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敢えてスタンダードを外れて地方で中学受験をさせてみた!3

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こんにちは。

 

 

公立中高一貫校の通っている娘の2年目の生活も明日で終わりです。

 

1年目は新型コロナの影響で突然の休校となり、きちんと締めることなく心残りもまま終わってしまったので、今年は制限の多い1年でしたが、きちんとけじめがつけられることに感謝ですね。

 

いよいよ前期課程の最終学年3年生!

 

1学期で中学3年間の学習内容は終わり、部活も一区切りになり、2学期からは高校生と同じ扱いになります。気を引き締めないといけませんね。

 

 

では、今日で最終章になります。公立中高一貫校の受検当日のことやその結果、考査内容や受検者の雰囲気、服装なども織り交ぜながらお話したいと思います。

 

過去記事はこちらへ。

elevator-technician.hatenablog.com

elevator-technician.hatenablog.com

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受検日を前日に控えて

都市部では、年明けの1月から小学校には一切行かないというご家庭もあるようですね。

 

実際に私が小学生の時、かれこれ30数年前の話になりますが、3学期の初日だけ来て、中受が終わるまで来なかった男の子がいました。そのお蔭か?誰もが知る超名門校に合格していましたが…希望していた大学に進学し、弁護士なれたかなあ。

 

 

我が家の娘はというと、1週間前全休とか、前日を完全に休んだりすると生活ペースが崩れ、ただでさえショートスリーパーな子なので、ますます夜寝れなくなるのではと思い、本人と相談し、午前中だけ学校の行き、午後は早退しました。

 

午前中は毎年恒例の学芸会があったので、それにだけ参加した感じですね。

 

 

担任の先生とクラスのみんなに色紙をもらってから送り出してもらい、帰り際には環境整備を念入りにして下さった学年主任の先生から廊下で、

 

頑張れよ!

 

と声をかけて下さったそうです。

 

学芸会の観覧で私も学校に行っていたので、そのまま玄関前で待ち合わせをし、娘と二人で帰宅しました。

 

その後も特別勉強することはなく、今まで使っていた塾のテキストを少しペラペラめくっていた程度で、ごくごく普通に過ごしましたね。

 

幸い夜も、ほとんど緊張せずに眠れたようでした。

 

 

ちなみに、同じクラスで同じく受検をした男の子は、午後の体育の授業まで普通のこなし、みんなと一緒に帰宅したそうです。他のクラスにも受検する子たちがいたのですが、どの子も欠席や早退する子はいなかったようで…娘だけが特別だったみたいですね。

 

都市部で中受経験者の夫は、受験前日だけ休んだと言っていたので、娘以外誰も欠席も早退もしなかったことに驚きいていました。場所が変われば、常識も変わりますね。

 

 

 

受検日当日

<親だけ寝不足>

娘の寝息を感じながら、私自身は…

 

絶対に朝起きないといけない!

お弁当を作らなきゃいけない!

 

というプレッシャーからほとんど眠れませんでした。私が緊張してどうするの?って感じですが、これが親心というものなのでしょうか。夫も寝れなかったと言っていました。

 

まあ~当の本人が寝不足になっていなかったので、何も問題ありませんけどね。

 

 

<なんと!?受検会場ではドライブスルー方式>

地方ですので、ほぼ全員が受検会場まで車でやってくるため、ドライブスルー方式がとられています。

 

それはそれは見事な連携プレイで!かなり効率的で驚きましたね。

 

 

試験会場の学校に車で向かい、校内に入ると徐行しつつそのまま誘導に従って玄関までいき、子供だけ車から降ろし、親はそのまま車で出口から帰ります。全てのテストが終わる頃に、また車で迎えに行く感じですね。その際は、指定の駐車場にて乗車したまま待機します。

 

 

ちなみに行きの沿道では、お世話になった塾の先生方が旗を振って応援にきてくれていました。

 

2月1日にテレビで見かける都市部の中学受験の光景と同じですよね。違うのは、直接握手をしたり肩を叩かれるのではなく、生徒が車内から手を振り返すだけという点ですね。(笑)

 

 

親の心配をよそ眼に、そそくさと娘は車から降り、私たちを振り返ることもなく学校へと吸い込まれていきました。

 

 

 

受検会場の雰囲気・受検者の様子、そして試験内容は

<服装は?>

まずは当日の服装ですが、事前に塾から清潔で常識的な服装であれば、合否に関係ないと言われていました。

 

娘と相談し、着慣れているクリーム色のトレーナー(白の襟付き)と暗い色のボックススカートに紺色のハイソックスにしました。当初は、白ブラウスと紺色のカーディガンにする予定だったのですが、肩が動かしにくいということで、トレーナーに変更した経緯があります。

 

 

実際のところ、当日来ていた女の子たちはというと…卒業式で着るような、制服を模したジャケットと白ブラウス、作りつけのリボン、プリーツスカートの子が多かったですね。みんなきちんとした服装の子だらけでした。

 

