こんにちは。
いきなりですが、皆さんグラタンと聞くと、どんなイメージをお持ちですか?
洋食屋さんで食べるような、ホワイトソース(ベシャメルソース)がかかったマカロニグラタンを想像する方が多いではないでしょうか。
私もマカロニグラタンが子供のころから大好きでした。
でも、いざ自分で作ろうと思うと、想像以上に大変ですよね…。
ホワイトソースを焦がさないように、そして、ダマにならないように丁寧に作り、炒めた具材と混ぜ合わせ、耐熱容器に盛りつけ、とろけるチーズ、パン粉、溶かしバターを乗せ、オーブン(オーブントースター)で焼く。
ふ~とため息が出てきそうですね。
そんなときに出会ったのが、このグラタンです。材料も作り方も驚くほどシンプルなのに美味しいのです。
そんなグラタンをご紹介します!
ちょっとだけ前置きを!
そもそもグラタンって何?
グラタン(仏:gratin)とは、フランス・ドーフィネ地方発祥の郷土料理を元に発達した料理をさします。「オーブンなどで料理の表面を多少焦がすように調理する」という調理法、更にその調理法を用いて作られた料理の両方を意味します。この調理法で作られていれば、全てグラタンと呼ばれるので、最近では日本でもデザートのグラタンがありますよね。
日本では、ベシャメルソース(またはホワイトソース)を用いてオーブンで焼いた料理を「グラタン」と呼んでいるのに対して、フランスでは、本来、鍋に張り付いたおこげを意味するので、それが転じて素材が何であれ、焼いて焦げ目をつけた料理であれば「グラタン」と呼ばれるそうです。
参考:
実は、私たち日本人がこれぞグラタンと思っている料理は、その一部に過ぎず、もっとシンプルに作ることも可能だったんだと気づかされますよね。
志麻さんのグラタンとの出会い
テレビで見かけて以来、大ファンになった家政婦の志麻さん。ちょっとした料理のコツが刺さりまくって、ちょいちょい普段の料理に取り入れさせていただいています。
肉や魚の焼き目は料理の「風味」をぐっとアップさせるとか、具材を炒めてからスープにすると「コク」がでるとか。ついついコンソメに頼りがちだったのが、これを知ってから、無駄に使い過ぎないで済むようになりました。素材本来のうま味も感じられるようになりましたしね。お水代わりに白ワインで煮込むのもたまりません。
ありがとう!志麻さん。
で、この本を購入し読んでいたら、非常にシンプルなグラタンに出会いました。
「タラとじゃがいものグラタン」ともっとシンプルな「じゃがいものグラタン」。
こんなに少ない材料と手間でグラタンってできるのね…と目からウロコでした。
これなら我が家のワガママ娘(よく言えば、舌鋭敏娘、悪く言えば、ただの偏食女子)も気に入るのではと思い、ちょっとだけアレンジを加えて出したところ、驚くほど大当たり!!!で。リピートしまくっています。
では、ご紹介です。
『シンプルじゃがいもグラタン』
*志麻さんのレシピ大いに参考にさせていただきました。感謝。
<材料>
じゃがいも 3~4個
牛乳 1.5カップ(300ml)
生クリーム 0.5カップ(100ml)
*生クリームをなくして、牛乳2カップでもできます。
にんにく 1かけ
塩・こしょう 適量
とろけるチーズ お好みで
<作り方>
①じゃがいもの皮をむき、3~5ミリほどの輪切り(じゃがいもが大きい場合、半月切り)にし、にんにくはすしおろします。
*じゃがいもは水にさらないで下さいね。でんぷん質がほどよいとろみになります。
②深めの鍋に①のじゃがいもとにんにくを入れ、その上に牛乳と生クリームを注ぎ、塩コショウをします。
③②の鍋を中火にかけ、10分ほど煮ます。
*水ではなく、主に牛乳で煮ているので、吹きこぼれに注意!です。泡がぶわ~と膨らんでもう吹きこぼれそうと思ったら、その前に火を弱めて下さいね。
