こんにちは。
今の時代でも、一人っ子のママ・パパは、兄弟をつくってあげるべきか迷っている方って多いではないでしょうか。
私は、娘がまだ赤ちゃんの頃、近所の挨拶程度しかしていないおばちゃんに急に話しかけられ、
一人っ子はかわいそうよ!
早く二人目作ってあげない。
なんて言われてたりしました。(大きなお世話ですが…)
更に子供時代や独身時代を振り返ってみれば、一人っ子を育てている方から、なぜか一所懸命弁明めいた言葉を聞かされた経験がたくさんあります。
(自分の)体が弱くてとか
体質的に子供ができにくくてねとか
金銭的にとか
夫婦仲が悪くてとか
何も聞いてないのだけどなあ~と思いつつも、その方たちからしたら、自分の子供を一人っ子にさせてしまったことに申し訳という罪悪感があったり、世間的に「一人っ子なんてかわいそう」と散々叩かれしまった経験からなのでしょうね。
時代が進んだとはいえ、今でも私と同じような言葉を言われたり(身内からの場合もありますよね)、育った環境によっては「一人っ子はかわいそう」と深層心理に刷り込まれた可能性もありますよね。
実際に私もその一人でした。
そんな私がどう選択したのか、また迷える中で、本当に一人っ子はかわいそうなのか、また、一人っ子に対するイメージ
過保護でひ弱
マイペース
わがまま
についても考えてみました。その結果、たどりついた結論とは?
今現在、兄弟を作るべきか、一人っ子で育てていくか迷えるママ・パパの参考していただけたら嬉しいです。
- 結婚前に考えていた子供の人数は?
- 娘が幼稚園に入園した気持ちが変わった
- いよいよ2人目を考えたが現実は甘くなかった
- 学生時代の友達3人で一人っ子談義をしてみた
- 娘の中学校にも一人っ子がいっぱい
- 気になるのは子供ではなく一人っ子を持つ親の方
- まとめ
結婚前に考えていた子供の人数は?
結婚前から夫は、
自分みたいに一人っ子だと寂しいから、子供は2人以上欲しいなあ。
と言われていました。実際私も(一人っ子はかわいそうという刷り込みがあったので)金銭的に許されるなら、3人欲しいなあと思ってたくらい意欲満々でした。
ところが…いざ妊娠してみると、こんなにつわりってひどいものなのと泣いてしまいたいほどで、毎日、トイレとお友達状態だったのです。ついにはドクターストップがかかり、入院にまでなってしまいました。退院し、安定期に入ったのもつかの間、早産の危険性があると、自宅安静を言い渡され、待ちに待った正産期に入ったら、前駆陣痛に10日間悩まされ、ようやく本当の陣痛が始まってからも苦しみに苦しみ、丸一日以上かけて、やっとのことで娘に会えました。
妊娠、出産ってしんど過ぎる…。
そんな風に思ったのはまだまだ序の口で、更に続く子育ては迷いと格闘の連続でした。
遠方に住んでいる実母が1ヶ月半に渡って助けてくれたものの、それからはワンオペ状態。ことあるごとに迷い、ぎりぎりのところで決断しつつ、何とか乗り越えてきたけど…正直、子供は一人で充分。
こんなに大変な思いはもうイヤ!
と、夫にも宣言したくらいだったのです。
娘が幼稚園に入園した気持ちが変わった
娘が3才になり、幼稚園に入園が決まったころだったか。先の見えない暗いトンネルから、ふと光が差し込んできたみたいに、ふと、もう一人育ててみたいなという思いが沸いてきたのです。
やっぱり、幼少期からの刷り込みってはふいに顔を出しますよね。娘を一人っ子にしてはいけないという思いがどこかにあったのでしょう。
ただ、幼稚園が始まってみないと何が起こるか分からないしと、一旦、この思いは胸にしまいました。
実際に幼稚園が始まってみると、想像以上に行事が多くて大変だし、ママ友付き合いも始まり、いつの間にか二人目願望は忘れ去られてました…。
いよいよ2人目を考えたが現実は甘くなかった
年中になり、ようやく娘も私も幼稚園生活に慣れてくると、再び二人目願望がよみがえってきました。
早速、夫に相談すれとすんなり承諾。そりゃそうなんですけどね。当初から望んでたのですからね。ただ産むのは私なので、無理強いはできないと諦めかけていたそうです。
現実は甘くなかった…。
二人目不妊という壁が立ちはだかりました。まあ~前の妊娠から5年経ち、30代半ばになっていたにも関わらず、自分の年齢の重みを分かってなかったのですよね。
時代とともに30代半ば、後半、40代になっても見た目が若々しくきれいな女性が増えましたが、体の中は変わっていません。35歳を過ぎれば、妊娠ができる可能性はどんどん下がっていきます。
検査した結果、ホルモンバランスが崩れていて、薬を飲みながらの妊活。夫にも頼みに頼み込んで、検査を受けてもらいました。まあ、ぎり正常範囲といったところでしょうか。5年で人の体は変わります!