男の子は、地味なセーターやトレーナーから白襟を出し、黒や紺の長ズボンという感じが大方でしたね。女の子よりはラフな感じです。

 

 

蓋を開けてみたら、塾に言ってた通りで、全く服装など関係ありませんでした。

 

 

赤のトレーナーを着ていても、パンツルックの女の子でも、普段着を着ていた子でも受かっています。このためにと気合を入れて、服をフルで用意する必要などないというのが感想ですね。

 

もちろん、都市部の中学受験とは常識が違うと思いますので、あくまでも地方の公立中高一貫校のお話しと思って下さいね。

 

ちなみに夫は、全然普通の服で受験しに行ったそうですけどね。都市部でも男のですからね。

 

 

<試験内容は?>

まずは総合問題です。

 

娘の前年は、算数分野の難問がちらほら散見されており、全体的に難易度が高いテストでしたが、娘の年はその反動で、比較的簡単な問題が多かったようです。

 

その分、塾で勉強してきた子たちにとっては、できて当然で、ちょっとしたミスが命取りになる年でしたね。取りこぼし厳禁といった感じです。

 

考えさせる難しい問題が多く出たときの方が実力が発揮できる子と、基礎問題を取りこぼしなく完璧にやりきる方が向いている子といるので、どちらが良いとも言えませんね。

 

その他、算数分野は少なめだったものの、国語、社会、理科分野、普段の生活の直結する家庭科の分野の至るまで多岐に渡って出題されていました。後に出された塾の解答いわく、平均的は高めだったろうという予想でした。

 

 

次の小論文にあたるテストは、逆に難易度がぐっと上がり、難しくなっていました。

 

これをきちんと取れた子の方が珍しかったのではと思われます。小論文に苦手意識のある娘だけではなく、みな一様に難しかったと口々に言っていたようです。

 

塾の分析では、この小論文ではあまり点差がつかなかったようだという見解でした。

 

 

<面接は?>

前年同様、討論形式でした。

 

お題を見せられて、自分の言いたいことをメモします。ほんの短時間で自分の意見をまとめないといけないので、ものすごい瞬発力判断力が求められますね。

 

そして、本番は早い者勝ちです!

 

しかも何でも言えば良いわけでは、自分の意見をきちんと言い、質問がきたら、的確に答え、別の人が発言したら、的を得た質問をすぐにしないといけません。

もう正直…私だったら無理な内容ですね。内気で緊張しいで、何事も慎重で時間がかかり、頭の回転が鈍い私には本当の無理だなあと思いました。

 

 

<会場の雰囲気は?>

小学校の協力もあり、出願は早くでき、若い番号が取れたので、塾での顔見知りの子が多く、本気モードの子に囲まれて真剣に受検をすることができました

 

後々、発表された合格番号を見ると一目瞭然です。

 

若い番号ほど合格率が非常に高く、後半はほとんど受からなくなります。数十番抜けていることもざらでしたね。後半のお教室で受けた子の話だと、記念受検だらけで締まりのない様子だったそうです。(その子は受かってます)

 

やはり雰囲気に飲まれず、自分を律してテストを受けるの至難の業ですよね。

 

できる限り若い番号を取ることをお勧めします

 

都市部の中受でもこれは常識のようですね。

 

もちろん面接のある学校なら、その雰囲気も全然違ってくるはずです。討論形式だと、周りにどんなタイプの子がいるかで議論の進み方も変わってきてしまいます。うまく意見を戦わせることができるかも重要なポイントですからね。

 

 

<無事試験が終わって>

全ての試験を終えて、娘は少し興奮気味ではありましたが、比較的穏やかな雰囲気で駐車場まで戻ってきました。

 

試験の出来については敢えて聞きませんでしたが、悪くはなかったのだなということが伺えた瞬間でした。

 

 

それからが公立は長いのですけどね…。当日夜や翌日には結果が出る私立とは違い、結果が出るまでに1週間以上待たされます。

 

 

 

結果発表!

受検者(とその保護者)だけが見ることができるネット上の合格発表ページにアクセスし、確認することになっていました。

 

娘は小学校に、夫は会社に行っているので、私がその役目でしたが…自分のこと以上の緊張しますよね。

 

時計を見て、時間きっかりに震える手でネットにアクセスしました。

 

受験番号が若かったので、一瞬で番号を見つけることができましたよ。

 

 

合格!!!

