がりの色は、白ワインのときは違い、ぐっと大人な雰囲気です。不思議と見た目に反して、シナモンのお蔭なのかな?ほとんどアルコール臭を感じませんでした。
実を食べてみても、シナモンのほんのりとした甘さとワインのコクだけ感じられ、とても食べやすいかったですね。
白ワインベースのときとは、また違う良さがあります♪
こちらもまた果肉はとろけるように柔らかいです。すもものほどよい酸味と後味にシナモンの甘い香りが残り最高ですね!おまけのリンゴも美味しくいただけましたよ。
言うまでもなく、こちらの汁もまたサングリアを彷彿させてくれます。
よりこちらの方が本場のサングリアに近いですからね。
赤ワインベースで、酸味のあるすももの果汁とシナモン入りですものね。アルコールはほぼ感じなくなっているので、ノンアルコールサングリア風飲み物って感じですね。
間違いない美味しさです!
ただ人により、アルコールを感じる可能性があるので、子供や妊婦さんは念のため止めておいた方が良いですね。
私的には、赤ワイン独特の渋みが消えて、とっても飲みやすかったですよ♪
作るときに注意すべきことは?
<すももの追熟はほどほどに>
今回作ってみて、ああ~失敗したなあと思った点があります。それは、すももの追熟をギリギリのラインまで攻めてしまったことですね。
ジャムなら、実がトロトロの状態になってしまうので、最初から崩れていても問題ありません。それに対して、コンポートは出来上がりの美しさも大切ですよね。
皮目が真っ赤になるまで追熟させる必要はなかったようです。その一歩手前の段階で調理した方が扱いやすく、かつ見た目も良い仕上がりになったのになあと後悔しました。
半割にする際も、中が熟し過ぎていてため、きれいに半分にできなかったり、種を取ることもできませんでした。今回のすももが実が小さめだったので、丸のまま煮ても良かったですね。
何より見た目が悪い…。ちょっと想定外でがっかりでした。
おまけで入れた固めのリンゴの方がよっぽどきれいなコンポートに仕上がっていますよね。残念…。
皆様ご注意下さいませ。
<砂糖の量>
これも気になるところですよね。
事前にたくさんの方のレシピを確認したのですが、この砂糖の量がバラバラだったので、調べてみたところ。
ジャムは、果実の量に対して砂糖が、その40%以上(日持ちを考えると60%~同量)
になります。に対して、
コンポートは、果実の量に対して砂糖が、その10~20%程度になるそうです。
という感じで、かなりさっぱりとした仕上がりになります。もっと、甘いコンポートがお好みに方は、果実の半量をあたりを上限に加えてみて下さいね。
金柑の甘煮を作るイメージでしょうか。
<煮込み時間>
果実の種類だったり、切り方によってかなり時間に差があるようです。
すももはとってもデリケートで柔らかいフルーツなので、3~5分程度で十分です。リンゴや梨などと同じ感覚で、10分ほど煮てしまうとぐちゃぐちゃになってしまいます。
<作った後の保存は?日持ちは?>
コンポートは、ジャムのように保存食という要素が薄いので、清潔な密閉容器に入れて、必ず冷蔵庫で保存して下さいね。
その際も、温度変化の少ないチルド室や冷蔵庫の奥の方がお勧めですよ。
それでも、やはり4~5日程度で食べきることが理想ですね。
もちろん、砂糖の量を増やしたり、アルコールを加えたり、煮沸消毒した瓶に詰めることで、少し保存性が高まるようですが、それでも1週間程度です。一気に大量に作らず、食べきれる量だけを作った方が賢明ですね。
お汁ごと冷凍保存も可能ですが、その場合は日持ちが3週間~1か月程度になります。
汁漏れには十分気を付けて下さいね。
*ちなみにコンポートは煮込み時間が短いので、アルコールを加えた場合は、アルコール分が完全には飛びません!子供や妊婦さん、アルコールの弱い方、車の運転を控えている方などは食べないで下さいね。
最後に
今旬のすももを使ったコンポートをご紹介してきました。いかがでしたか?
水分を全てワインに置き換えているので、大人向けになってしまいますが、水と砂糖で作ったコンポートとは全然違うものになり、驚きと発見の連続でした。
予想以上の美味しさに大満足です!
このレシピは砂糖を少なめにしているので、そのまま食べるのが一番だと思います。甘さで胃がもたれることなく、最後まで美味しくいただけますし、汁も最後まで飲み干しても罪悪感が少ないですものね。
このタイミングで、まさかサングリア風飲み物に出会えるなんて感動ものでした。
ご紹介した通り、作り方も簡単です。旬のすももをそのまま食べるもの良いですが、ちょっとだけ手をかけて、ワインベースのすももコンポートをあなたも作ってみませんか。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
他にも、すももに関するブログと書いています。
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