こんにちは。竹みかです。
何度がこのブログで取り上げてきた【高校での文理選択】の話ですが。
この高2の1学期間、安易に理系選択をしたために、我が娘が想像を遥かに越えて苦しみに苦しみ、壁にぶち当たってしまいました。
その現状についてお話しできたらと思っています。
※今は少しずつ前を向いて歩けるようになってきていますので、ご安心ください。
そこで今回は、男女関係なく、
何となく就職に有利そう
(コミュ力とか求められるのしんどい)
他の科目よりは数学が得意かな
とにかく英語が大嫌い
日本史、世界史とか歴史の暗記物がうっとうしい
等など。
目標や目指すものもなく軽い気持ちで理系選択をしようとしている高校生たち(その親御さんたち)が一旦、立ち止まって、考えるきっかけになれば幸いです。
親の時代とはすっかり変わってしまった文理選択
何度が同じような話題で書かせていただいていますが……
改めて、高1で文理選択をし(紙を出して高校側に意思表明し)、実際に、高2で文理分かれてのクラス運営が始まって直面した現実についてお話しします。
<文理でまったく違う高校になってしまった……>
昭和から平成にかけて学生時代を送った我々親世代にとって、弁護士は花形の職業でしたよね。
東大法学部出がこぞってキャリア官僚を目指し。
留学をするなど英語を極めて、外交官や通訳、翻訳家、その他、大手商社を目指すなんて子がわんさかいたのではないでしょうか。
もちろん、銀行員も花形だったし。
大手メーカーなど、出世し登りつめられるのは文系人間ばかりだったといわれていたと思います。
文系優位に社会は動いていたので、当然のことながら、文系に優秀な学生が集まりやすかったのではと想像します。
その一方で、理系選択はちょっとマイナーなイメージだったのでないでしょうか。
医師も、今ほど超人気職業ではなく、親の後を継ものという印象が強かったのかもしれません。
だからこそ、今ほどは偏差値も高くなく、大学によって(特に私大)は比較的入りやすかったはずです。
令和の今は、圧倒的に理系に優秀な子が偏っています。
それはそれは驚くほど。
もちろん、文系クラスにも優秀な子はいますが、少数で、理系の比じゃない!!!というのが現状ではないでしょうか。
娘の学校もまた、見事なほど文系クラスと理系クラスではまったく別の高校のような状態になってしまいました。
この現象は、職業選択の少ない地方の学校だからという訳ではなく、都市部の超がつくほどの進学校でも起こっている現象のようですね。
<特に理系女子の優秀さは半端ない>
たいがい女子の場合、理系を選択する子は、相当な覚悟を持ってやってきます。
今の時代、8割方?くらいは、将来、医師を目指す医学部医学科希望なのようですね。
※ちなみに娘の学校では、理科選択が1科目でよく、数Ⅱまでしかいらないとわかっている医療系や食物栄養系の子たちは文系クラスに振り分けられています。
中学時代から、常に学年トップ層に名を連ねていた女子たちばかりです。
どの教科も抜け目がありません。
数学天才ではないけど、理系教科もしっかり点数を取ってきます。
模試でも高偏差値をたたき出しているタイプの子が多いですね。
国語もできる、暗記科目の社会科もできる、英語も普通に英検準1級を取得している強者ばかり。
先日、娘の学校でとうとう英検1級合格者が出ました。
(文系クラスでは一人も出ていません。)
そこまで極めているなら、英語を使ってお仕事すればいいのにと私は考えてしまいますが、本人は絶対医師になる!と気持ちが固いそうですよ。
あとの2割はというと。
楽しく生物選択をし、農学部を目指す子たち。
そして残りは、我が娘のようなかなりの少数派の理工学部や情報系を目指す子となります。
