こんにちは。
うちの娘もロングヘアなので、ほっておくと髪が濡れたまま寝てしまいそうになります。その姿を見て、
髪が濡れたまま寝ると風邪を引くわよ!
と条件反射的に言ってしまう自分がいたのですが…。
それって本当なのかな?と調べてみたら、どうやら真実であることが分かってきました。更に、髪にもその土台となる頭皮にも、そして首回りにかなり悪影響を及ぼしてしまう恐怖。
そこで今回は、髪が濡れたまま寝た場合、首回りや髪、頭皮に何が起こり、どのようにダメージにつながるのかお話ししたいと思います。
それとともに、髪を短時間で、楽に乾かす方法もご紹介しますよ。
ああ~今日は疲れているから、髪と頭皮を乾かすのは面倒と思う気持ちは分かりますが…、今晩からは、スッキリ乾かして、気持ちよく眠りにつきましょう!
髪が濡れたまま就寝すると何が起こるの?
<髪の水軟化が起こる!>
髪が濡れたまま寝る寝ない以前の問題として、
髪は濡れると「水軟化」という状態になるのをご存じですか?
それは、髪の表面にあるウロコ状のキューティクルが水分を含んで膨張し、はがれやすくなったり、また、キューティクルが開いて、内部の栄養が流れ出たり、水分が蒸発しやすくなる状態のことを言います。そんなデリケートな状態の髪は、ちょっとした刺激でもダメージを受けてしまうのですね。
そのように水軟化し、デリケートな状態の髪のまま寝てしまったら…問題多発です!
①直接髪が触れ合う枕と摩擦を起こし、切れ毛や枝毛が増えてしまいます。
②せっかく美容室で施術したもらったパーマやカラー、トリートメントも取れやすくなります。
<濡れた髪で首を冷やし続けたら…>
そして冒頭の
髪が濡れたまま寝ると風邪を引くわよ!
は、だらしない子を親が脅しのために言っているのではなく、真実なのです。
というのも、首には筋肉と神経が複雑に入り組んでおり、更にそこに脳へ栄養を送るための太い血管が通っているのです。そんな大切な部分を濡れた髪で冷やし続けるのですから、体に良いわけがありませんよね。具体的にお話しするなら、
①当然、首元や肩が冷えれば、風邪を引きやすくなります。
②それだけでなはく、筋肉が硬直して血行が悪くなり、首こりや肩こりを引き起こします。
③更に、一枚皮で繋がっている頭皮の血流も悪化させてしまいます。すると、髪を成育がするために必要な栄養や酸素が行き渡らなくなるのです。抜け毛が増え、薄毛へと発展させてしまう可能性さえあるのです。
④そして、濡れた髪に覆われている頭皮は、ずっと長い時間湿ったままの状態になります。すると、雑菌が大繁殖することになるのです。もしかしたら、これは髪への直接的なダメージ以上に問題かもしれませんよ。
元々、頭皮には常在菌がいるのですが、ちょうど良いバランスで存在しているため、健やかさを保つことができています。この関係を崩し、菌を大繁殖させてしまうと、不快な臭いやフケ、かゆみの原因になってしまうのです。
更に悪化させてしまうと、炎症を起こします。すると、毛穴を変形させたり、詰まらせたりと髪の成育を邪魔します。血流もまた悪くなり、薄毛を進行させてしまうわけですね。
ただ世間の声としては、別の意見もあるようです。
それって勘違いかも?
いやいや、ドライヤーで髪を乾かしてから就寝すると、朝髪がパサついた感じがするけど、髪が濡れたまま寝れば、朝起きてからも髪がしっとり扱いやすいのよ!
と言われる方がいます。
これは大きな勘違いです!2つの大きな勘違いが含まれているので、それぞれご説明したいと思います。
<勘違い①ドライヤーのかけ方が間違っている>
もし、そう感じられるなら、まずは、ドライヤーのかけ方が間違っている可能性があります。
髪にばかり注目して、頭皮を乾かすことを忘れていませんか?
髪だけを乾かそうとすると、長時間、髪はドライヤーの温風にさらされ続けることになるため、当然、髪は当然パサついてしまいます。更に、キューティクルの流れを無視して、毛先から根元に向かって、ふわ~とドライヤーを吹き上げてるようにかけていれば、ダブルパンチです。
是非、次にご紹介するタオルドライとドライヤーの組み合わせで髪を乾かしてみて下さいね。
*またドライヤーをかける前に、熱から髪を守る「保護剤」やアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)をつければ、より効果的ですね。
<勘違い②単に髪と頭皮が生乾きなだけ>
もう一つの勘違い要因、朝髪がしっとりしたような気がするということですが…、
それは単に髪や頭皮が生乾きの状態にあるだけです。濡れた髪が、枕と常に接触しているのですから、一晩経っても乾き切らない可能性は充分にありますよね。
不快な臭いを発生させ、後々フケやかゆみ、炎症を引き起こす原因となるので、絶対にお止め下さいね。
<寝落ちして翌朝生乾きだった場合は>
ただ、疲れていてついつい眠ってしまったということもあると思います。そんな時の対処法をご紹介します。一刻も早く生乾きの状態を抜け出しましょう!
