こんにちは。
前編では、お恥ずかしながら…米粉でカップケーキづくりをしてみたものの、失敗してしまった話をさせていただきました。
ベーキングパウダーを入れたにも関わらず、ほとんど膨らまず、ペチャンコの仕上がりになってしまったのです。そこで、こちらの本を購入して原因を探ったところ、
買ってみた製菓用米粉はこちら
米粉とひとことで言ってもどれほど種類があるのか、実物を見て確認してみたかったので、実店舗に行ってきました。
表示にはっきり製菓用と書かれていたので、こちらを購入して、カップケーキに再チャレンジです。
さあつくってみます!
*冒頭でお知らせした本を参考にさせていただきました。
<材料>
米粉 150g
ラカント 40g
*お好みに砂糖でどうぞ。
ベーキングパウダー 小さじ1
全卵 1個
牛乳 50g
植物油 40g
*私は太白胡麻油を使用しました。この油は、胡麻油特有の強い香りがないので、料理にもお菓子づくりにも使えて便利ですよ。
塩 少々
ラム酒漬けのドライフルーツミックス 60g~
*何も入れなくてもできます。その他、レーズンやラム酒に漬けていないドライフルーツ、素焼きしたナッツ類、ジャム、コンポート、クリームチーズなどお好みで。
<作り方>
①ボウルに米粉、ラカント、ベーキングパウダーを合わせておきます。
*本ではポリ袋で合わせとなっていました。
②別のボウルに全卵を割り入れて溶きほぐし、そこに牛乳、油、塩を入れ、ホイッパーでよく混ぜ合わせます。
③②に①の粉類全てを加えて、手早く混ぜ合わせます。
*ポイッパーでもゴムベラでもどちらをお使いになってもいいかと思います。慣れた方で。
*米粉を入れたら、どんどん水分を吸ってしまうので、なるべく手早く作業して下さいね。
④③にお好みでドライフルーツなどを加え、軽く混ぜ合わせます。
⑤オーブンを180℃20分で予熱を始めます。
⑥天板に型を並べて、その中に③の生地を等分に入れていきます。
⑦オーブンの予熱が終わったら、天板ごと入れて焼成します。
はいっ、出来上がりです!!!
製菓用米粉すばらしいです!
しっかり膨らみましたね。
作り方の③④あたりで、これはうまくいくなと感じていました。というのも、前編で失敗したときの同工程時の状態とは全然違いましたからね。
前編では、団子のようになっていましたが、今回はかなりとろっとしています。
これは、米粉の吸水量の違いですよね。
前編で使用した米粉は、吸水量の多いものなので、がっつり水分を吸って、生地が硬くなってしまいましたが、今回のは吸水量が少なめなので、水分を吸い過ぎず、とろっとした仕上がりになりました。
焼成時も、どんどん膨らんでいくのがわかりました!
仕上がりもフワッと、割れ目も色味も良い感じです。
では肝心の中身を拝見!割ってみます。
ご覧の通り、気泡がほどほどに入っていて、ふんわり膨らんでいるのが分かりますよね。
成功です。
実食!
口に入れた瞬間、フワッとしているのが分かります。
焼きたてなら、外はカリッと、中はふわっほろほろという感じですね。
米粉特有の炊きたてご飯のようなかおりはなく、小麦粉でつくった焼き菓子のような香ばしいかおりがしてきます。アーモンドプードルを入れなくても、大丈夫でした。
更に今回は、バターではなく植物油を使用したので、比較的あっさりした味になりましたね。胃にもたれずいい感じ。
何個でもいけそう?いや、ダイエット中なので、ダメですね。(笑)
ラム酒漬けのドライフルーツも良いアクセントになっています。
ただやはり、製菓用とはいえ米粉を使用しているため、そのまま常温に置いておくと、どんどん水分が蒸発してしまい、硬くなりやすいということなので、粗熱が取れたら、ラップをかけておきました。
翌日も、オーブントースターの弱で温めれば、パサつくことなく美味しくいただけます。さすがに翌々日はかなりパサついてしまうので、当日か遅くとも翌日までには食べきったほうがいいですね。
ちなみに、1個ずつラップにくるんで、保存袋に入れれば、冷凍保存もできますよ。翌日までに食べきれそうもないなと思われたら、早めに冷凍保存してしまうのがお勧めです。
今回は、米粉でつくったカップケーキ本来の味を知りたかったこともあるので、アーモンドプードルを加えず、またバターではなく、クセのない植物油を加えてみましたが、ぶっちゃけ、私の好みとしては、この二つを加えた方がより美味しいかなと思います。
アーモンドの香ばしさと、乳製品であるバターのミルキーさは、ぐっと焼き菓子を味をワンランク上にものしてくれますよね。
*これはもちろん、一個人の意見に過ぎませんけどね。
皆さま、お好みでアレンジしてみて下さいね。
グルテンフリーについて
<グルテンとは?>
実は、米粉も小麦粉も栄養価の違いはあまりないそうです。
どちらも炭水化物の他に、ビタミン・ミネラル、食物繊維など豊富に含まれています。
