こんにちは。
我が家が住んでいる県は、都市部ではないものの緊急事態宣言により、8月の末から9月いっぱい分散登校とオンライン授業の併用となっていました。
*この措置は県立学校のみで、その他市立の小学校、中学校はそれぞれの自治体に任せるかたちとなっています。息子の小学校や近隣の市立中学校は、毎日登校をしていました。
最初のドタバタはこちらで。
ご存知の通り、宣言は9月末で解除され、10月1日から通常登校へと戻り、早12日ほど経とうとしています。
せっかくなので、まだ私の記憶が新鮮なうちに、この期間、県立学校の生徒たちはどう過ごして、何を感じ、考え、どのように変化したのか備忘録兼ねて綴ってみたいなと思っています。
ご興味のある方がいらしたら、読み進めていただけたら嬉しいです。
オンライン授業に慣れてくると…
最初は、登校日にChromeBookを持ち帰り、次の登校日に持っていくという生活をしていた娘も、次第に家のノートパソコンでつなげられるということが確信できてから、全く持ち運びをしなくなってしまいました。
ああ~もったいない。せっかく県からの貸し出しなのに…。しかも私が家のPCを使いたいときに使えないじゃんというイライラもありましたが。
まあ~ときに、私と息子が定期外来で大学病院に行っているときに、Wi-Fiがつながらない~!と焦りのLINEがきたりとトラブルは何度ありましたし。
息子が、退院後に自宅静養している期間とオンライン授業が重なっているときは、どこでオンライン授業を受講するかで揉めることもありました。本当はリビングでやりたい娘を無理やり、夫の書斎(ものすごく狭い部屋です)に閉じ込めておりました。(笑)
息子と私の行き場がなくなり、窮屈ですからね。私だけのときは、娘のリビングを譲り、私は寝室にこもっていましたよ。
そんなトラブルもありましたが、子供なのですぐに環境にも慣れたようですね。
相変わらず、教科によっては分散登校組の写メを撮るのに夢中になっていたり、オンライン組とLINEをしていたり、班で話し合う授業のときは、チャットで遊んでいたりなんておふざけもあったようですが…。
何やってるんだか。
教科によっては、真剣に先生の授業を聞き、ノートを取っている姿もありました。
そんな普段の学校での姿を、授業参観ではなく日常で見れるは利点ですね。
更に英語のリスニングの授業では、周りにお友達がいないので、助けを求めることもできず、周囲の雰囲気で察することもできないので、本当の力が試されたようです。
良いこと、良いこと。英語に苦手意識のある娘は、かなり困惑し、怒っていましたが…。なら勉強しなさい!ですよね。
では次に、分散登校とオンライン授業の併用で1か月ちょっとを過ごしての私が感じたメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
オンライン授業のメリット・デメリットは?
<メリット>
①親も授業に参加できる
先にちょっと触れされていただきましたが、やはり、オンライン授業だと親が子供の勉強している普段の姿を見れるのが、何よりのメリットですね。
夫は更に踏み込んで、一緒に授業を受けていたようです。(私と息子が入院している期間中に)それぞれの先生の感想まで言ってくれました。
授業参観だと、どうしてもよそいき授業になってしまうので、こんな普段の授業が見れるのはとてもよい機会ですよね。私も夫に勧められど、ちらっと英語と国語をのぞいてみたけど、途中で飽きてしまいました…。
ダメですね。おばさん、興味がないと集中力が続きません。夫もまた、自分が得意な数学と理科科目しか聞いていなかったらしいけど…。
②真の学力が求められる
女の子は、周りの雰囲気を察して動くのが得意なので(みんながみんなというわけではありませんが、娘も比較的その部類かな)、ひとり孤独にオンラインで授業を受け、指され、答えを言わされることにかなり困惑していました。
これこそ、自分の真の実力が試されるときですよね!
オンライン授業により勉強になったのではと端から見て思いました。本人はものすごく嫌がっていましたけどね。
③生活に余裕ができる
部活も全面中止で、登校日も2日に1回しかないので、通学に体力と時間を費やされない分、かなり生活に余裕ができていたようです。
そのため、比較的機嫌よく過ごしていました。(疲れていると超絶不機嫌になり、周りに当たり散らす子なので…)家族も平和。
朝も焦らずに食べることができるし、お昼も好きなものが食べられるので、夜ごはんに対するいちゃもんもかなり少なく、私も楽だったしね。(笑)
何より、小学校のときは暇な時間によくやっていた手芸やイラスト描きを、本当に本当に久々にやっている娘の姿を見て、母としてはホッとしました。久々に心も体も余裕ができたのねと。
本来は、こんなちょこまかした作業が大好きな子なのですが、中学生は忙し過ぎますね。学校に大量の課題に部活に塾にと。
私の学生時代もそうでしたが、本来その子が好きなことが、中高校生になるとやれなくなるどころか、隅に追いやられ、忘れ去られてしまうほど忙し過ぎると思いませんか。
これでは、いざ進路を考えるという段階になったときに、
何を将来やったらよいのか?
