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こんにちは、竹みかです。
前回は、【地粉】(別名:うどん粉)を水だけでこねた生地が、あれこれ料理に使えた!というお話をさせていただきました。
今回は、通常なら(主に)強力粉でつくるパン、薄力粉でつくるケーキを、この地粉だけでつくってみたらどうなるのか?感想をお送りしたいと思います。
膨らみや食感、味に違いは出るのか?
・地粉でつくったみたキャロットケーキ
・地粉でつってみた3種類のパンとクッキー
・地粉について
等などについて綴っていきます。
是非、あなたも古くから日本人になじみのある【地粉】を見直し、料理だけではなく、ケーキやパンづくりにも利用してみませんか?
※今回の記事は、前回ご紹介した雑誌に加えて、これらの雑誌や本も参考にさせていただいています。
【地粉】でつくってみた『キャロットケーキ』
では早速、本来なら薄力粉を使うことが多い『キャロットケーキ』を、【地粉】だけでつくってみた模様をお送りします!
<【地粉】でつくった『キャロットケーキ』の材料>
《生地の材料》
地粉 120g
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモンパウダー 小さじ1
塩 一つまみ
卵 2個
プレーンヨーグルト 15g
砂糖 80g
植物油 80g
(私は菜種油を使用)
人参 120g
レーズン 50g
《(上にかける)フロスティングの材料》
クリームチーズ 100g
粉砂糖 30g
シナモンパウダーの他にも、グローブやナツメグパウダーなども加えると、より本場に近いスパイシーな味わいのケーキになります。
あんまりスパイシーにし過ぎると、我が家の子どもたちが食べてくれなくなりそうだったので、今回ご紹介するレシピは、シナモンだパウダーだけにしています。
レーズンもしかり。
本来は、半量ほどクルミに替えた方が、キャロットケーキらしいのですが……私と家族の好みにより、全量レーズンにしています。
フロスティングは、これに無塩バターやマスカルポーネチーズを加えたり、泡立てた生クリームに替えたり、粉糖だけにしたりできます。
お好みでどうぞ!
私と子どもたちはクリームチーズ派、夫は粉糖派でした。
<【地粉】でつくった『キャロットケーキ』のつくり方>
《下準備》
・人参をすり下ろしておきます。
水気の多い人参の場合は、軽くしぼってからお使いくださいね。
その他、グレーターやしりしり器などを使ってでおろすと、より人参の存在感が増しますよ。
・レーズンも、ぬるま湯に10分くらい漬けておき、その後、水気をよく拭き取ってから使うと、生地とのなじみがよくなります。
・オーブンの予熱(180℃で45分)もはじめておきます。
①直径15センチの丸型にオーブンシートをしきつめます。
オーブンシートを型通りに切って、溶かしバターで貼りつけてもいいですが。
(私みたいに)めんどくさがりの方は、一度、クチャクチャに丸めたオーブンシートを伸ばしてから型にはめれば、案外、落ち着きがいいですよ!
お勧めです。
②粉類(地粉、ベーキングパウダー、シナモンパウダー、塩)を混ぜ合わせます。
③②とは別のボウルに、卵、ヨーグルト、砂糖を入れて、ホイッパーで混ぜ合わせます。
④③に油を加えて、更に混ぜ合わせます。
⑤④に下準備で用意した人参とレーズンを加えて、ゴムべらでよく合わせます。
⑥⑤に②の粉類をふるい入れ、ゴムべらでざっくり混ぜ合わせます。
粉っぽさがなくなればオッケーです。
粘りが出るほど練らないことがポイントです。
⑦⑥の生地を、①で用意した型に流し込み、底を何度か叩いたり、グルグル型を回したりして、空気を抜きます。
⑧下準備で予熱しておいたオーブンに入れ、180℃で45分焼成します。
焼き上がったら、型から外し、粗熱が取れたら、オーブンシートをはがします。
出来上がりは、こんな感じですね🎵
別角度から見ると、
こんな感じ。
焼き色もしっかり付き、膨らみも十分ですね。
食べる直前にフロスティングをかけると、冒頭の写真のようになりますよ。
<【地粉】でつくった『キャロットケーキ』の味>
フロスティングが溶けちゃうので、しっかり生地が冷めてから(1時間後~)試食してみました。
外はカリッと、中はもっちり食感でした。
子どものころから、パサついた食べ物が苦手な私にとっては(安いケーキのスポンジやマフィン、カップケーキ、パウンドケーキ、マドレーヌとか、給食のパンとか飲み込めなかった)、まさにベストな食感でしたね!