というわけで娘は、まさに理系クラスのどん底に突き落とされてしまいました。
お尻を床に強く打ちつけて、大ケガしちゃった感じですね。
<ちなみに理系男子は様々>
男子の場合は様相が違います。
一定数、恐ろしいほどの数学天才がいますが、その子たちは、文系科目がさっぱりだったりするので、医学科ではなく、理工や情報系を目指している感じですね。
医学科を目指す男子も、女子と同じくらの人数がいますが、成績はバラバラ。
女子と同じくらい抜け目なくできる、出来杉くんもいれば、成績はあまり振るわないけれど、親の期待から仕方なしにという子もまでいます。
何となく、コミュ力を求められる文系が面倒、文系暗記科目よりはまだ数学の方ができるかな?程度の子も混ざっています。
申し訳ないが、このふんわり理系選択した男子に、娘はちょっとだけ助けられている感じですね。
同じ程度の成績の子たちがいてよかったと。
<ちなみに文系クラスはパラダイス>
クラスの前を通るだけ、文系クラスと理系クラスの雰囲気がまるで違うのがわかるそうです。
にぎやかで、キャピキャピな文系クラス。
もちろん、女子比率が高いこともありますけどね。
元々コミュ力が高い子が多く、容姿もキレイで可愛い子が多い。
行事もとことん楽しんでいる様子です。
ここからはちょっと辛口ですが……
学年全体だと、中間層には入れず、下位層に足を突っ込んでいた娘の女子友も、今やクラスの優等生だとか。
「みんな私に勉強を聞きに来るの!」
「私が頼られてるんだよー。すごくない?」
「数学のクラスも上がったんだ🎵」
(文系と理系で数学の学習内容が違うので、別クラス編成です。)
そんな話を聞くにてつけ、これといってなりたい職業が固まっていない娘は、激しく動揺し後悔していました。
私だって、文系クラスだったら、間違いなくトップ層だったと。
そういっても、実際に文系クラスに入ってみないとわからないけどね。
完全に打ちのめされた娘
娘は、とある地方の公立中高一貫校に在籍しており、ここ4年間、まあまあの成績を保ち、なんとか上位1/3には常に入っている状態でした。
今は、文系クラスでわかれてしまった友数人からも、
「⚪⚪ちゃんは、数学できるからね。」
と頼られ、更に、苦手意識を持つ女の子が多い物理(ときに化学)も質問をされていたようです。
しかも、高1の段階で担任の先生に理系選択の意思表示をしたときも、一度も止められたり、考え直すようにうながされたりしたこともありませんでした。
肌感的に、理系クラスに行けば、多少厳しくなるだろうとは予想がついてたものの、
ここまで追い込まれるとは親子ともども思ってもなかったのです。
私が5年以上愛読させていただいているアメブロの『二浪日記』さんでは、幾度が話題になっていました。
生半可な気持ちで理系選択すると、数学の成績がマジでビリになると。
文系がごっそり抜けた後の厳しさについて語られているブログを目にしていたはずなのに考えが甘かったなと、今になって思います。
<数学がわからない>
娘の学校では、文理選択前から数学に関してだけは、応用、標準、基礎の3クラスに分けられていました。
今は、文理それぞれ3つずつのクラスに分けられています。
となると、理系の数学応用クラスは、必然的に超ハイレベルになります。
通称『神クラス』と呼ばれているとか。
ギフテッドばりの数学天才男子数人のペースで進められている授業に、医学科を目指す優等生女子たちでも、もしかしたら、苦しめられている可能性はありますが……
文理選択前は、何とか応用クラスにしがみついていた程度の娘にはまったく無縁の世界ですけどね。(笑)
たださすがに、神クラスは無理でも、いきなり理系基礎クラスに落とされてしまった子の中には、その決定に不服と保護者経由で申し立てて、標準クラスに上げてもらった子もいるとか。
