こんにちは。
ダイエットを始め、食事についてあれこれ情報を集めていると、結構な確率で行き当たる【グルテンフリー】という文字ですが。
これをしたから体重ががっつり落ちるというわけではないようですね。
どうやら、小麦内に含まれるたんぱく質の一種であるグルテンを避けることで、人によっては、日頃から理由が分からずに気になっている肌や腸の不調を取り除ける場合があるということなので、前々から試してみたいなと思っていましたのです。
もうすでに食事作りには取り入れ始めています。
ハンバーグやミートボールを作るときにつなぎのパン粉の代わりに混ぜてみたり、から揚げや竜田揚げ、フライの衣に、また、とろみ付けに使ってみたりと。
さあ~次はお菓子作りだ!と心高ぶっていたのですが…
なんせダイエット中ですからね。いつ試してみようと思っていたところ、息子の誕生日のあたりに毎年イチゴのカップケーキを作っているので、さあ時が来た!と思って試してみることにしました。
ネットで検索してみると、基本的に薄力粉の代わりに米粉を、そっくりそのまま量も変えずに取り替えて作ることが可能という情報を得たので、これでいくことに決めました!
最初から結論を言ってしまうと、ある理由により一度目は失敗に終わっています。今回はそのお話と、失敗してしまった理由を中心に。
まずは理想の仕上がりは?ホットケーキミックスを使用した場合
このレシピは、私が長年お世話になっているパルシステムで紹介されていたものです。
3~4年前くらいだったかと思いますが、イチゴの美味しい春先に、ホットケーキミックスを使用して簡単にカップケーキが作れますという話だったと思います。
ホットケーキミックスは薄力粉だけではなく、お菓子作りにあまり慣れていない人でも失敗なく膨らむように膨張剤なんかも配合されていますね。
なので仕上がりは、こんな感じです。
混ぜ方に気を付けなくても、生地がしっかり膨らんで立ち上がっていますね。焼き目も良い感じです。ちょっとお飾りすれば、
こんな感じになります。
子どもたちも毎年喜んで食べてくれていました。
これを米粉で代用するのですから、正直子どもたちがどのように反応するのか心配していたのですが…その予感が的中してしまいました。
生地が膨らまない…
グルテンが含まれていない米粉は、いくら混ぜても粘りが出ず、焼き上がりの膨らみにも影響はありません。子どもでも、お菓子初心者さんでも気にせず作れることができます。
むしろ薄力粉を使った方が、混ぜ方に気を付けないと、焼き上がりがペチャンコに潰れてしまいますからね。切るように混ぜる必要があります。
以下のように、作り方もいつも通りに行いました。ホットケーキミックスを米粉に置き換えた以外は。
<材料>
すみません。この写真にベーキングパウダーを入れ忘れてしまいました。米粉だけでは生地が膨らまないので、必ず入れて下さいね。
イチゴ(大) 10個
ラカント 大さじ3
*私はダイエット中なのでラカントを使用していますが、お好みの砂糖でどうぞ。
バター(無塩) 80g
ラカント 大さじ4
全卵 1個
米粉 170g
アーモンドプードル 30g
ベーキングパウダー 小さじ1
牛乳 大さじ1
生クリーム 100cc
<作り方>
①イチゴは洗ってヘタを取り、半分か四つ切りにしておきます。
②①のイチゴを耐熱容器に入れ、ラカント(大さじ3の方)を振りかけ、ラカントが見えなくなるまでよく混ぜ合わせておきます。
③②にラップをかけ、600wで3分電子レンジにかけます。
*私はタジン鍋を使用しています。
④ボウルにバターを入れクリーム状になるまで混ぜ、
ラカント(大さじ4)を加えて白っぽくなるまですり混ぜます。
⑤④に全卵を溶きほぐしたものを数回に分けて入れ、その都度よく混ぜます。
⑥⑤に米粉とアーモンドプードルとベーキングパウダーを合わせたもの
を入れ、ゴムベラ(そのままホイッパーでもOK)で混ぜます。
⑦⑥に牛乳を入れて混ぜ合わせ、更に③のイチゴだけ取り出して、軽く混ぜ合わせます。
*後程イチゴの蜜(チンしたときに出た水分)は活用するので、必ず取って置いて下さいね。
⑧オーブンを180℃25分で予熱します。
⑨天板にカップを並べ、それぞれに⑦の生地を入れていきます。
➉オーブンの予熱が終わったら、⑨の天板ごと入れて焼成します。
カップケーキの出来上がりです!
