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【早生まれ】は損で不利なの?3月末生まれの子を持つ母として正直に思うこと

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こんにちは。竹みかです。

 

 

早生まれというワードを打ち込むと、出てくるわ出てくるわネガティブワード。

 

早生まれ損

早生まれ損しかない

早生まれ不利

早生まれかわいそう

早生まれつらい

早生まれついていけない

 

等など。

早生まれの未就園児や未就学児のお子さんがいる保護者からすると、聞き捨てならないワードばかりですよね。

 

 

冷静に考えれば、体格差も学力差もある程度年を経ればなくなるし、それともない大学受験への影響や将来の年収格差など生まれるはずがないのに。

 

 

早生まれについて研究した学者さんの論文では、

https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2007/12/pdf/029-042.pdf

(『誕生日と学業成績・最終学歴』川口 大司(一橋大学准教授)・森 啓明(一橋大学大学院))

早生まれと遅生まれ(4月~12月生まれ)との偏差値の差や、大学進学率の差が生じてしまうことが書かれています。

 

早生まれは損する? 遅生まれに比べて年収が4%低いという報告も | マネーポストWEB - Part 2

「早生まれ」30〜34歳の所得、遅生まれより4%低い? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

早生まれの30歳~34歳の所得が、同年代の遅生まれのより4%低いという結果も出ているようです。

 

 

このような論文や記事を読んでいると、益々追い打ちをかけられますよね。

私も、3月末生まれの息子が幼稚園入園前には悩み、入園後も悩み続け、周りの子たちと比べ、幼稚園の先生や周りのママたちに「うちは早生まれだから……」と連呼していました。

 

ある出来事をきっかけに、息子の対してはもちろんのこと、周囲にも早生まれであることを一切言わなくなりました

それでも、小学校低学年までは葛藤がありましたが、小5の今は、周りの子たちと体格差も学力差も全く感じていませんし、彼の人生が早生まれだから損するなんて微塵も思っていません

 

 

先にご紹介した通り、このテーマは大勢の学者さんや教育専門家の方々が詳しく調査・解説し、対処法なども紹介されているので、あくまでも今回私は、普通のいち母親として早生まれの息子とどう接してきて、どう成長していったのかお話しできればと思っています。

*一つのサンプルとして何かの参考にしたいただけたら嬉しいです。

*この写真は「写真AC」様よりお借りした写真です。

 

 

 

造形教室の先生から言われた言葉で目が覚めた

<体験授業後に先生から言われた言葉でふと肩の力が抜けた>

息子が幼稚園年中の2月(5歳の誕生日直前)、初めての習い事として、造形教室の体験授業を受けたときのことです。

 

代表の先生と、入会のためのやり取りをメールでさせていただいていたところ、いつもながらに、

 

「うちの息子は、早生まれで、周りより成長がのんびりな子なので、ご迷惑おかけすることが多々あると思いますが、宜しくお願いします。」

 

と、私が連絡したところ、

 

「いいえ。体験の様子を見ても全くそのようには感じられませんでしたよ。

講師の話を聞き、周りを見て、作業にきちんと取り組めていました。」

 

と、先生より返信があったのです。

 

 

それまで、幼稚園では、うちの息子だけできてない、落ち着きない、周りとコミュニケーションが取れていないと劣等感の塊だったのが、ふと造形教室の先生の言葉により肩の力が抜けました。

 

体験授業前は、習い事なんて今の息子には早すぎるかもしれない、もしかしたら、全く作業に参加できないかもと思っていたくらいだったのです。

息子にも、幼稚園以外で参加できる場所がある、初めての場所でも、先生に言うことを聞いて、作業に参加できるのだと思えました。

 

そして何より、今まで何人もの子どもたちと接してきた先生から、息子の成長に問題はないよと言ってもらえた気がして、安堵したことを覚えています。

私が勝手に息子は早生まれだからできない、周りより成長が遅いと決めつけていただけなのだと、目が覚めた瞬間でもありました。

 

 

<親の声掛け次第で早生まれの子の成長は変わる>

それから、早生まれについてネットで調べまくったのです。

確かに、冒頭に貼り付けたリンクのようにネガティブなデータも出てくるし、海外のように1年遅らせて入園・入学させるのがベストだという意見もあります。

 