不妊の原因は女性だけではありません。男性側に原因がある割合も半数にのぼります。(男女ともに原因がある場合も含みますよ)先天的に機能に問題がある場合もありますが、後天的にストレスや不規則な生活、不摂生により精子の量や質も低下し、不妊に陥ることもあるので、精子検査も必要です!
学生時代の友達3人で一人っ子談義をしてみた
<学生時代の友人が私を外に連れ出してくれて>
うまくいかない妊活に、どんどんストレスをためまくっていた私を心配して、学生時代の友人2人が外に誘い出してくれたのです。
偶然、3人ともほぼ同じ時期に妊娠、出産し、一人っ子状態でした。
ここで論議開始です!
一人っ子ってどうなの?
結婚前から、子供は一人と決めてた友人。家庭の事情により、二人目作りを延期している友人。今二人目を望んでいる私。この3人です。3人とも自分たち自身には兄弟がいます。
<話題にのぼった一人っ子の友人2人のこと>
この場にはいなかったのですが、学生時代から仲の良い共通の友人2人が偶然にも一人っ子だったのです。
一人目は、私たちの同期では珍しく、結婚しても、二度の出産を経ても、産休・育休を取りながら、ずっと働き続けている子です。(今では普通かもしれませんが、私の時代は、寿退社か出産を機に一度、仕事を辞めてしまう子がほとんどという時代でした。)
彼女は、非常に自己肯定感が強く、どんどん高い目標を立て、乗り越えていくような前向きな女性です!
私たちの共通認識は、一人っ子だからこそ、兄弟と比較されることなく、自分を否定的にとらえる経験がなかったので、
自分はできる!
と信じる強い心が育まれたんだね!と一同納得しました。でも、少々自己主張強めのところありますけどね…。それはご愛嬌。
もうひとりの一人っ子の友人はというと、前の彼女ほどハートの強い女性ではないものの、場の雰囲気を読めるとっても優しい性格の子です。前に出ることを嫌う控えめな子ですが、めったに悪口は言わず、良いところを探してくれるので、みんなの心を和ましてくれます。
ただ彼女のお母さん、兄弟を作ってやれなかったことに、とても罪悪感を持っているようで、何度も申し訳ないと言っていたそうです。まさに時代を感じますね。
<その他に私が出会った一人っ子さん>
私の会社員時代にも、二人ほど一人っ子さんがいたのですが、
一人はかなりの過保護さんでしたね。せっかく外国語学部に入ったのに、お父さんが心配し過ぎて留学させてもらえなかったとか。性格は、かなりのマイペースさんでした。
両親に溺愛され、彼女自身も親御さんをとても大切にしていました。
もう一人は、親と非常にドライな関係なようでしたが、どんどん転職してステップアップしていくような前向きな女性でした。人付き合いも非常にうまかったですね。女性的なネチネチはなく、からっとした性格の人でした。
ちなみに私の夫は、父親はかなり小うるさい人ですが、母親がさっぱりしている人なので、依存関係になくそれぞれ独立しており、マザコンとかベトベトした関係にはありません。ただ、一人っ子ゆえに騒々しい環境は苦手なようですね。
という感じで、確かに世間で言われる一人っ子のイメージにあっている部分もあるけど、あっていない部分も当然あり、みんなそれぞれ個性がありますよね。
一人っ子だから、こうなる!なんてステレオタイプの人なんて一人もいません。
娘の中学校にも一人っ子がいっぱい
我が家は大都市ではなく、地方都市の住んでいるため、特に娘の小学校時代は、一人っ子がかなりレアな存在でした。幼稚園でもかなり少数派でしたね。
ところが、中学校は受検をして入った学校なので、公立(県立の中高一貫校)とはいえ、それはそれは驚くほど一人っ子だらけでした。
サンプルが多すぎで書ききれません!