しかも、オーブンで焼成しているときから膨らみもよく、生地の立ち上がりに問題ありません。
沈まず、膨らみすぎず、ちょうどよい。
これから、素朴なケーキ類(パウンドケーキやカップケーキ、マドレーヌなど)は、地粉一択だなと思えるほど、美味しかったです。
そんなにもっちり食感がいいなら、米粉でつくればというお声が聞こえてきそうですが……
もちろん、私も米粉でケーキづくりを何度か試しました。
このブログでもご紹介しているかと思います。
米粉は小麦には勝てない!と個人的には思っています。
ケーキやパンは、やはり、小麦独特の香ばしいかおりと味があってこそかなと。
米粉にアーモンドプードルを加えたりしましたが、炊いたお米感(香りも味も)は避けられませんよね。
試食後は、ラップをかけて常温保存していました。
半日後でも、外のカリッとさはなくなるものの、もっちり食感は健在。
その後は、常温でも3日間ほどは保存できるそうですが、乾燥が気になったので、冷蔵保存に変更しました。
翌日も、少し生地が重めになっていたものの、もっちり食感は残っており、パサつきなく、美味しくいただけましたよ。
翌々日は、かなり固く重く、少々パサつきも出てきていました。
ちなみに、フロスティングを塗ってしまうと、翌日までしか持たないそうなので、私は、生地を切り分けて食べるたびに、フロスティングを塗るか、粉糖をかけて食べていました。
美味しく食べきりたいなら、生地もフロスティングも翌日までですね。
もっちり食感は最高です!
ケーキらしい小麦の味と香りもしっかりしましたよ。
ケーキづくりに地粉お勧めです!
【地粉】でつくってみたパンとクッキー
ここからは一気に、【地粉】でつくったパンとクッキーを4つご紹介します!
<【地粉】でパン①:シンプルな生地でチーズパン>
ごく普通に、地粉とドライイースト、砂糖、塩、水、油を合わせて生地をつくり、中にプロセスチーズを入れて焼いた、小型パンです。
こちらも、強力粉でつくったパンとそん色ないほど膨らんでくれました。
焼き色もしっかりすぎるほどしっかりと。
※ただ、強力粉を使用したときと、同じ感覚で水を加えると、ベトベトになります。
10gくらい減らして様子を見た方が、こねるときも、成型するときも扱いやすくていいですね。
焼き上がりはこんな感じです。
ちゃんとパンの断面になっていますね。
肝心の味ですが……これは衝撃でした!
香りは、しっかり小麦を感じます。
食感はもっちりなのかと思いきや、サクッとフワッと溶けるような感じでした。
不思議。
薄力粉でつくったお菓子と、強力粉でつくったパンのハイブリッド型といった感じで。
初めの食感に、小麦の優しい甘みと香ばしさが加わりたまりません。
ただ、焼いてすぐに、乾燥を防ぐために袋をかけたのですが……翌日には固く重くなっていました。
オーブントースターで焼き直しても、イマイチで。
その日中に食べるに限りますね。
小型パンは、強力粉でつくったとしても乾燥が早いので、つくってすぐに食べることをお勧めします。
(ただし、ドライイーストではなく、天然酵母でつくると、旨みも長持ちし、劣化も遅くなりますよ。)
<【地粉】でパン②:新タマネギのフォカッチャ>
こちらは、イタリアのパンでフォカッチャです。
元々、強力粉ではなく、中力粉(地粉もそのカテゴリーに入ります)でつくる薄型の食事系パンなので、地粉と相性がいいですね!
切って見ると、こんな感じです。
出来たては、外はサクッと、中はしっとりもちっと仕上がりました。
小麦の香ばしさと、新タマネギの甘みがマッチしていい感じ。
「これっ旨いよ~」と、小学校帰りの息子くんにも大好評でした🎵
こちらも、乾燥を防ぐために袋をかけて常温保存になります。
比較的大きめのパンなので、翌日もオーブントースターて焼き直せば、まあまあ美味しくいただけました。
やっぱり、焼き立てに勝るものはないですけどね。
<【地粉】でパン③:青のり入り揚げパン>
袋の中にすべての材料を入れて混ぜ合わせ、袋の上からこねこねするだけの超簡単パンです。
生地ができたら、袋の先を切り、少量の油をしいたフライパンで揚げ焼きしました。
想像以上にもっちり、もちもち食感で。
中力粉である地粉だからこそ出せる食感ですね。
まさに、地粉向きのパン。
簡単パンだけに、出来上がりは抜群に美味しいですが、劣化は猛烈に早いです。
いいとこ、数時間かな。
これまた、帰宅した息子に食べさせたら、旨い旨いと好評でしたが、翌日、オーブントースターで焼き直しても、カチカチ、モソモソで……正直、不味かったです。
つくってすぐに食べれば、地粉のよさが最大限に味わえる、美味しい揚げパンですよ!
