こんにちは。
先週、2か月ぶりに小学校に登校し、初日こそは戸惑っていましたが、
すぐに元の生活に慣れ、徐々に勉強の遅れも取り戻すことができ、今週は元気に登校しています。娘は、相変わらず分散登校とオンライン授業の併用が継続されていますが…その生活も木曜日で終了しそうです。どちらもやれやれですね。
息子が目の病気の手術のため、8月初旬と9月初旬のそれぞれ1週間ずつ入院をしました。それぞれの経過については何度かこちらのブログで触れされていただているかと思います。
その間、付添人として病院の泊りがけしていた私のことはあまり触れていなかったので、今回はそのあたりをちょっと綴っていけたらなと思っています。
よかったらお付き合い下さいね。
2回目の入院時に、退院を目前、暇を持て余して自由帳に描いていた息子の絵です。銭湯をイメージしたとか。何も見ずにさらさらっと描いています。
- 付き添いができるだけありがたい?
- 基本的に付添人は透明人間?
- どこでどんなふうに寝ていたの?
- 付添人の食事は?
- 自由に裸足で歩けない不便さ
- お掃除、ゴミ回収、ベットメイキングをして下さる方に、そして洗濯をしてくれる家族に感謝の気持ちが
- 最後に
付き添いができるだけありがたい?
1回目の入院前は、とにかく未知なることに対する不安が大きく渦巻いており、心配で心配でなりませんでした。
入院について専門の部署で看護師さんから説明を受けている際、保護者1名だけ泊りがけで付き添いがOKという話を聞き、どんなに安堵したことか。
このコロナ禍です。初産の妊婦さんですら、一人で病院に入り、身内が誰もいない分娩室で出産に挑み、退院まで誰とも面会できないと聞いているくらい(どんなに不安であろうと想像します)ですから。小学生の目の手術では、泊りがけの付き添いはできないのでは?と想像していたからです。
これで息子のお世話を付きっきりででき、精神的なサポートができると安心したのですが…。
実際の付添人としての生活は…想像以上に過酷でした。
基本的に付添人は透明人間?
もちろん、大人がひとりいるのですから、透明人間なわけないのですが。(笑)
付添人がいる意味とは、
「まだ自分で自分のことができない子供のお世話係である」ということです。
→だから看護師さんの手をなるべく煩わせてはならない!!!のですよね。
もし、付添人がいなく、更に子供自身で自分の管理ができないなら、その子のお世話全般が看護師さんにのしかかってきてしまいます。
例えば、診察の付き添いだったり(その内容を保護者に伝えるのも)、薬を時間になったら飲ませたり(我が家なら目薬を定期的にさしたり)、シャワーの予約やその時間になったら教えてあげたり(人によってはその介助も)、食事だったり、着替えだったり、眠れないと愚痴を聞いてあげたり(小さな子の場合は夜泣き対策)…まさにやることいっぱい大変です。
だからこそ、私たち保護者が付添人としてそれらを請け負い、迷惑をおかけないようにするのです。
お世話係なので、自分自身が病院や忙しく働かれている看護師さんなどに迷惑をかけるのはご法度です!
ひっそり患者の横にいさせていただく透明人間というわけですね。
どこでどんなふうに寝ていたの?
1日400円お支払いして、簡易のソファをお借りし、患者用ベットの真横で寝ます。その手続きは、病室に案内された後に、隙をみて自分で専門窓口に出向いて行いました。
すると夕方、絵のような(初めて、はてなブログのお絵描き機能を使ってみました。超絶下手過ぎますね(涙))幅50㎝ほどで背もたれもなく、ただ座るだけのソファが届けられます。
これの真ん中が横開きし、中から簡易の敷布団と枕、掛布団が出てくるのです。
更に側面にベットの長さを付け足すための…なんと表現してよいのか分かりませんが、硬いクッションのようなものが入れ込まれており、それを引き出して真ん中にスポッとはめると、
はいっベットの出来上がりです。
幅50㎝、長さ170㎝あるかどうか?160㎝ちょいの私が足を伸ばして寝て、ぴったりくらいのサイズですね。
ご想像通り、寝返りは打てません。普段の感覚で寝返りを打つと床に落ちます。ずっと仰向けで寝るか、横向きになりたいときは、いったん体を起こしてからでないと体位変換ができないのです。
このソファベットの機能上、私のようにボリューミーな体の人間がちょっとでも動くとギシギシいいます。小柄だったり、やせ型お母さんは、ギシギシいいませんが…お父さんなら漏れなくギシギシ音に一晩中悩まされるでしょう。
悲しいかな。患者としてシングルベットに寝ている息子が恨めしく感じるくらい辛いです。