多くに共通していたのは、早生まれの子の成長を妨げているのは、周りの大人(特に親)からの声掛けなのだと。

子の自己肯定感を下げ、劣等感を植え付け、後々まで成長を妨げているのは、

 

この子は早生まれだからできない。

早生まれだから、周りより遅れている。

早生まれだからできなくて仕方ないね。(諦め)

早生まれだから、人一倍頑張らないといけないよ。

早生まれだから、早生まれだから……(いつでもどこでも連呼)

 

という親の心配という名の呪いの言葉なのだと。

口に出さないまでも、態度に出してしまうのもNGなのだと。

 

もちろん敏感な子は、本人自ら周りよりできないと感じ取って、劣等感になってしまう場合もあるでしょうけど、幼いときであればあるほど親からの言葉の影響力は大きいはず。

 

 

だからこそ、心に決めました。

息子には、一切、早生まれだからと言わない

(案外、大人同士の会話も何気なく聞いているので、その点も気をつける。)

態度にも出さないと。

 

過去にも造形教室の話を書いています。

mamatomo-zero.com

 

 

息子が産まれる前から早生まれのことを言われていた

<出産前から早生まれのついてネガティブワードを言われていた>

私自身8月生まれで、身体的な成長も早かったことから、周りに比べて遅れを感じることはありませんでした。

早生まれのお友達を見て、かわいそうだなと感じたこともなかったのです。

今まで早生まれが不利だと言っていた子に遭遇していたのかもしれませんが、気に留めていなかっただけかもしれませんが……。

 

息子を妊娠し、出産予定日が4月4日と聞いたときも、予定日通りに4月生まれになっても、第2子だから早めに産気づいて、3月生まれになっても、どちらも良いなと思っていました。

 

ところが、周りからは、

 

「3月生まれなら、3歳になった瞬間に幼稚園入れられてラッキーだね。」

 

という声がある一方で、

 

「早生まれは大変だよ。」

「早生まれかわいそう。」

「予定日通り4月に生まれる良いね。」

 

なんて言われることもあったのです。

そんな考えもあるのだと驚いた記憶があります。

 

 

<幼稚園入園前から問題が山積していた>

出産予定日よりちょっとだけ早く、3月末に生まれた息子は、早生まれ云々以前に、言葉の発達が異常に遅く、トイレトレーニングも全く進まず、プレ幼稚園でも全く周りの子や先生と関われず、問題山積状態でした……

本気で、入園直前まで1年入園を遅らせるか迷っていましたくらいで、海外のように、親に意向で1つ下の学年に入れられる制度があれば良いのにと思っていました。

 

 

実際に幼稚園に入園してからも、偶然にも息子以外全員が遅生まれという環境だったためか、明らかに大きな赤ちゃんが一人いるという状態でした。

3月末生まれなのに、それほど体が小さかったわけではなく、男子9人中、前から3番目程度だったので、より一層大きな赤ちゃん状態だったのです。

 

同級生のはずなのに、皆の弟的存在でした。

補助の先生が付きっ切りだったのはいうまでもなく、成長の早い女の子が手を引いてくれたり、先生の指示を伝えてくれたり、手伝ってくれたりしていました。

感謝しかありません。

 

保育参観でも、親子遠足でも、本来は園児と保護者は離されている場面で、私たち親子だけは一緒で良いという暗黙の了解のようなことがありました。

 

心折れそうになりながら(途中退園しないといけないか、年中まで家庭保育に戻すか迷いながら)、たくさんの方の支援をいただき、1年を乗り切り、2年目を乗り切れたのです。

その間、折りに触れては、先生や同級生のママたちに

 

「うちは早生まれで成長が遅くて……

ご迷惑をおかけし申し訳ありません。」

 

と言っていました。

 

 

<ようやく幼稚園年長で成長が見られるようになった>

年長になるころには、前章でお話しした造形教室の影響、そして幼稚園でも、明らかに同級生に比べて成長は遅れていましたが、少しずつ皆を後ろを追いかけていくように成長と変化が見られてきたのです。

やはり、劣等感は拭いきれなかったものの、心に秘めて口には出さず、卒園まで何とかたどり着くことができました。

 

 

まだまだ小学校でも早生まれによる影響はあったのです。

 

 

小学校2年生が分岐点だった

小5になった今振り返ると、変わり目は小1の後半から小2にかけてだったなと確信しています。

このころになると、学校の勉強についていけない感もなくなっていましたし、先生からの評価もおおむね良好になりました。

 