 

 

嬉し泣きしながら夫に連絡し、実家の母に連絡してから、慌てて息子の幼稚園にお迎えに行き、その場で園長先生やらお世話になって先生方に報告し(娘も同じ幼稚園卒です)、最後の最後に学校から帰ってきた当の本人が結果を知るという不思議な流れでした。

かつては学校で先生が教えてくれたそうなのですが、今は自宅に帰ってから結果を知ることとなっています。

 

私たちから直接話さず、娘自身が私のスマホに直接アクセスして、結果を知りました。娘は喜び過ぎて、スマホをソファに放り投げてしまったくらいです。

 

 

その後、ことの顛末をぼーと見ていた弟に一言。

 

今までお姉ちゃんの受検のために我慢させてばかりで

ごめんね

 

と。

 

その娘の言葉に私も泣けました。受検前は心荒れることもありましたし、私たちが当たり散らされることもありましたが、そんなふうに思ってたんだとこみ上げるものがありましたね。

 

上を見ればきりがありませんが、本人なりに学校に、夏までは習い事に、塾にと3つも掛け持ちし、全力で駆け抜けた1年だったと思います。

 

弟への言葉で、ただ知識が増えただけでなく、心も育ち、人を思いやる心も育ったのだなと嬉しく思えた瞬間でした。

 

 

 

まとめ(合格の決め手は何?)

合否判定には、総合問題、小論文、面接、小学校からの調査書が加味されます。ほとんどの公立中高一貫校がこれは当てはまると思われます。

*必ず、お子さんが受検する学校の要綱を確かめて下さいね!

 

 

正直、調査書は、小学校側に受検をすると伝えたら、不利にならないように書いてくれる先生がほとんだと思われます。

 

更に入塾の時に先生から言われたことですが、

 

「学校のテストで100点ばかりだからと言って、余裕なんて思わないで下さい。」

「それは大前提です。」

「100点が取れて当たり前の子たちの争いなのです。」

 

と。だから調査書ではほとんど差異がつかないですよね。

 

 

それに比べて、総合問題は非常に重要です!

 

娘の時のように比較的簡単と言われる年でも、塾で2年間勉強してきた子にとって簡単だっただけで、無対策なら難しいと感じる子がほとんどだと思います。時間内に終わらせことすらできなかったでしょう。

 

難易度が高い年なら、取捨選択し、できる問題を取りこぼさないようにし、簡単な年なら、全般的に取りこぼしのないようのするのが合格の秘訣です。

 

そのためにも、

 

・真面目にコツコツ勉強して知識を貯めておき

過去問をこれでもかというほど繰り返しておくことで、

 

問題傾向が毎年変わっても対応できる力となるのです。

 

 

ですから、ノウハウのしっかりした塾に入り、素直に指導に従うことが大切ですね。

 

親が中途半端に口出しして、子供を混乱させてしまうのはよくありません。口出しするからには、とことん過去問をご自分で解いて、分析してから臨むことをお勧めします。

 

親にも覚悟が必要です!

 

 

小論文も多少重要になります。

 

難易度が上がり、文章が長くなったり、問題量が異常に増えることがありますが、焦らず取りこぼしのないようにすることが大切ですね。

 

文章を読んで内容を的確に理解し、自分の考えを短時間でまとめる力が基礎になります。これができていれば、いきなり難易度が上がっても、全く歯が立たないということないでしょう。基礎を疎かにしないことですね。

 

小論文は、全般的にできな子が多い(小学生の学力と問題のレベルが乖離しているため)分野ではありますが、その中でもここを得意としている子は、他の子を引き離す決め手にもなります。

 

頑張る価値はありますよ!

 

とはいえ最低限の点数を取るためにも、塾の指導に素直に従い、書いては提出し、添削してもらい、また書き直してを繰り返すことが大切ですね。

注:これもまた、言い回しなど通常我々が使っている文体がNGな場合もあるので、親は余計な口出しはしない方が賢明ですね。

 

 

そして、想像以上に重要なのが面接です。

 

おまけの面接ではありません。ここで力を発揮できなかった子は確実に落ちます。

 

入学した後、当時の試験や面接の話のなるそうなのですが、その際、私(僕)「緊張し萎縮して発言できなかったよ」なんて言う子は一人もいないそうです。「的外れなことを言ってしまった」という子もいないとか。

 

むしろ、「面接楽しかったよね」という子ばかりだそうで。

 

きちんと自分の意見を話すことができ、かつ、人の意見を聞いて、的を得た質問ができた子しか残っていないのです。これは確かです。

 

普段から家でも感情的ではなく、論理的な会話を心掛けることが大切ですし、面接対策が不安な子は、何度でも先生と模擬練習をしてもらうことをお勧めします。食らいついてくる子には、塾の先生も応えてくれますからね。

 

実は一番の決め手は、面接だったのでは説があるくらいですからね。当然、総合問題が普通にこなすことができた上での話ですが…。

 

 

という結果から、娘が今通っている公立中高一貫校には、討論好き、大勢の前で話すのが大得意、文章をまとめるのが得意なんて子たちが集まりに集まって、個性がぶつかり合って、動物園のような状態です。

 

先生は大変でしょうけど、本人達はとっても楽しそうです。

 

娘もその空間に染まり、小学校の時には出せなかった自を出すことができるようになり、学校生活を楽しんでいます。ますます口が達者になり、私は毎日やり込められていますけどね。これも公立中高一貫校に向けて勉強をした成果でしょうか。(笑)

 

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後、娘の学校生活もお話ししていきたいと思っています!

 

 

 

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