物静かな子、明るく人懐っこい子、コミュニケーション能力に非常に長けている子、独立心旺盛な子、また、空気が読めない子もいるけど、きっちり読める子もいます。
はっきり言って、一人っ子だからなんて関係ありませんよね~。
兄弟がいる子が、性格がまちまちなのと同じです。
気になるのは子供ではなく一人っ子を持つ親の方
ただ気になるのは、親側です。
その子しかいない、溺愛している気持ちはよ~く分かります。私も娘が6歳になるまで、娘だけを見続けてきたので。
でも、その様子はとき異常に映ることさえありました。
中学生にまでなって、一人で家に置いていけない(お留守番させられない)とか、子供が学校に行っている間に、子供の部屋を隅々まで物色している(年頃になり口数が少なった子供の様子を何とか知りたいと必死)とか、お宅に遊びに行かせていただいたら、そのママは部屋から出ていかず、ずっと子供たちの会話を聞いているとか。
習い事も塾も全て付きっきりで、何もかもその子を把握しておきたいという気持ちが大きいし、それが一人っ子なら可能といえば可能なのですよね。
もちろん、全ての一人っ子の親御さんが過保護なんていうつもりはありませんよ!
きちんと、自分と子供を切り離して考えられる方、お仕事やボランティア、趣味などを持っているので、子供だけに執着するということはない方もいるでしょう。
そうそう、私が娘一人で四苦八苦しているときに、年子を育てている友人に真顔で聞いたことがありました。
幼子を2人同時に見ているなんて、どうやって生活しているの?
(もはや、どうやって生きているのレベルで聞きたかった。)
そしたら、友人はあっけらかんとしていて、
私の持てる力が100%だとしたら、一人に50%、もう一人に50%振り分けているだけよ!両方に100%ずつなんて無理なんだから(倒れちゃうよ!)手抜きよ手抜き~。
と、目からウロコでした。人には体力の限界があるのだから、当たり前ですよね。
それでも目の前にいる彼女の子供たちは元気に育っていたのです。
まとめ
一人っ子についてあれこれお話してきましたが、一人っ子なんて一言でいっても様々な性格の子がいますよね。
世間のイメージである、過保護でひ弱だとか、ワガママだとか、マイペースだとかは、一人っ子が非常に珍しかった時代の人が勝手なる想像で作り上げてしまったものに過ぎないと思っています。
要は親の育て方次第ではないでしょうか。
兄弟という比較がなく、親からの愛を一心に受ければ、自己肯定感の強い子に育つし、また、親の目がいき届いているので、きちんと場をわきまえた子にも育ちます。そして、学校という集団生活で社会性は問題なく育まれるので、その点は心配に及びません。
もちろん、夫のように子供側としては、兄弟がいなくて寂しいという意見はあるでしょうが…。(実際に娘も、一人っ子の友達に「兄弟がいて良いな」と言われたことが何度かあるようです。)
心配無用‼です。
最後にちょっと。
私は長い妊活の末、二人目を授かりました。そのお蔭で肩の力が抜けて、子育てを楽しむことができたのです。
というのも、もともと私は性格上、キャパが狭いというのもありますが、一つ一つ丁寧に計画的に完璧にやらないと済まない性格でした。そのため一人で手一杯になり、なかなか2人目を考えることができなかったのです。
案ずるより産むが易しですね。
やればできるというより、やらざる負えないので、良い意味で手抜きができるようになりました。娘へだけの執着もなくなり、変なこだわりや完璧主義も消え去ったのです。
まあ~6歳以降の娘は、かなりほったらかしになりましたが、それはある意味独立心を養えたのだと思います。(笑)
今では、キャパオーバーで子供が2人なんて無理という方こそ、複数人子供を持つべきなのかもしれない、とすら考えています。それは子供の健全な発育のためであり、親の精神衛生上のためでもありますよ。
さあ~どちらを選ぶもあなたの気持ち次第です!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ポチっとしていただけたら嬉しいです。