こんにちは。
2人の子供を育てていると、「子供も言葉が遅いの気になって…」というママの嘆きを何度聞いたか分かりません。それほど悩んでいる方が多いのだなと実感しています。
というもの、まず最初の子の成長としては、「いつ歩き始めたか?」があると思いますが、それは子により差があるとはいえ、早い子が9か月くらいなのに対して、遅い子は1歳半くらいで、悩む期間も比較的短いですよね。
それに対して言葉の発達となると、早い子なら1歳半くらいから単語がどんどん出てきて、2歳ちょっととで会話ができるようになる子もします。一方で3歳くらいまで単語がポロポロ出る程度という子もいます。会話ができるようになったのは、4歳になってからという子もいます。
悩む期間が長い上に、更に聴覚障害や精神や知的な発達の遅れの心配も絡んでくるので、当事者であるママは気が気ではないのは当然ですよね。
実は私もその一人でした…。
上も娘は言葉の早い子の部類でしたが、下の息子は3歳までほぼ単語しか出な子だったのです。ただ今現在8歳(小3)になり、発語には問題のない子に育っていますよ。
そんな彼がどのように人と関わり、成長していったのか、是非、お聞きいただき、悩めるママのちょっとでも参考にしていただけたら嬉しいです。
娘の成長と比較して息子は…
<上の娘の発達は>
娘は、寝返りを初めてしたのが8ヶ月、歩き始めたのが1才2ヶ月と多少運動面の発達は遅い子でした。冒頭でお話しさせていただいた通り、それ以外の言葉の発達(2歳前半でベラベラ)、文字を書く、数字の概念を理解する、絵を描く、はさみを使うなど問題なく成長していきました。だから発達面で、心配事はほぼなかったのです。
だからなのか?下の息子も大丈夫だろう!という妙な確信がありました。今考えれば何を根拠にそんな確信があったの?という感じですが(兄弟でも成長は全然違いますからね)、その後迷いに迷うこととなります。
<下の息子の成長は>
運動面はむしろ、娘より早かったくらいです。寝返りを打つのも、歩くのも。そして娘と同じく、0歳時のときから「喃語(なんご)」(乳児が発する意味のない言葉にならない声)もありました。
あーあー
ブーブー
のような感じです。音にも敏感に反応する子だったので、順調だなと考えていたのですが…その後、1才になっても、まともな単語が1つも出てきませんでした。そのまま迎えた1才半検診のとき、
単語10個言えますか?
という問いに、う~ん…いくら思い返してもそんな数出てきてないかも?と心の中で思いつつも、まあ、何となくそんな意味で言ってるのかもねという単語を頭に思い浮かべて、
大丈夫です!
と答えました。その時はほんのちょっとだけ言葉が遅いだけで、きっとすぐに単語数が増えるはずという期待を込めて、そう答えたのですが、その思いもむなしく、その後もほとんど単語が増えることはありませんでした。
本来、幼児が一番発音しやすいという理由で、全世界的にお母さんのことを「マ」から始まる単語にしていると聞くのに、その「ママ」すら言えない状況に、さすがに焦りが出てきましたね。ちょうど2歳過ぎだったと思います。
娘の成長過程でたくさんのお子さんの成長を見ていたので
単に娘と比較すると、息子に対して焦りを感じないわけではありませんでしたが、娘の子育て過程で、第1子ということもあり、たくさんのママたちとお話しする機会がありました。
まだその当時は、頑張ってママ友を作っていました。
当然、言葉の発達については、いくどとなく話題になりましたよ。やはり、悩んでいるママが多かったのですね。
たくさんのママのお話を総合すると、
・比較的、女の子より男の子の方が話を始めるのが遅い。(もちろん、女の子のママで悩んでいる方もいました。)
・会話ができるようになったのが、3歳過ぎの子も結構いる。
・お話しがほとんど出来てない状態で、幼稚園に入園しても大丈夫!(特に早生まれの場合は)入園後、たくさんの刺激を受けて、一気に言葉が出てくる子が多い。
もちろん、医学的な話ではありませんよ~。実際に子育て中のママとお話しして感じたことです。
これを思い出し、私も焦らず待とうと心に決めたのです。
焦らないと決めたのに…
娘の時にはなかったのですが、2才2ヶ月の市指定の歯科検診の際にアンケートを書くように言われました。(歯科検診と関係なく、発達調査のためのアンケートです。)
2語文が話せますか?