どのクラスに所属していたとしても、大学受験に向けて、ハイスピードで高度な内容を扱う理系数学の授業です。
娘は疲弊し、日に日に数学がわからない……と半泣き状態になっていったのです。
そして、落ち込み、やる気がどんどん失われていき、とうとう学校まで嫌い、行きたくないと毎日叫ぶようになってしまいました。
<物理もまったくわからない>
典型的な文系人間だった私からすると、今でいう物理基礎ですらちんぷんかんぷんで。
定期テストて30点を取り、再試をくらい、教科書を見れどまったく理解できず、適当に丸暗記した公式を当てはめて取った点数は10点。
とんでもない奴でした。
8割以上、文系大学に進む女子校だったので、みんな似たりよったりの点数で、何とか落単せずに済みましたけどね。
そんな私からすると、娘は物理が理解できる頭なんだ!と安心していたのです。
実際に、高1で履修した物理基礎の段階では、まったく問題なく、周りの子たちに教えあげるくらいの立場だったようです。
定期テストもきちんと点数が取れていたので、本人も、私は大丈夫!理系でやっていける!と確信していたようなのですが……
高2になり、物理(応用の方ですね)になると、もう全然わからない、こんなはずじゃなかったと、これまた泣き始めてしまいました。
<クラスの雰囲気もイヤ>
更に、追い打ちをかけてきたのは、クラスの雰囲気でした。
文系クラスには、友だちがたくさんいるので、その楽しげな様子は毎日耳に入ってきます。
一方で理系クラスにいる女子は、目標をしっかり掲げて勉強に励んでいる真面目さんばかりです。
娘は、その雰囲気に面食らってしまったのです。
休み時間や、昼休みも勉強している子ばかりなようで。
余裕があったはずの数学や物理で苦しめられている上に、クラスの雰囲気にもなじめないとなると。
どんどん気持ちが沈んでいくのが、親の目から見てもわかりました。
あんなに大好きだった学校を嫌うようになり、「行きたくない!」と毎日ように叫ぶようになったのです。
どうせ何やっても無駄と、やる気もだだ下がりしていきました。
まだまだ高校生など子どもですからね。
大人から見ればちょっとしたことで気持ちがぶれ、自己肯定感も地の底まで落ち込んでしまいます。
もういうまでもなく、成績も見たことがないくらいにまで落ちました。
高1までなら、指定校推薦もあり?!なんて感じでしたが、高2の1学期の成績ではどこも取れないというところまで落ちこんでいたのです。
ただ、逆もしかりですよね。
娘の場合は成績がだだ落ちしましたが。
文系クラスに行った友だちの中には、中学に入学以来、どうあがいても上がらない成績に自己肯定感も下がっていたのに。
実際に、そのせいで中退してしまった子も数人います。
高2になり、理系がごっそり抜けてくれた(総合成績のトップ層がガバッと抜けた)おかげで、成績が上がり、自己肯定感も爆上がり。
やる気も爆上がり。
という子もいるようです。
だからこそ、文理選択はやる気を失わせることもあれば、挽回のチャンスにもなります。
前を向くためにし始めたこと
文理選択をさせる進学校は、どこも同じかと思いますが。
高1のときに、途中で文理変更はできないと念押しがされているはずです。
たがらこそ、慎重に選択しなさいということなのですけどね。
娘の学校もしかりです。
高2になって、文系にしておけばよかったと叫んでも、あとの祭りです。
もちろん、学校の定期テスト向けに数Ⅲや物理の勉強をやりながら、文転して大学受験をすることは可能ではありますけどね。
それはそれで大変。
というわけで、娘と何度か話し合いをしました。
本気で文転したいのか?
本気なら、担任の先生を交えて話し合う機会を持とう!