①まずは、髪に保護剤を塗ります。
②その後、ドライヤーの温風をなるべく頭皮に当てるようにして乾かします。
これで不快なベタつきや臭いをある程度抑えることができますよ。
③それから、いつも通りセットするようにします。
もしそれでも、臭いやかゆみが気になるなら、すすぎの必要のないドライシャンプーを使うのもお勧めですよ!さっぱりします。
<忘れてはならないのが枕>
そして、忘れてはならないのは枕です!一晩、髪の水分を吸った状態のまま放置しておくと、雑菌が湧いてしまいます。いかに髪と頭皮を清潔にしておいても、雑菌だらけの枕を使っては台無しですものね。
枕カバーはこまめに洗濯し、枕自体も取扱い注意通りに、清潔に保つようにケアして下さいね。
最後に、お風呂上がりの自然乾燥もお勧めできません。
髪に覆われなかなか乾かない頭皮は、雑菌を繁殖させてしまいます。やはり、お風呂から上がったら、一刻も早くタオルドライとドライヤーで完全に乾かすのがベストですね。
次にその方法をご紹介します!
髪を短時間で楽に乾かす方法とは?
先にお話しした通り、髪は濡れたまま放置しているだけで、ダメージを促進させたり、首元を冷やして風邪の原因になったり、血行を悪くさせたり、頭皮に雑菌を繁殖させてしまいます。
一刻も早く髪と頭皮を乾かしてしまうのが賢明ですよね。
それならば、お風呂から上がった瞬間に、タオルでごしごし髪を拭いて乾かしてしまおう!と思うかもしれませんが、それもちょっと待って下さい。水軟化した髪は、タオルドライでごしごし擦られるだけで、その摩擦でダメージを受けてしまいます。
そこで、ポイントを抑えながら、短時間で楽な乾かし方をマスターしましょう!
まずは、タオルドライしますよ。
①頭皮だけを軽くこするように拭きますよ。
*髪はごしごし擦ってはしてはいけません!
②次に髪を挟んで、水分を拭き取ります。
*ここでもごしごしは厳禁です!
③目の粗いコームで髪を根元から解かし、水分を毛先に持ってくるようにします。
④②の作業をします。
⑤少し目の詰まったりクシで髪を解かし、水分を毛先に持ってきたら、②の作業をします。
⑥より目の細かいクシで髪を解かし、水分を毛先に持ってきたら、②の作業をします。
水滴が落ちてこなくなるまで、⑥を繰り返し行いますよ。ここまでしておくと、ドライヤーがとても楽になります。
次はドライヤーの登場です!髪と頭皮を乾かしますよ。
①髪を持ち上げながら、根元にドライヤーの温風をかけます。
②場所を細かく替えながら、①の作業を繰り返し、頭皮を完全に乾かします。
③次にキューティクルの流れ、根元から毛先に向かって、髪を乾かしていきます。
*頭皮が完全に乾いていると、髪までその乾燥が浸透していくので、この作業は思った以上に楽なはずです。
④髪が7~8割乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えて、髪の根元から毛先に向かってかけていきます。
*この作業により、頭皮と髪がクールダウンし、髪にツヤが出ますよ!
以上が流れになります。
詳しくはこちらへ。
タオルドライを丁寧に行うことで、うんざりするほど時間がかかり、手が痛くなっていたドライヤーが、省力・短時間でできますね。
是非、コームやクシを使って、髪から水滴が垂れなくなるまで、行ってみて下さいね。
そして、ドライヤーは髪を乾かすというよりも、頭皮を乾かすことが優先ですよ~。これまた、省力・短時間を実現するコツですね。
まとめ
髪が濡れたまま寝ると、いかに首回りや髪、頭皮にダメージを与えるかお話ししてきました。もし今まで、濡れたまま寝ることで、翌朝、髪がしっとして扱いやすいと思っている方がいらしたら、それは勘違いの錯覚だったということもお分かりいただけたかと思います。
水軟化した髪はナイーブで傷つきやい状態にあります。ちょっとした枕の刺激でダメージを受けてしまうのです。
でも、本当に怖いのはその先です。
髪と頭皮が生乾きの状態での就寝を繰り返し行っていると、いずれ頭皮に雑菌を繁殖し、臭いやかゆみ、炎症の原因にもなります。更に、風邪を引き起こす原因になったり、首回りの血流を悪くすることで、首こりや肩こりを引き起こし、一枚皮で繋がっている頭皮の血流をも悪化させてしまうのです。それは、抜け毛や薄毛の要因になりかねません。
親の
「髪が濡れたまま寝ると風邪を引くわよ!」
という子供に向けた言葉には、実は深い深い意味があったのですね。(言っていた当の本人たちは知らなかったかもしれませんけどね。(笑))
疲れているところに、髪と頭皮を完全に乾かすのは面倒だと思う気持ちは理解できますが、今後の髪や体のためです!是非、ご紹介した短時間で楽に髪を乾かす方法をお試し下さいね。
これで毎日、きれいな髪ですっきり朝を迎えられますね!
枕のお手入れもお忘れなく。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。