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息子の『パイナップルの絵』2枚から感じたこと!大人が子どもの感性をつぶしている

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こんにちは。竹みかです。

 

 

まずは、この写真をご覧ください。

素人の下手な写真で大変申し訳ありません……角度や光(電気)の加減によって私が映り込んでしまうので、こんな暗い画像になってしまいましたが、本来はもっと鮮やかな色合いです。

 

どちらも息子が造形教室で、パイナップルをモチーフに描いた絵になります。

左が年長(5歳)のとき、右が小5(10歳)のときのものです。

 

大人は得てして優劣をつけたくなるものなので、やはり、向かって右の方が上手というご意見が大多数かと思います。

*どちらも幼稚園児と小学生の絵なので、うまくなんかないよ!というご意見があるのは重々承知ですが、敢えて優劣をつけるならという話です。

 

色といい、形といい、詳細に描かれた葉や実、影、背景とパイナップルのバランスなどからそう思われるかもしれません。

果たしそうなのでしょうか?

 

私個人的には、彼本来の感性が発揮されているのは、なのではと思うのです。

以前にも同じ話題でブログを綴っていますが、改めてこの2枚の絵を見比べてみて痛感しました。

 

周りの大人が教育という名のもとに、生まれながらに子どもそれぞれが持っている「感性」をつぶしているのかもしれない

 

と。

 

 

 

描くモチーフ・画材・環境は同じ

息子が幼稚園年長のときから通っている造形教室では、その名の通り、形をつくる場なので、工作のときもあれば、絵画のときもあり、積み木でお友達と共同制作するときもあれば、料理のとき(コロナ禍の3年間は中止されていました)もあります。

 

偶然にも、小5の今年、5年前の年長のときと同じモチーフが回ってきたのです。

パイナップルです。

*子どもたちの想像力をかき立てるために、モチーフは、複雑な形のものや、なじみのないものにしているそうです。

 

息子のお世話になっているお教室では、幼児でも子どもだましの材料や道具(包丁だけは子ども用)を使うことなく、すべて大人と同じものを使用しています。

年長時も小5の現在も、四つ切の画用紙を使用し、イーゼルに画用紙を立てかけ、デッサン用ので下絵を描き、アクリル絵の具で色塗りをします。

*アクリル絵の具は、油絵具より乾きが早く、水彩絵の具と違って、いろいろな色を混ぜて独自の色を出しやすいので、使用しているそうですよ。

 

幼稚園・保育園や小学校低学年のお子さんをお持ちの保護者の方はご存じかと思いますが、大概、この年齢層の子どもたちは、扱いが難しいからという大人の判断で、画用紙は四つ切ではなく、ちょっと小ぶりの八つ切りを使用しています。

 

実際に教室で見ると、四つ切の画用紙に躊躇している幼児はいません。

誰に教わることなく、最初から画用紙いっぱいに絵を描いていきます。

扱い方の説明させ受ければ、幼児でもプロの絵かきさんと同じような画材を使うことができるのです。

 

大人が勝手な思い込みで、先回りして子ども可能性をつぶしちゃっているのかもしれませんね。

ただし、大人と同じものを使用させるからには、事前にちゃんと道具の扱い方を説明し、作業の間もしっかり見守りをするという手間が必要になります。

大人数が一斉に受ける教室では難しいのが現実だと思いますが……

 

もう少し突っ込んだ造形教室の話はこちらへ。

mamatomo-zero.com

 

 

2枚の絵を見て率直に思った

<5歳の息子が描いた『パイナップルの絵』>

冒頭でご紹介した通り、息子が5歳のときに描いた『パイナップルの絵』です。

 

描き終わったこの絵を見た当時の私は、5歳という年齢を考えると、「よく描けているな」と率直に思いました。

一応、形からパイナップルと分かりますからね。

 

ただ、なぜパイナップルの実が紫と黄緑色なんだろう?

背景が濃い緑と茶色なんだろう?

 

と、配色が不思議に感じたのです。

 

もしかしたら、心に闇を抱えているのではと心配したくらい。

普段、彼の言動から闇を感じることはなかったけど、ふと描いた絵にその心が表出してしまったのかなと。

 

描いた当の本人は、至ってご機嫌でした。

「どうどう、上手に描けたでしょ!」と。

闇のかけらもなかったのです。

 

実際にお教室で見回っていた先生いわく、下絵も色塗りもまったく迷うことなく、一気に短時間で描き上げてしまったそうです。

そう、この配色は……彼がそのときそうしたかったからだけだったのです。

 

彼の感性がビンビン働きまくって、絵に表れていました。

 

 

<10歳の息子が描いた『パイナップルの絵』>

一方こちらは、現在、10歳の息子が描いた『パイナップルの絵』です。

 

私は、描き終わってすぐに見た瞬間、「わあ~上手になったな」と。

 

葉も1本1本細かく、パイナップルの実もトゲトゲ感まで意識して描かれているし、影までつけて、奥行きまで感じられるようになっている。

背景もまた、主役であるパイナップルを引き立たせ、かつ、相性の良い明るい色で選び、更に、淡い色の中にも濃淡をつけて奥行きを感じさせるように工夫されています。

 