と。
本人いわく、
文系で取り立てて学びたいことも、なりたい職業もない。
やっぱり理系のままでよい。
と。
※実際は、文系、理系両方の就職問題まで深めて、かなり深く何度も話し合いをしましたよ。
話し合いが進むにつれ、娘にも覚悟ができてきたのか、次第に、どうやったら遅れを取り戻せるかという話に変化していきました。
<物理は個別指導に>
夫がネット検索をしていたところ、我が家から通える範囲に物理専門塾を見つけたのです。
個別なので、相性もあるため、体験授業を受けさせてもらいました。
本人いわく、先生の進め方もわかりやすいし、個別だから何でも質問もしやすくてよいということで、正式に入塾を決めました。
次の中間テストで成果が少しでも出ればと思っているとことです。
<数学も個別に変更予定>
数学は、中学入学時からずっと同じ集団塾に通っています。
中3からは同じ先生が見てくださっているのですが、この先生が優秀ゆえに授業がわかりにくいと。
あるあるですよね。
優秀すぎると、できない子の気持ちがわからず、個々のつまづきが見えないということが。
しかも、同じ学校の、先程お話しした理系数学神クラスのメンバーもいるのです。
ここでもまた、その子たちペースで授業が進んでしまっているらしく。
娘に合うわけない。
物理と同じく、個別で探しているところです。
結局、遅れを感じてしまったら、集団生活で取り戻すのは非常に困難なのですよね。
個別対応できる塾に行くしかない。
でも、個別は先生との相性もあるので、なかなかベストな環境を選ぶのは難しいですね。
<その他の対策>
担任の先生からのアドバイスで、この夏、志望大学を5つ見学に行って来ました。
残念ながら、それにより本人の気持ちが大きく動いた様子はなかったのですが、きっと得るものはあったはずと信じたい。
戦い方も考えてみました。
理系なので、国公立大に狙いを定める子が元々多いのですが。
娘の場合、
指定校推薦は成績的に無理なので除外
総合選抜も今のところ考えていない
(恐らく対策する時間が無駄)
国語は意外にできるし、地理も好きで戦力になってくれそう
英語は嫌いだけど使えなくもない
というわけで、まさに国公立大の一般受験向きだなという結論に達しました。
本人の本音ベースでは、校舎や施設がキレイで、交通の便のよいとある私大に興味津々なようでしたけどね。
もちろん、そこに受かれば万々歳ですが、かなり難易度が高い大学で、私立で科目数も絞られるので厳しい戦いになりそうです。
今の時代、大学受験は情報戦のようなので、勉強が教えられない私は、せめてアンテナを張り巡らせて、最新の情報を仕入れなければと思っています。
それと健康管理、スケジュール管理が私に与えられた仕事ですね。
最後に
高1までの4年間を見ている限り、理系選択で問題ないであろうと、親の私たちも考えていました。
多少、成績が落ち込むことがあるにしても、ここまで気持ちが下がるとは思ってもいなかったのです。
登校拒否寸前までいくとはね。
親子で考えが甘かったです。
たがらといって、じゃあその子の適性や得手不得手に合わせて文理選択すればよいという簡単な問題ないでもないのが難しいところですよね。
やっぱり、どんな成績でも一番強いのは、明確な目標のある子だと思っています。
適性や能力うんぬん以前に、勉強に対して前向きで頑張り抜く気力が起こらなければ意味がないですからね。
まさに、うちの娘に一番足りないのは、これを学びたい!この仕事に就きたい!という強い思いなのかもしれません。
そう考えると、私たち親の育て方に問題があったのかなと、今となって反省です。
スポーツや楽器演奏を通して、目標を持つ大切や、努力や根性、忍耐緑地、集中力、多少の理不尽さも受け止める力などをつける体験をさせておくべきだったのかなと。
今更、後悔しても仕方がないので、
来年でもいい。
大学受験が終わってしまってからでもいい。
大学に通いながらでもいい。
何なら、社会人になってからでもいい。
娘がこれをしたい!という思いが生まれてくれたらと願わずにいられません。
最後に、我が家は偉そうなことをいえる立場ではありませんが。
どうぞ、世間や周りに流されず、明確な目標を持って、フラットな心で文理選択をされる(親としてサポートする)ことをお勧めします。
本日は最後までお読みいただきありがとうございました。
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