こんにちは。
昨日のブログで、「リンス」の歴史やその基本的な使い方についてお話しさせていただきました。
今日は、そのリンスについて第2弾!「リンスインシャンプー」についてお話ししたいと考えています。
忙しい毎日を送る中でも、やはり、髪のケアは怠りたくないなと思うと、ついつい1本でシャンプーとリンスが済んでしまう「リンスインシャンプー」に手が伸びてしまうことってありますよね。
でも、よく考えるみると、
リンスインシャンプーって何なんだろう?
本当に効果あるのかな?
と疑問が沸いてきませんか。リンスインシャンプーに限らず、得てして、楽できるアイテムってデメリットも存在するものですからね。
そこで今回は、リンスインシャンプーの始まりやその仕組みについて詳しくご紹介するとともに、そのメリットとデメリットを整理ししてみたいと思います。その上で、リンスインシャンプーに向く人、逆に不向きな人についてもご紹介しますよ。
是非、冷静にリンスインシャンプーのことを分析して、これからも使い続けるかどうかの判断材料にしてみて下さいね。
リンスインシャンプーの始まりと仕組みについて
ちょっと昨日と内容がダブル部分があり、申し訳ありませんが、良かったお付き合い下さいね。
<リンスの誕生>
そもそもリンスって、なぜ誕生したのかご存知ですか?
それは、シャンプーと深い関わりがありました。かつて、シャンプーは石けん成分で作られており、アルカリ性だったのです。
石けんなんかで、汚れは落ちていたの?
と疑問に思われるかもしれませんが、意外に石けん成分は、汚れを落とす力に関しては強力なのです。その一方で、洗い上がりはゴワゴワでした…。どんなに汚れが落ちるといっても、髪がゴワついていては、お手入れが大変ですよね。
そこで登場したのがリンスだったのです。
当初のリンスは、敢えて酸性成分で作られていました。というのも、アルカリ性の石けん系シャンプーを中和させ、髪のゴワつきを取り、指通りを良くするためだったからです。
<リンスインシャンプーが誕生するきっかけは?>
本題に戻りますが。
このようにシャンプーとリンスは、性質が真逆なので、ただ単に混ぜ合わせただけでは「リンスインシャンプー」にならないのです。というのも、混ざり合った瞬間に、それぞれの成分を無効にしてしまったり、そこまでいかなくても互いの威力を弱めてしまいますからね。
その難所を乗り越えて、開発されたのが「リンスインシャンプー」でした。
登場は1989年、朝シャンブームが当来したころです。40代以降の方には懐かしい言葉ですよね。おしゃれに目覚めた女子たちがこぞって、朝の忙しい時間帯にシャンプーをするようになったのです。
メーカーさんは、そこに目をつけたわけですね。
<リンスインシャンプーの開発は大変だった!>
先に少し触れた通り、単に混ぜただけでは意味はないので、分子に注目して開発されました。
シャンプーに比べて、リンスの分子量を大きく(いわゆる高分子)にして、水に溶けるのに時間差を作ったのです!それにより、先にシャンプーの成分が水に溶け出し、頭皮や髪を洗浄し、時間差でリンスの成分が溶け出し、その成分が髪に浸透されるようになりました。
1本でシャンプーとリンスができる「リンスインシャンプー」の誕生です!
ただ、世に送り出された当初は、あまり性能は良くなく、ゴワつくなんて言われていました。徐々に改良が加えられて性能も上がり、現代でも数十種類が店頭に並べられています。
*ただし、今のシャンプーはアルカリ性ではないため、酸性成分でできたリンスを用いて中和させる必要はなくなりました。どちらかと言うと、コンディショナーインシャンプーといった感じですね。
ちなみに、
リンスインシャンプーのメリットとデメリットについて
前章では、リンスインシャンプーの始まりやその仕組みについてご紹介してきました。更に踏み込んで、そのメリットとデメリットについてもお話ししたいと思います。
<リンスインシャンプーのメリットとは?>
①まずは、低コストであることです。
シャンプーとリンスの2本を買わなければいけないところを、1本で済むので、当然、費用も安く済みますよね。始まりを探れば、朝シャンに勤しむ女の子をターゲットにしたかったのですから、当然といえば当然です。
②次に、エコであることですね。
シャンプーとリンスを別々に使用していたら、2回すすぎが必要になるため、もちろん、排水も2度行われることになります。
その点、リンスインシャンプーは1回のすすぎで済むので、排水も1回で済み、エコになります!更にコストの面でも、シャワーを用いてのすすぎは、それなりに水道代がかかるので、2回のところを1回で済めば、懐にも優しいですよね。
③最後は、もちろん時短になることです。
従来なら、シャンプーをして、すすいで、リンスをして、すすいでの4行程をしなければならなりません。それがリンスインシャンプーなら、2行程で済むのですから、かなりの時間と手間の短縮になりますよね。
<リンスインシャンプーのデメリットとは?>
①ケア力が不足してしまいます。
先にお話しした通り、分子量を調節することで、シャンプーとリンスをうまく融合させているのが、リンスインシャンプーです。
とはいえ、1本にシャンプーの洗浄成分と、リンスのコンディショニング成分を入れ込んでいるため、それぞれの成分は、単独で使う場合よりも弱まってしまいます。
洗浄力が弱まると、皮脂汚れが等が頭皮に残ってしまう可能性があり、それはかゆみや炎症といった頭皮トラブルの原因となりかねません。
また、コンディショニング成分が薄まると、保湿力が足りなくなり、髪がパサついたり、仕上がりに満足いかない可能性があります。
②実は、ここが重要!頭皮のスッキリ感がなくなる可能性があります。
本来、リンスに含まれているコンディショニング成分は、髪だけに与えるものです!