「成長したなあ~」と。

大人が見ても、うまい!きれい!と感じる絵に仕上がっていたのです。

造形教室では、上手に絵を描くコツを教えていなし、私たち親や親族も教えていなし、となると小学校で教わってきたのですよね。

 

本人も大満足気に、絵の説明を私にしてくれました。

自慢の作品に仕上がったようです。

 

ただふと、成長が嬉しい反面、何か俗世間に染まってしまった息子を感じたのです。

数年前に巣立っていった(このお教室では小6で卒業となります)お姉さんの絵にも同じ感覚を持ったことを思い出しました。

 

上手に描けているのだけど、何か物足りない

 

 

やはり大人が子どもの「感性」をつぶしている

実は、この「竹みか」名とは連動させていないInstagramのアカウントで、2枚の絵をストーリーに上げてみたのです。

やはり、10歳の息子が描いた方の絵に「いいね!」が多くつきました。

反応していただけるだけ、大変ありがたいことですけどね。

 

実母にもLINEで両方の絵を送ってみましたが、小5の方の絵をやたらとほめてくれたのです。

 

 

でも、この現象は仕方のないことなのですよね。

 

多くの大人にとって、うまい絵とは、いかに写真に似せるかということだから。

細部にまでこだわって対象物を描き、リアルでまるでそこに実物がある(いる)かのような錯覚に陥らせるような絵こそが素晴らしいと。

この究極の状態にいかに近づけられているかで、絵の上手い下手が決まるのですからね。

 

 

しかし、本来はそれは一つの価値観過ぎないはずです。

 

なのに、多くの大人がそう感じるということは、周りの大人から押しつけられてきた価値観、そして、幼少期から青年期にかけて受けてきた教育による植えつけの結果なのですよね。

 

 

歴史は繰り返され、今も幼い子どもたちに教育という名のもと、あちこちの保育園・幼稚園、小学校で、大人からいわゆるうまい絵の描き方が伝授されています。

 

「ほら、目の前のパイナップルは茶色でしょ。」

「葉っぱは緑でしょ。」

「形を見てごらん。」

「対象物は真ん中に目立つように大きく描くのよ。」

「背景の色は、対象物を目立たせるように淡く(薄く)しないと。」

 

余計な言葉の洪水が、子どもが元々持っている、あーしたい、こーしたいという感性をつぶしているのです。

 

 

息子が通っている造形教室で、たくさんのお子さんたちの絵を見てきました。

特に未就学児の。

 

皆、本当に自由です。

 

色の塗り方も、対象物を描く場所も、背景も。

ひたすら好きな色一色で塗り続ける子もいます。

対象物より背景が目立っていることもあります。

色を混ぜすぎて、どす黒い色になっていることもあります。

 

これが本来生まれ持ったその子その子のオリジナルな感性なのです。

どの子も、しっかり感性を持って生まれ出でているのです。

 

 

私自身はというと……いつも自信がなく、周りを見て、真似っこしちゃうような子でした。

幼稚園とき、隣の子と同じ絵を描いて、それが隣り合わせで張り出されていたことがあったのを覚えています。

悲しい思い出……

 

きっと、怒られたくなかったのだと思います。

自分の感性を出したら、違うってダメ出しされて、描き直しさせられるから。

常に、大人のいう正解を求めて、周りの大人の目を常に気にしている子でした。

 

 

もちろん、大人から何をいわれようと、どんな価値観を押しつけられようと跳ね除けられる強いハートを持った子もいます。

私のようにペシャンコになってしまう子もまたいるのです。

 

 

最後に

個々を認め褒めてくれる造形教室に5年以上通っている息子でさえ、絵が変化しました。

 

これも成長なのでしょう。

 

ただ私にとって、この変化は、未だに個性を認めず、何事にも普通や標準を目指す日本教育の影響を強く感じざる負えませんでした。

日本という社会で生きていく以上仕方のないことなのかもしれません。

 

一方で、彼が生まれ持った感性を忘れてほしくなかったなという思いもあります。

 

「じゃあ~どう育てれば良かったの?」と聞かれても、正しい答えは出せそうにありません。

 

 

彼のあふれ出る思いのままに生きさせてやりたい

という思い、

将来のことを考えれば、集団生活を学び、基礎学力を身につけ、日本社会で生き抜いていくためには、教育を受ける必要があり、その中で制約はつきものだ

という思いが葛藤しています。

 

教育を受けさせるからには、大人にとって正しいと思われる価値観が押しつけられることも承知しないといけません。

 

 

せめて家庭では、

 

認めて褒めてやる

 

ことを実践しているつもりでいましたが、今回、2枚の絵を見比べてみて、それだけではどうにもならないなと壁を感じてしまいました。

親として無力だなと痛感させられました。

 

 

これからも彼のために、最善の環境を考え、接し方を模索していくしかありませんね。

そして、日本がもっと個々の感性を認め、個性を特性を認める社会になってくれることを願うばかりです。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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