 

<小1は地獄だった>

振り返ると、小1は地獄でした。

息子は精神的にやられて食が細り、みるみる激やせしていきました。

写真を見ると悲しいくらいです……

 

幼稚園は少人数で風通しが良く、先生もベテラン揃いで手厚いフォローがあり、早生まれで発達がのんびりな息子でも、息子のペースに合わせて、温かく見守り、成長を促してもらえました。

 

こんな成長具合だったこともあり、早期教育を施しても意味がないだろう(単に苦痛を与えるだけ)と思い、積極的に何もしていませんでした。

*幼稚園自体も早期教育には否定的で、本人の興味が沸くまで待つという方針でした。

ただし、読み聞かせをすることで、自然に文字に触れさせ、ことあるごとに物を使ったり、数をみんなで数えたりして、数字の概念を自然に教えることはされていました。

 

というわけで、息子の小学校入学時は、

 

平仮名、片仮名は全部読める。

ごく簡単な漢字は読める。

自分の名前を平仮名で書ける。

数を20くらいまでは数えられる。

椅子に一定時間座っていられる。

(年中以降は、歩き回りがなくなりました。)

先生の話を聞いて、ある程度指示通り動けるかなというくらい。

(基本、周りをきょろきょろ見ながら、ワンテンポ遅れて動く感じでした。)

先生からの伝達事項を親に伝えられる。

(この点は、幼稚園のご指導のたまもの。ありがたい。)

 

この程度の状態でした。

 

恐らく、早生まれ云々以前に、小学校の大人数にびっくりし、更に今まで出会ったことのないようなグイグイ踏み込んでくる子たちに驚いたというのが、息子にとってはカルチャーショックだったようです。

 

年長時の担任の先生が心配されていた通り(私も)、のんびり温室育ちだった息子は、いじめのターゲットにされました。

しかも、先生の見ていないところでやるずる賢さ。

 

先生にそれとなく訴えましたが、口先だけで何もしてもらえませんでした。

先生もあたりはずれがあります。相性もありますね。

 

対人関係だけではなく、国語や生活といった教科は問題ありませんでしたが、算数につまずきました

 

足し算、引き算の概念は分かるけど、ある程度暗記してスピードアップをはからないといけないのに、暗記できない。

集中力も持たない。

指で数えるから脱することができず、ミスだらけ

 

でした。

 

慌てて、公文に入れたのですが、これまた地獄でした。

本当に何度も何度も同じプリントの繰り返しで、それでもミスの連続で、先生からも首をかしげられていたくらいです。

(なぜ、こんなにもできないの???と。)

 

 

<小2になって対人関係も学習能力も変化していった>

本人の成長が追いついたのか、公文の反復学習のおかげだったのか今となっては分かりません。

小1の終わりくらいから小2にかけて、徐々に学校の勉強に追いつき、次第に余裕をもって算数も取り組めるようになっていったのです。

 

小1のときに通知表は散々(こんなにひどい評定を小1に付けるんだ(驚)と思うほど)でしたが、小2からはぐっと上がりました。

担任の先生との相性も良かったようですけどね。

小2の時計の学習には、かなり時間を要しましたが、これが最後の山場だったのかなと思っています。

不思議と九九はすんなり覚えられました。

 

このあたりで、早生まれの息子と遅生まれの同級生との最大1年の誤差が補正された瞬間だったかなと思っています。

息子自身が小1の1年間苦しんで処世術を学び、更にコロナが追い風で(密を避けるルール)、いじめもまた、小2になったころからなくなっていったようです。

今でも、かなり強い言葉を吐かれ、心傷つくときもあるようですけどね……これは彼の性格なので仕方ありませんね。

 

 

正直今となって後悔を感じている

<公文は個人差が激しい>

ずばり、公文です。

 

いうまでもなく、公文というシステムが悪いわけではありません。

公文を批判しようという気持ちも毛頭ありません。

 

実際に、

 

公文で、先取り学習がしているので、余裕を持って小学校の授業が受けられる。

計算がめちゃくちゃ早くなった。

学年関係なく学習が進められるので、自信につながる。

どんどん学習が進む感じが楽しく仕方ない。

(実際に娘の同級生には何人もそんな子たちがいます。)

目標を達成できる喜びが知れた。

計画的、かつ自主的に学習する習慣がついた。

 