という項目があり、ここで「いいえ」に丸を付けました。隠すべきことではないし、私は3歳まで待つと心で決めていたので。
すると後日、そのアンケートをもとに担当者(保健師さん)から電話があり、あれこれ電話越しに質問されました。その結果、
①まずは、聴覚に異常がないか、耳鼻科で検査をして下さい!
②もし聴覚に異常がないけれど、言葉の発達に不安があるなら、いつでも支援センターを紹介しますよ。
と言われ、電話を切られました。
息子本人を目の前に、様子を観察しているわけではないのに、こんな机上の空論(教科書通り)のようなアドバイスするんだと半ば呆れ気味でしたが…。
すみません。たくさんの数を裁かなくてはならず、きっと大変なのだとは思います。
ただ第一子でこんな言い方されたら、それこそパニックですよね。
確かに、早く聴覚やその他発達の遅れが見付かれば、対処に早く取り掛かれ、少しでも本人が実生活で困難を感じずに過ごせるであろう、という市の配慮なのだと思いますが…。
私も当然、電話を切ったあと、心の動揺がなかったかと言えば嘘になりますが、すぐに落ち着いて考え直しました。
まず、聴覚は問題ないと。音にも敏感に反応する子であるのは、見ててよく分かっていたので。
次に、息子は早生まれで、3歳の誕生日と幼稚園入園がほぼ同時なので、入園後しばらく様子を見て、それでも言葉が遅いと感じたら、支援センターを訪ねてみようと決めました。その他発達の遅れのことを考えるにしても、それも3歳以降の発語具合見てからだよねと思っていましたしね。
まあ~その後も、同じ市の担当者から数か月置きに電話があり、その都度育ちの様子を確認されました。
結局のところ、3歳の誕生日直前に2語文が出始めました。ただほとんどが意味不明で、言葉で私とやり取りするのは難しい状況ではありましたけどね。一応、私が言っていることは理解している様子ではあったので、予定通り幼稚園に入園させました。
幼稚園の先生方に相談したところ
<2語文がほとんど出ないまま幼稚園に入園して>
というわけで、息子の育ちや言葉の発達のこと、保健師さんとのやり取りなど全てを、幼稚園に入園する際に、担任の先生とアシスタントについて下さるベテランの先生にお話ししました。全く問題視されることはありませんでしたよ。さすが、実際に現場でたくさんの園児を迎え入れている先生方は違いますね。
大丈夫ですよ。しっかり見ていきますから!
と言われ、ほっと胸をなでおろしたのを覚えています。
実際に、同年代の子にたくさん刺激を受け、短期間で驚くほど言葉が出てきました。言葉が遅かった子は、一旦言葉が出始めると泉のように湧き出てくるとはよく言ったものですね。その機会を伺って、言葉をためにためてるのですね。
幼稚園の先生方からも、まだ、息子から言葉が泉のように湧き出てくる前から、
こちらの話していることはしっかり理解できているから、言葉のことは心配いりませんよ。 その時がきたら出てきます!心配しないで。
と途中経過の報告もあったりしました。
正直3年保育にするか、2年保育にするか直前まで迷いがあったので、幼稚園入園を1年遅らせずに、年少から入れて良かったなとホッと胸をなでおろした瞬間でもありました。
<言葉が遅く子供に対して親の対応は様々>
でも私は、親御さんそれぞれの考えのもと、言葉は遅い子への対応も違って良いのではと思っています。
・全然気にしなかった。(ほっておけば3歳からしゃべるわよ!と。)
・言葉を促すための支援センターに2歳から通わせた。(そのママは効果があったと言っていました。)
・心配なので年少の1年間は家庭で見て、年中から2年保育で幼稚園に通わせた。(待った結果、4歳から発語があったよと言ってました。)
と様々です。どれが正解とも言えないですよね。
*それと、0歳、1歳児から保育園に通わせれば発語が早くなるというのも、みんながみんなというわけではないようですね。早くから集団の中で刺激を受けても、言葉が遅かったという子もいます。
<幼児教育のプロは言う!>
ただ、我が家の子供たちを預けた幼稚園の園長先生は言われるのには、
子供より成長の違いがあるのは当たり前です。
言葉の発達にも当然違いがあります。
ただ、我が子の言葉が遅いと感じたなら、焦りは禁物ですが、働きかけはし続けて下さい!
