パソコンがなんとか動き始めてくれたので、一部更新しました。
2021.8.22
こんにちは。
まさかの…家族で共有しているパソコンが壊れてしまったので、前回と形式が違い、見にくくなっていますが(いつももどうよ?って感じですが…)、最後までお付き合いいたたけたらありがたいです。
前回お話しさせていただいた通り、
mamatomo-zero.com
覚悟が決まっていたように思えた息子も、いざ病院に入るとぐずぐずになってしまいました。
が、周りのお子さんたちも(大部屋だったので、色々な事情が否応にも聞こえてきます)普段しない激しい夜泣きだったり、いくら説明しても家に帰ろうと連呼したり、大泣きが止まらなかったり、みんなみんな不安と戦っているのだなと感じました。
前回は、手術直前までのお話でしたが、今回は、1回目の手術、そして、翌日再手術になってしまったことについて綴っていきたいと思います。
今回のブログとは関係ありませんが、息子が昨年の生活科で観察したバッタの絵です。
1、全身麻酔について(捕捉です)
前回、全身麻酔について書き忘れていたので、ちょっとだけ始めに捕捉させて下さいね。
術前に受けた麻酔科の先生からの説明では、子供の場合は、口にマスクを当て、そこから眠たくなるガスを入れ、完全に眠ったのを確認してから、点滴を入れるという流れでした。
だから、点滴を入れる痛みを感じることはないのだなと安心していたのですが、息子の年齢は我慢できると判断されたのか?起きている段階で点滴を入れられ、そこから全身麻酔の薬を入れるという流れに変更されていたのです。
私的に事前の説明と違うじゃない!という思いがあったので、やんわりとお話したのですが、複数の看護師さんに、常駐の保育士さんまで出てきて、
「頑張りましょう!」
「頑張れるよね!」
の一点張りで…。仕方なくその方針に従ったという経緯があります。
私の勝手なる想像ですが、たくさん手術をこなす大学病院では、時間的な節約の意味合いがあったのかなと思いますが。
息子には申し訳ない気持ちでした。
ちなみに、未就学児たちはもちろん、小学校低学年くらいまでの子たちは、事前説明の方法で全身麻酔が行われていた様子でしたよ。
そこまで頑張ったのに、なかなか手術の番はきませんでした。
2、ようやく手術の番がきて
おおよそ目安として言われていた時間より、1時間半ほどおしていました。
そんなものでしょうか?生身の人の体ですから、想定外のことも起こりますし、慎重さも求められますからね。
息子は目の手術なので、着ていたパジャマのままで、歩いて手術室に向かいました。
入院している小児病棟には付添い人の私以外入ることが許されていないので、夫は廊下でずっと待機しており、この移動の際にほんの一瞬ですが、息子と久々に顔を合わせて、会話をすることができました!
息子の顔も少しだけほころんでいたかな。
その後、手術室の入口にて私もお別れとなり、息子は担当の麻酔科と眼科の先生たちと看護師さんたちに連れられて奥へと消えていきました。
このときは、まだ私もお気楽で、手術自体は30分程度だし、簡単なものだよね!と思っていたのです。
実際に、長い時間をかけて加齢により白内障が進行した高齢者たちは、片目15分で終わると言われています。
濁った水晶体を専用の器具で吸いとり、新しい人工のレンズを入れるだけですからね。実父もその手術を受けていますが、すぐに終わったと言っていました。
なのに…なかなか私が呼ばることはありませんでした。全身麻酔のことを考えて1時間半から2時間近くかかると言われてはいましたが、呼ばれたのは、2時間半以上経ってからでした。
ここも私の予想に反して(ドラマの見すぎなのでしょうかな)、ぐっすり麻酔がかかっている状態ではなく、すでにだいぶ覚めており、目をパチクリ開けたり、閉じたりしている状態だったのです。
まあ~何はともあれ、
手術が無事終わったこと、
そして、
全身麻酔から目を覚ましてくれたこと
に安堵していたのですが…
執刀して下さった先生の説明を受け、ことの重大さを知りました。若く免疫力が活発な人が病気にかかる恐ろしさですね。
事前に説明を受けていましたが、