<【地粉】でクッキー>
粉の違いを知るには、クッキーも焼いてみた方がいいかなと思い、つくってみました。
砂糖を控えめにしたかったので、粉状にした紅茶とレーズンを加えています。
生地の配合は、薄力粉を使用するときと同じにしましたが、こねているときから変わりはなく。
焼いているときだけ、薄力粉使用のものよりも、少々ふくらんだような気がした程度ですね。
中を割ってみた感じです。
焼成時の様子から、もっと柔らかいクッキーになるのかと思いきや、サクッパリッと割れました。
膨らみも薄力粉と変わりませんね。
味も、しっかり小麦を感じられて美味しいです。
食感もサクサク。
美味しいけど、別段、薄力粉と違いはありませんね。
そもそも【地粉】って何?
前回のブログと同じ内容です。
ご存じの方は、読み飛びしてください。
<【地粉】は昔からその土地に根づいている>
前回のブログでお話しした通り、我が家の近所でも小麦が栽培されています。
ここ最近の話ではなく昔からで、各地で同様に、その土地の気候や風土に適した小麦が栽培されてきたそうです。
その小麦こそが、【地粉】といわれているもので。
別名うどん粉と呼ばれている通り、その土地で製粉され、うどんやすいとん、そばのつなぎ、まんじゅう、蒸しパンなどに加工されてきたとか。
家庭では、今の薄力粉のように、天ぷらや揚げ物衣にも使われていたそうですよ。
グルテンを含んでいるので、まったくアレルギーを起こさないわけではありません。
が、古くから日本で食べられてき、この地粉は、日本人の体質にも合いやすいのかもしれませんね。
当然のことながら、地粉は、すべて国産で、更に、お住まいの土地に近いところで栽培された小麦をひいたものです。
比較的価格もリーズナブルで安定(我が家の近くのスーパーでは、1.2キロで300円程度)しており、大手製粉メーカーの小麦粉(特に外国産小麦使用)の価格が軒並み上がっているのとは対照的なのも魅力かも。
そんな地粉をどんどん家庭の食卓にと思いたいところですが、調理に向き不向きもあるようですね。
<【地粉】には向き不向きがある>
日本各地で昔から栽培されている地粉は、中力粉に分類されます。
それぞれのたんぱく質量の違いで、
多いもの(11.5-13.5%)を強力粉
中くらい(8.5-10.5%)を中力粉
少ないもの(7-8.5%)を薄力粉
と分類されます。
たんぱく質の量が多ければ多いほど、こねると粘りと弾力が出ます。
強力粉は、まさにパン向きですよね。
逆に、たんぱく質が少ないと、粘りも少なくなり、フワッと柔らかくなります。
薄力粉は、ケーキをはじめお菓子向きなのですね。
その他にも、天ぷらの衣に使えば、サクッと仕上がります。
中力粉は、その中間点にいるわけですが、どちらかというともちっと食感になります。
まさに、うどん向き!ですね。
パンでも、今回ご紹介したフォカッチャや、フランスパンなどは中力粉が向いています。
かつての日本は、中力粉である地粉で何でもまかなっていたのですが。
世の中が便利になり、気軽に輸入ができるようになったため、より本気的にパンやらケーキやらをつくりたいと思うと、粉を使い分けるようになったのですね。
それにより、遺伝的に消化しにくい外国産の小麦が、日本人の体に大量に入ってくるようになったため、アレルギーも増えたのかもしれませんね。
最後に
すべて国産、しかも、住まいの比較的近くで栽培された小麦でできている【地粉】。
その地粉を使って、現代では不向きといわれている、ケーキやお菓子、パンをつくってみました。
いかがでしたか?
元来、もちもち食感を好む人が多い日本。
というより、ジャポニカ米や中力粉の小麦で育ったからこそ、もちもち食感が好きになったのかもしれませんが。
キャロットケーキのように、素朴なケーキには、もちもち食感になる地粉はピッタリだとわかりました。
薄力粉でつくるとパサツキ感が気になる、ケーキや焼き菓子も地粉でつくれば、好みの食感になるのではと思うと、また、新たに試してみたくなりました。
小型パンの食感は不思議なので、是非、お試しいただきたいです。
好みは分かれると思いますが。
もちっと食感のパンを好まれるなら、フォカッチャや揚げパンもお勧めです!
心配していた生地の膨らみも問題はありませんでした。
そして、小麦本来の甘みや香ばしさも、しっかり感じられました。
価格も比較的リーズナブルで、手に入りやすく、日本人の体質にも合いやすい地粉です。
是非ぜひ、まだ【地粉】を使ったことがない方は、料理にお菓子やケーキ、パンにお使いになってみてくださいね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
健やかで美しい髪を目指す貴女へ
「竹みか」サブブログ『健美髪日記』のご紹介
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