私も糖質制限をしているので、こういうのも何ですが…糖質の塊ということで最近嫌われ者になりがち米や小麦ですが、体に必要な栄養を補給してくれ、何より体を動かすエネルギー源となってくれるのですよね。
だから、全て除去してしまうのではなく、自分の運動量に見合った量を上手に摂りたいですね。
ただこの二つの大きな違いとしては、小麦だけに含まれるたんぱく質の一種である
グルテン
にあります。
これは、粘性のグリアジンと弾性のグルテニンという物質が絡み合ってできてもので、パンのもちもち食感やうどんのコシを作り出してくれるのです。
<グルテンにより引き起こされる症状は?>
ところが、このグルテン…厄介なもので、人によりアレルギー反応を引き起こしてしまいます。
①食後すぐに症状が出る即時型アレルギーはご存知の方も多いかと思いますが、
それとは別に遅延型アレルギーというのがあります。
数時間から数日かけて症状が起こるため、気づかれにくいのです。
数日も遅れてやってきたら、何が原因か素人が特定するのは非常に難しいですよね。だから、何となく不調だなと見過ごされてしまうのです。
症状としては、原因不明な肌や腸の不調などが挙げられます。
*グルテンによる遅延型アレルギーかもと気になる方は、まずは病院で検査を受けられる方が確実です。
②次に、アレルギーの他にも、特にパンを主食にする北欧、欧米系の人に多く発症すると言われている
セリアック病
があります。これは自己免疫疾患の一種で、免疫系が腸を攻撃してしまうものです。
③また小麦を食べるたびに粘性のグルテンが、腸壁に少しずつこびりついていき、終いには穴を開けてしまうことで、そこから血中に消化途中の食べ物やバクテリア、細菌、老廃物、アレルギー物質などが流れ込んでしまう
リーキーガット症候群
という症状を起こしてしまうこともあります。
④更に、下痢や便秘を繰り返す慢性的な腸の不調
過敏性腸症候群
もグルテンが原因の一つであると言われています。
⑤最後に疾患やアレルギーとは話が違いますが、小麦の9割は外国からの輸入に頼っているため、農薬の問題も見過ごせません。
特に長い輸送に耐えられるように、収穫後に殺菌剤や防カビ剤など散布されていることも見逃していけませんね。
<グルテンフリーを行うには?>
上記のような症状を日頃から感じており、グルテンフリーを試してみたいということなら、方法は一つです。
麦を食べることを止める
*ここでいう麦には、薄力粉、強力粉、中力粉といった小麦だけではなく、ライ麦、全粒粉やふすまといわれる加工品だけではなく、大麦(もち麦やはだか麦なども含む)も入ります。厳密に行うなら、麦茶もダメですね。
*ただし、今流行のオートミール(オート麦)にはグルテンは含まれていませんよ。
しかありません。当たり前のこと過ぎてすみません。
遅延型アレルギーの場合もあるので、2週間から1カ月ほど小麦を控えて体の調子や変化を観察することをお勧めします。
<ダイエット効果もある?>
最後にダイエット効果ですが。
先にお話しした通り、栄養価は小麦と違いがありませんし、主には糖質ですので、ダイエットの敵といえば敵かもしれません。
ただ、小麦よりは米の方が、消化が緩やかで、血糖値の上昇も穏やかになります。それにより、糖や脂肪を体内にため込みにくくなるのです。
*あくまでも小麦と米を比較しての話ですが。
また、米の方がもちもち感が強いため、咀嚼回数が増える傾向にあります。少ない量で満腹中枢を刺激してくれ、食べ過ぎを防ぐことができるそうです。
でもどうなんだろう?お米も美味しくってついつい食べ過ぎちゃうけどな。つぶつぶの玄米をゆっくり噛んで食べれば、だいぶ効果がありそうですね。
最後に
かつて米粉というと、お団子をつくるようなイメージしかありませんでしたが、使い方次第で、パンやお菓子(膨らみを必要としないクッキーのようなものからカップケーキ、ふんわりシフォンケーキまで)、料理にもとろみ付けだけではなく、うどんやパスタといった麺に加工したり、お好み焼きやたこ焼き、チヂミ、天ぷら、から揚げと多彩です。
ただし、パンとふんわりお菓子をつくる場合は、それ専用の米粉を使用して下さいね!
*何も表示されていない米粉を使うと、私のように失敗しますよ。(笑)
小麦粉よりは味があっさりになりやすいのがネックですが、それが好きという方もいらっしゃるでしょうし、もし物足りなと感じられるなら、ナッツ類やアーモンドプード、乳製品などで補ってみてもいいですね。
日本人の体質に合いやすい米粉です!もっと家庭の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。私ももっと開拓してみようと思っています。
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