イチゴ蜜(イチゴをチンしたときに出た水分)ですが、生クリームを泡立てて、それに混ぜ合わせるととっても美味しいクリームになります。
*イチゴの蜜にラカント(砂糖)が使われているので、更に砂糖を加える必要はありません。
まるでハーゲンダッツのイチゴアイスのよう。濃厚でフレッシュなイチゴの香りが漂ってきます。
焼き上がったカップケーキの添えでどうぞ。
*冒頭の写真のようになります。
切った中身はこんな感じですね。
ぎっしり目が詰まった生地になってしまっています。想像以上に膨らまなかったのがお分かりなると思います。
ただ膨らみが足りなかったものの、香りはとっても良かったですね。
食感もまた、焼き立ては周りサクッと中はほろっと柔らかで、ホットケーキミックスを使ったものと大して遜色もありませんでした。味はアーモンドプードルを入れているので、香ばしく美味しくいただけましたよ。
米粉100%のパンは、小麦粉を使ったパンとは違う、まるで炊き立てのご飯のような香りがすることがありますが(私はちょっと苦手…この香りならおにぎりを食べたいと思ってしまいます)、このカップケーキは香ばしい焼き菓子のような香りがしました。
違和感なくいただけましたね。
ただし…ちょっとでも時間が経つと(お昼につくって夕方に食べてみた)、かなり固くなっていました。オーブントースターの弱で軽く温めるとだいぶ食べやすくなります。それも翌日まで。それ以降は硬くて食べられものではありませんでした。
見た目から膨らみが足りず、ギュッと押し潰されたような感じですし、ちょっとでも時間が経つと硬くなってしまったことを考えると、やっぱりこれは
失敗だったな
と思わざるおえないような結果になってしまいました。
失敗した理由は?
焼き立てはこそ、周りカリッと中フワッとで美味しくいただけましたが、その後は硬くなりボソボソでした。イチゴ蜜入りクリームがあったから(魔法のクリームです♪)、食べられましたが、ないと正直食べれたものではありませんでした。
子どもたちは、焼き立ては美味しく、その後もクリームと一緒なら食べてくれましたが。ほっ。
翌々日以降は見向きもしてもらえませんでした。(涙)
では、なぜ失敗してしまったか?ですが。
最初、これは混ぜすぎかなと考えたのですが、先にお話しした通り、米粉はグルテンが含まれていないので、いくら混ぜても粘りも出ませんし、膨らみにも影響しません。
ではなぜ???
と思い、本を購入し読んでみました。
*ネットの曖昧な情報より、専門家が書いた本の方が確実な情報を一挙に得られると思ったので。
それがこれです。
と、読み進めていくうちに理由が分かりました。
要は、米粉の吸水量の違いだったのです!!!
今、健康ブームだったり、ダイエットブームだったりして、グルテンフリーがかなり注目されていますよね。そのブームに乗ってか、世の中にはたくさんの種類の米粉と呼ばれる粉が出回っています。
私はどれも同じだと思っていました。
が、これが大きな勘違いだったのですね。
人の肉眼ではどれも違いがないように見えますが、実際はその製粉方法により、粒子の大きさや損傷デンプン(粉砕中に米のデンプンについた傷)に差が出てくるそうなのです。
これが吸水量に大きく影響してきます。
がっつり水を吸ってしまう米粉と、比較的吸わない米粉があるということですね。
前章の作り方⑥⑦あたりをご覧いただけたらお分かりなると思いますが、団子のようになっていて到底カップケーキになる生地とは思えない硬さになっています。
私自身も作っている最中に、おかしいな?こんなに硬くていいの?と迷いながら作業をしていました。これはホットケーキミックスと米粉の違いかなと思っていたのですが、
私が使用した米粉はお菓子向きではななかったのです。
もちろん、膨らみを必要としないクッキーやタルト、グラノーラなどのお菓子やお料理に使用する分には全く問題ありません。私が購入した米粉にはその米粉なりの活用方法があります。
*捨てる必要は全くなく、使い道はたくさんありますよ。
それを知らずに膨らみを必要とするお菓子に使ってしまったので、結果、失敗となってしまったのです。きちんと膨らまず、潰れたような仕上がりになってしまいました。
というわけで、解決法は簡単です!
お菓子に向いた米粉を買うだけですね。
よく見ると、
パン用
や
お菓子(製菓)用
と書かれている米粉があります。
それぞれつくるものに合わせて買い揃えるのがベストですね。
*米粉は国産米を原料としているので、高価なものではありませんし、用途は多彩ですからね。
私も富澤商店で製菓用米粉を購入してみました。そちらでカップケーキを作ってみたお話はまた今度、後編でしたいと思います。グルテンフリーについて、より突っ込んお話も合わせてご紹介できれば。
後編はこちらへ。
これから米粉を活用してみたいなとお考えの皆さまは、ぜひ何をつくりたいのがか考えた上で購入することをお勧めします。
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