本来水晶体は、サランラップのような薄い袋に入っています。そこに小さな穴を開けて吸いとり、新しい人工のレンズを挿入します。ただし、あまりに白内障が進行してしまうと、水晶体を吸いとる過程で袋が破けてしまい、使えなくなる場合があるのです。
息子はまさにその状態でした。進行が激しく、吸いとっている最中に袋の底が破けしまったそうなのです。
そのため、
・まずは散らばった水晶体のかけら回収し、
・次にレンズを目に固定する手術
へと変更されていました。
というわけで、想定より時間がかかってしまったわけですね。これが生身の人間を扱うということでもあるのですよね。
反省です。お気楽な脳の私に…。
なかなか手術の番がこなくて待たされるのも、外来の診察がたまに止まって長時間待たされてしまうのも、専門性の高いゆえに数の少ない医師が、このような緊急事態を対処しなければならないからなのですよね。
医師とは大変なお仕事だと改めて気づかされました。
当の息子は、なぜか
「暑い、暑い」
を連呼しており、回復室を早く出たがっていましたが、なだめながら汗を拭いてやったり、扇いでやったりして、30分くらい経ってようやく、病室に戻ることができたのです。
それからは、寝まくりで…。夕飯も出されましたが、全く手をつけることができず、ひたすら寝ていました。
3、手術翌日に衝撃が…
点滴はつけていたものの、丸2日近く何も食べていない息子は、貧血のようや状態で、朝になって目を覚ましてからも、頭を持ち上げることができません。
少しずつ、大好きなオレンジジュースだったり、サラダのきゅうりなどを口に入れてやり、回復を待っていました。が、そんなにのんびりしてられなかったようで…
朝の診察の時間が迫っており、何回も看護師さんが様子を見に来るのです。
正直なところ、私は少しイライラしてしまいましたが…点滴の件といい、私の方が甘々な母なのですかね?
仕方なく、車イスを使って入院している小児病棟から、階の違う眼科病棟にある診察室に向かいました。
ここで衝撃が…
固定されたレンズには不具合がないことが確認され、感染症や合併症もなく一安心だったのですが…
袋が破けて散らばったしまった水晶体の欠片が眼球内に残っているというのです。
小さなかけらなら、自然に吸収されてしまうらしいのですが、比較的大きな欠片が見つかり、診察室が騒然となりました。
すぐに一番偉い先生が出てこられて、再検査が行われた結果、
「子供は免疫力が非常に強いので、1日でも放置していると、異物だと攻撃し、炎症や合併症を起こしかねないから、即日で取り出す手術をしましょう。」
と言われたのです。
なんてことよ…。連日の全身麻酔で手術なんて、何とか回避できないのか、せめてもう少し体力が回復してからにできないのか、私の頭の中で迷いがグルグル回っていました。
しかも、今度の手術は目の表面のレンズを扱うのものではなく、目の奥の手術になるため、感染症や網膜剥離、出血の危険性も高まるとの説明もありました。
かといって、放置してもいけません。最悪、失明の危機もあります。
迷いに迷い、即日で手術していただくことに決めました。
そんな大人のやり取りに一切口を挟むことなく、息子はじっとやり取りを聞き、静かに運命を受け入れていたのです。
本当は小児病棟の夏祭りにも参加したかったし、トイ・ストーリーのDVDを観ることも楽しみにしていたのですが、全てお預けで、再び絶食となってしまいました。
長くなりすぎてしまったので、続きはまた今度にさせて下さい。
ちなみに、夫は40代前半で白内障の手術をしています。高齢者と同様に、個人病院での手術が可能でしたが、その進行のスピードは医師の想定より早く、手術は通常の倍以上時間がかかり、大変だったそうです。
何とか、袋が破けることなく、手術は無事に終わりましたが、後々外来で行くたびに、大変な手術だったと言われるそうですよ。
若く免疫力が高い、それは健康を保ったり、回復の早さには役立ちますが、逆に病気の進行も恐ろしいほど早めてしまうということを思い知らされました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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