*吹きこぼれなくても、あまりに放置していると鍋の底にじゃがいもがこびりついていることがあり、ときに焦げてしまうことがあります。適度に鍋をゆすったり、たま~に大きくかき混ぜて下さいね。(あまり強い力でかき混ぜると、じゃがいもがぐちゃぐちゃになってしまうので、優しく混ぜて下さいね。)
④煮汁がとろっとして少なくなっていたら、そのまま耐熱容器に移します。
*煮汁がたっぷりあるようでしたら、じゃがいもだけ先に取り出して、耐熱容器に並べ、残った煮汁はある程度煮詰めてから、じゃがいもにかけて下さいね。
⑤最後にお好みでとろけるチーズをどんとかけ、オーブントースターの230℃(あればグラタンモード)で10分ほど焼きます。
*もちろん、電気(ガス)オーブンの230℃設定で焼いても。
そのまま食卓へどうぞ。
作る手順がこれだけです。簡単ですよね~。
焼いているときから匂いがたまりません。もう、匂いから美味しいのが分かります。
こんなにじゃがいもがクリーミーで甘いなんて~。でも、にんにくの風味で味がしまり、しつこくなり過ぎません。最後にチーズのコクが鼻を抜けます。この3重奏で十分なので、コンソメとか余計な味付けは全然必要ありません。
このグラタン、シンプルで美味しい~。
素直にそう思わせてくれます。
最後に私のグラタン遍歴を
<小学生のころ>
物心ついたころから、マカロニグラタンはお外で食べていたような気がしますが、家で食べるようになったのは、私が小学生のころだったでしょうか。
母がママ友から聞いたのか、近所のスーパーで見つけてきたのか、テレビCMで観たのか分かりませんが、箱に入ったグラタンの素(粉状)のようなものを買ってきて、作ってくれました。具材は、鶏肉と玉ねぎとマカロニでしたね。
こんな感じのです。今は本当にたくさん種類ありますね。
グラタン皿に入れて、チーズとパン粉をかけ、最後に溶かしバターをかけて、焼いていました。当時はそれが食卓に並ぶとテンションが上がったのを覚えています。
<社会人になり>
パン教室で習ったパンを友達にごちそうしたいと思い、その付け合わせてとして、
そうだ!グラタンを作ろう!!!
と思い立って、買ったオレンジページ。簡単に作れるホワイトソースを参考に、初めて手作りしたのを覚えています。
バターと小麦粉を炒め、牛乳で伸ばすときにダマになりやすいので、最初にバターで薄切りにした玉ねぎを炒めてしまうと、あら不思議!その後、小麦粉を炒め合わせ、牛乳を一気に入れても、炒め合わせている玉ねぎのお蔭でダマにならず、失敗しないというもの。
超料理初心者の私でも、失敗なくできました!
さすが、オレンジページ様。料理初心者の味方ですね。
<結婚して子供が小さいときは>
上記のオレンジページお勧めの方法で作ったり、更に時短でパパっと作りたいときは、愛用のパルシステムのホワイトソースの素を使ったりしていました。
<子供がだいぶ大きくなってから>
習い事感覚で通い始めた料理教室で、今更ながら本格的ホワイトソースの作り方を習い、なるほどこれって大変だと実感できました。
確かに、ちょっとでも工程を誤るとダマになるわね。
とても美味しかったけど、時間と心に余裕がないとできないと感じてしまいました。
<現在>
食事のメインとしてグラタンを作るなら、本格ホワイトソースをバターと粉と牛乳で作っても良いけど、副菜としてちょっと作るなら、パルシステムの粉を使っています。
更に仲間入りしたのが、ご紹介したシンプルじゃがいもグラタンです。
本来、グラタンは表面を軽く焦がした料理全般をさすのですから、素材も作り方も自由なのですよね。本格的に時間を手間をかけて作っても良し、便利なアイテムを使うも良し、余計なものを全てそぎ落としてシンプルな材料で作るも良しです。
あなただけのグラタンを是非、作ってみて下さいね。
熱々の湯気が立った料理が食卓にあるだけで、幸せですよね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。