ですから単独で使う場合には、頭皮にはつけずに、髪だけにつけなければいけないものなのです。更にリンスの形状を見ればお分かりの通り、トロンとしたクリーム状になっているため、丁寧にすすいでも残りがちです。これが頭皮につくと厄介で、なかなか落ちず、そのまま残ってしまいます。すると、頭皮でリンスの残りかすが酸化し、嫌な臭いやかゆみ等のトラブルの原因となるわけですね。
この特性を考えると、リンスインシャンプーは無理があると思いませんか?
頭皮と髪の汚れを落とすためには、当然、頭皮にしっかりとリンスインシャンプーの液をつけないといけません。仮に丁寧にすすいだとしても、シャンプーの成分は落とせても、リンスの成分は残ってしまいがちです。
結果、洗い上がりの頭皮はスッキリせず、更に残ったリンス成分が頭皮トラブルの元になりかねないのです。
以上より、リンスインシャンプーのメリットとデメリットはお分かりいただけたかと思います。それらを元に、どんな人にリンスインシャンプーは向くのか、はたまた不向きなのか、次でご紹介したいと思います。
リンスインシャンプーに向いてる人・不向きな人とは?
前章でリンスインシャンプーのメリットとデメリットが明確になったと思われますので、実際に向く人と不向きな人についてお話ししたいと思います。
<向く人>
シャンプーとリンスを別々で使うよりも時短になり、手間も省けるため、
毎日に生活がかなり忙しく、クタクタなってしまっているけれども…シャンプーにプラスしてヘアケアはしたい!という方には、大きな助けになってくれるはずです。
*ただし、頭皮の健康は髪の成育に直結するので、毎日はNGです。時間のあるときは、シャンプーを単独で行い、トリートメント等で補修ケアを行って下さいね。
<不向きな人>
前章のデメリットでお話しした通り、リンスを単独で使ったときより、その成分が薄めになってしまいます。
ひどいダメージヘアの方には向きません!
また、
脂性の人も避けるべきです!
普段から髪のベトつきを感じている人なら、頭皮も当然ベトついています。まずは、洗浄成分の強いシャンプーを用いて、隅々まで頭皮の皮脂汚れを洗い落とすことが先決です。リンスインシャンプーではなく、単独でシャンプーを使うことをお勧めしますよ。
まとめ
リンスインシャンプーの始まりやその仕組み、効果についてお話してきました。
いかがでしたか?
シャンプーとリンスを別々に使うよりも、リンスインシャンプー1本で済めば、時短になり手間が省けるので、忙しい方の助けになってくれることは間違いありません!更にコストを抑え、エコにもなりますからね。
ただし別々に使ったときよりも、洗浄成分もコンディショニング効果も弱まってしまうこと、そして、頭皮にリンスのカスが残ってしまう可能性も考えないといけません。
ですから、ダメージヘアや脂性の方には不向きです。
是非、ご自分の髪の状態や生活を見極めた上で、リンスインシャンプーの導入を決めていただければと思います。
その上で、使用回数を限定し、余裕のあるときは、シャンプーとその他ヘアケア商品(リンスやコンディショナー、トリートメント等)を別々にしてやることをお忘れなく。特に髪の補修ケアをしてくれるトリートメントやスペシャルケア(ヘアマスク、ヘアパック)は大切ですよ。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。