自分の本当の武器(好きで得意なもの)は何か?
分からなくなってしまうと思うのです。
実は、中高校生にこそ余暇が必要ですよね。
中高生に暇を与えると非行に走るなんて短絡的な発想はもうやめようよ。時代錯誤もいいところですよね。
私も大学生になってから、かつてお菓子や手芸など小物を作ることが好きだったなあ~とか、絵を描いたり、作文を書くことが好きだった(これだけはちょっとだけ褒められていた)なあ~とか、言葉少なく静かな子だったけど人間観察だけは好きだったよなあ~とか思い出せたのですが、もうときすでに遅し感があって。
進路を決める高校生のときに、どれかに磨きをかけ、武器にすべきだったのでは後悔したものです。
④体調が悪ければオンライン授業に切り替えができる
中学生にもなると、勉強の進みが早くなるので、1回の授業すら休みたくないという子も出てくると思います。
とはいえ、体調がすぐれないのに、学校に行き、授業に出席するのは(コロナ禍でなくても)とても辛いことです。オンライン授業を併用しているなら、分散登校の日でもオンラインに切り替えることが簡単ですし、授業の遅れも心配する必要がありませんよね。
先生でも、体調がすぐれず、このご時世を考えるとうかつに出勤できないけど、授業はお休みにしたくない(止めたくない)ということで、自宅のホワイトボードを使い、オンラインで授業をされていた先生もいらっしゃいました。
こんな選択肢も取れる時代なのですね。
<デメリット>
①体力がなくなる
週の半分、学校に行かなくなると、体力ががくんと落ちますね。
メリットのところでお話しした通り、無駄なことに時間を浪費されなくてよい面もありますが、その無駄と思われる通学や、学校での移動、体育の授業などは体力をつけるという面では役に立っていたんだなと実感できました。
家にいれば無駄の体力を使わず体が休まると思う反面、そのせいで体力がなくなっていくという、一見矛盾しているようですが、これも現実です。適度なバランス…難しいですね。
②外に出たいという欲求がなくなる
最初のうちは、学校に毎日行きたい!友達に会いたい!と言っていた娘が…。
オンライン授業で外に出なくてよいという環境に置かれ始めると、とことん外に出たくなくなるそうです。外に出たい欲求そのものがなくなるそうで。
分散登校するのすら面倒と言っていました。
あ~あ。どうしましょ。
更に気力をとことん削がれた子に至っては、オンラインで授業が受けられるのだから当然、全員出席だろうと思いきや、朝起きるのすら面倒といって、さぼる子まで出てきてしまったようで。
外に出て、太陽の光を浴びないと、成長期の子供たちは体力だけはなく、気力まで削がれてしまう子が出てきてしまうようですね。
③その他
・その子の家の環境により、授業に身が入らなくなってしまう。
・先生の目が行き届かなくなるので、話し合いなどはただの遊びになってしまう。
・誰にも見られていない環境で授業を聞いていると、緊張感がなくなる。
(逆に静かで誰にも邪魔されず、集中できた子もいるかもしれませんけどね。)
・隔日でしか学校に行かないので、生活ペースが乱れてしまう。
ずばり分散登校とオンライン授業を併用してみた結果、学力はどうなった?
分散登校とオンライン授業の併用をしていた9月末に、2学期の中間テストがありました。
主要教科に関してだけですが、特別進度の遅れは生じなかったようです。オンラインを活用したお蔭ですね。
そのため予定通り、中間テストも行われました。
結果も別段いつもと変わらない平均点で、点数分布も同様だったようです。私が見る限り、学力が落ちた様子はうかがえませんでした。
オンライン授業が併用でも、予定通り授業は進めることができるし、生徒たちにもそれなにり浸透しているようですね。
あとは、本人のやる気次第ですよね。
最後に
大人と違って子供は柔軟なので、こんなイレギュラーな環境でも、すぐ順応している姿ありました。たくましいですね。私のたち親の方が戸惑い、慣れるのに時間がかかったように感じます。
制限のある中でも、楽しさを見つける強さがあります!
勉強に関しては、もう小学生ではないので、あとは本人のやる気次第です。
ちなみに、娘は家にいる時間が長く、疲れすぎて勉強する気力すらないという日がなかったので、いつもよりちょっとだけ成績が上がったようですよ。まあ~浮き沈みの激しい子なので、一部オンラインだったお蔭とも一概に言えなさそうですが…。
大っ嫌いな体育を半分しかやならくて済んだこと、面倒な公共交通機関を乗り継いでの通学日が半分になったことだけは喜んでいました。
元に戻ってしまえば、毎日登校し、お友達をキャッキャ言っている生活の方が、やはり充実しているし、楽しそうです。
ただこれからの時代、何が起こるか分からないので、この貴重な経験は、きっと彼らの糧になったのではと思います。どのような環境でも順応し、ベストを尽くせるようにしておかないといけない時代に突入したのかもしれませんね。
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