と、放置はダメとのことでした。そして、
・周りの大人は、子に対してゆっくりはっきりと言葉かけをする。
(早口でまくしたてない!)
・絵本の読み聞かせをする。
(本人が興味なさそうでも、続けてみる。)
といった働きかけが重要とお話しされていました。当たり前のようですが、つい忙しさにかまけて忘れがちになってしまうかもしれませんね。
<入園後に行った3歳児検診では>
3歳児検診と幼稚園入園が重なった息子は、少し遅れて市の検診に行きました。
そこでも、息子の書類に付箋がついていて、しつこく言葉の発達について聞かれましたが、複数の保健師さんが代わる代わる見て下さった結果、とりあえず「問題なし」ということで落ち着きました。
ちょっとここで、言葉の発達とは話が変わりますが、眼の検診(視力検査)もできる範囲で行って下さいね。言葉がきちんと出ていないと難しいとは思いますが、親が普段から観察することも大切です。
・テレビを前で見たがらないか。
・体を斜めに傾けてテレビ画面を見ていないか。
・片目だけ使ってものを見ようとしていないか。
私は、息子の言葉の遅ればかり心配していて、視力検査に関しては適当に流してしまい、とても後悔することとなりました。小学校入学後に、左目だけ強度の遠視と乱視というが分かったのです。(恐らく生まれつきだったと思われます。)
*今50人に1人程度の割合で幼児の(遠視等の)弱視は見つかっているので、そんなに珍しいものではありません。
今も矯正のための眼鏡をかけ、遮蔽訓練をしていますが、発見が遅く、あまり良い効果が得られていません。それが3歳時点で分かっていれば、正常値に視力が上がる可能性がぐっと高まるそうなのです。
3歳児検診は大きな節目であり、重要な検査ばかりだと思い知らされました。
眼のことはこちらに綴っています。
まとめ
もし、2歳代で子供の言葉が遅いと心配されているなら、私個人として3歳まで待っても良いのではと思っています。
*あくまでも素人考えです。
その子その子で発達のスピードが違うし、波があって当たり前ですよね。むやみやたらに焦りや不安を感じる必要もないし(きっとその気持ちは子に伝わります)、まして他のお子さんと比べて劣等感なんて感じる必要もありません!
まずは冷静になって、
①聴力に問題がないかどうか確認する。
②聴力に問題がないなら、普段の生活から子に積極的に働きかけをする。
(努めて、ゆっくりはっきりと、区切って、わかりやすい言葉で話したり、読み聞かせなどで言葉に自然に触れる機会を増やす。)
③それでもママの心が落ち着かないなら(気になる)、専門家に支援を求める。
(保育園や幼稚園の先生、お住まいに地域の保健師さん、発達の支援センターなど)
これで十分ですよね。
ちなみにそんな息子も、年中になるころにはガンガンのマシンガントークを繰り広げるようになりましたよ。今ではとってもおしゃべりで、順調に言葉が発達した6歳年上の姉と言葉で戦っています。(笑)
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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