等など、子によってはメリット満載です。

 

うちの場合は、最初の2年間習っていた先生と相性が悪かったこともありますが、早生まれの子にとって一番大切に育まなければならない

 

自己肯定感

 

削いでしまったという気がしてなりません。

 

小1のときに絶望感は親子で忘れられません。

何度も同じプリント繰り返し、そのたびに間違いを指摘されて返されるの繰り返し。

 

激しく劣等感が刻み込まれ、自己肯定感を下げてしまったのでは思っています。

親が先回りして、学校の授業についていけるようにとやらせた公文ですが、確かにその目標は達成できたのかもしれません。

心の傷は、未だに癒されていない気がしてなりません。

 

息子は、優しい先生に変わった今でも公文が大っ嫌いです。

毎回、行きたくないと言っていますしね。

残念ですが、うちの息子の場合は、公文に通うメリットよりデメリットの方が大きかったように思えてなりません。

 

小2あたりで、早生まれのゆえに特に算数分野で遅れがあったのを、学年通りに補正してくれたのは、公文のおかげでもあるでしょう。

自然に本人の成長が追いついたのが一番の要因!であることは間違いなと思っています。

 

嫌々ながら自ら時間を決めて、毎日、(私に何も言われなくても)公文のプリントやる習慣についています。

多少は、計算も早くなり、集中力もつき、ミスも徐々に少なくなってきて、先読みする能力もついてきたかなとは思いますが。

これらも全部、公文のおかげかは疑問。

本人の成長もあると思っています。

 

 

繰り返しなりますが、やっぱり劣等感を刻み、自己肯定感を下げてしまったことは、正直今となって後悔です。

彼に成長ペースに合わせて待つことを基本に、学習を進めていくのがベストだったなと思っています。

 

<造形教室が理想の教育の姿>

その点、造形教室はメリットしかないです。

 

絶対に他の子と比べない

必ず個々の良いところを褒める

(作品だけではなく、レッスンを受けている様子も含めて。)

どんな作品でも丸ごと認める

(失敗作はない。)

個々のペースを乱さない

(延長ありです。)

 

この教室に通い始めて6年目になりますが、息子は「図工(創作活動)が好きだ!」と言い切っています。

この分野については、自信があるので、どんどん意欲が沸いてきて、作品レベルも上がっています。

 

 

本来は、芸術に限らず、全ての教育はこうあるべきだなと、私は思っています。

まさに理想の姿です。

 

 

最後に(早生まれの子を育てる上で一番大切なこと)

早生まれについて色々な文献やネット記事があります。

教育についてなので、専門家の難しい文献も多々見受けられますし、専門用語が使われており、読みにくく、理解しにくいものもあります。

 

 

【早生まれ】は損でも不利でもありません

周りの大人の接し方次第なのですよね。

 

 

要は早生まれの子に

 

劣等感を刻み込ませない

自己肯定感を下げさせない

 

これに尽きるのだと思います。

 

思った以上に子どもはたくましいので、1年の誤差など跳ね除ける強さがあります。

幼稚園年少で学年補正されてしまう子もいれば、12歳、15歳あたりくらいまで、補正に時間がかかる子もいるでしょう。

何れ補正されます

 

でも、心に刻まれた傷は一生続きます

 

自分は何をやってもダメだ……

そう思っていしまったら、前に進みません。

 

学歴が良く、一流企業に勤めたり、起業したりして年収が高いことが必ずしも良いこととは思いませんが、このマインドだと、挑戦する気持ちすら起こらないかもしれません。

それでは、残念ですよね。

 

結局、このマインドが早生まれと遅生まれの学歴差、年収差を生んでしまうのです。

生まれに月によって差などないはずなのに……

 

 

だからこそ周りの大人は、

 

待つ。子を急かさない。

焦らない。子を焦らせない。

放置ではなく、しっかり見守りながら、じっと成長するときを待つ

 

「あなたは、早生まれだから人一倍頑張らないと!」なんて余計な言葉は吐かず、先回りの学習で詰め込みをせず、劣等感を刻むような習い事は避ける。

 

その子のありのままを認めて、褒めてやることが一番大切なのかもしれませんね。

 

 

そんなことを言っている我が家も途上です。

恐らく親として失敗もしているし、後悔もあります。

これらのことを親として心に刻み、息子とこれからも接し、親子で成長していきたいと思います。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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