1回目の入院の初日は、ほぼ一睡もできませんでした。造り付けの机に突っ伏して寝ることも試みたりしてみましたが、無理でした。
まあ~お隣の女の子ちゃんが一晩中、激しい夜泣きをしていたこともありますが(手術前で、相当不安が積もりに積もっていたようでかわいそうでしたが…)。母は何年経っても母です。他人様のお子さんでも、夜泣きをする瞬間の「うにゃっ」という声だけで起きてしまいますね。体に染み付いているんだなあ~。
次の日が肝心の手術だというのに、1日中、眠くて眠くてどうかなりそうでした。なんて母よ。
不思議なもので、次第にその簡易ソファベットにも慣れて、ある程度は寝れるようになるのですが、しょっちゅう落下する夢ばかり見ていました。きっとずっと眠りが浅かったのでしょうね。実際には落下していませんよ。
そして寝起きは、体がばきばきです。
体が硬直し、腰が痛い、肩が異常に凝っている、血の巡りも悪くなるので、頭痛までしてくる始末です。
最悪ですね。
常に寝不足でもあるので、もうくったくたです。ただでさえ、子供のケアで精神的に辛いので、身体的にも追い打ちをかけられます。
周りのお母さんたちも誰一人落下している方はいらっしゃいませんでしたが、ずっと寝不足に悩まされていたことでしょう。
息子の付き添い期間は、ずっと家事をしなくてよいのだから、楽で暇でしょと家族には思われていたようですが…安定した寝床が確保されていないってこんなにも辛いのだなと実感させられた気がします。
付添人の食事は?
私たち付添人は、透明人間ですので、食事は与えられません。当たり前ですね。
患者である子供たちには、栄養士さんが栄養とカロリー計算された食事が毎食出してもらえますが、お金を払っても付添人の食事を頼むことはできません。
となると、息子は大学病院に入院していたので、院内のレストランやコンビニ、お昼になるとお弁当が販売されているので、そのどれかで、付添人は食事をすることになるのですが。
結局、付添人として病室を長く空けることはできないので、毎日、いや毎食コンビニのお世話になっていました。こんな生活、人生で一度もしたことがありません。
実家では母が食事を作ってくれていたし、その後、ちょっぴり一人暮らしを経験しましたが、簡単な自炊と外食、コンビニを適度に組み合わせており、結婚してからは基本自分で作っているので。
実はちょっと、憧れのコンビニ生活のはずでした。テレビやSNSだと、何とも美味しそうに見えますよね。
ごめんなさい。正直なところ、すぐに味付けに飽き、胃もたれしてしまいました。
味濃いよ~。
温めてもパスタはボソボソ硬いし、中華麺もくっついてぼぐれないし、冷やし中華もラーメンもしかり。お弁当も重くて。鶏ハムも普通のハムも塩辛いし。おにぎりも袋パンもすぐ飽きる。
炊き立てのご飯とお味噌汁、焼き立てのパンが恋しい~。(涙)
その中で美味しかったのは、スイーツとヨーグルトくらいか。それって…そもそも食事じゃないし。
周りのお母さんを見ていると、食欲がないのか、何も食べていなかったり、食べていてもカップ麺やカップスープ、お茶漬などでさらっと済ませているようでした。
とはいえ、あれこれ文句言いながらも、ちゃっかり3食食べていたのは私だけだったかも…。体力すらなくなったら、子供のケアできなくなってしまいますからね。完全に言い訳です。
後々、夫にこの話をしたら、
まあ~うちはうちだし、いいんじゃない。しっかり食べなきゃダメでしょ!
と言いつつも、笑っていましたが。
自由に裸足で歩けない不便さ
ホテルに宿泊されるとお分かりになると思いますが、裸足で動く回れない不便さってありますよね。
病室も同じです。室内履きに履き替えるものの、それはなるべく外のホコリを持ち込まないためであって、外履きとあまり変わりないのです。
ですから、ベットの上にいるとき以外は靴を履いています。ちょっとトイレに行くときですら靴が必要なのです。
それって、やっぱり不便ですよね。
更に不便なだけではなく、解放感がないので、より疲れを感じます。
裸足で歩き回れないと、活動範囲も狭まる気がしませんか。靴をはかないといけないなら、動くのやめとこうみたいな。より運動不足を促進させてしまう気がしてなりません。
そんな生活を続けていくうちにふと、よく欧米人はこんな家でまで靴を履いた生活しているなあ~と感心してしまいました。今更ながら。
床にどすんと座りたい。
足の指を広げて大地に立ちたい。
そう思わないのかな。
お掃除、ゴミ回収、ベットメイキングをして下さる方に、そして洗濯をしてくれる家族に感謝の気持ちが
いつもは掃除、洗濯をしているのは主婦である私です。
なおさら、毎日床を掃いたり、備品を拭いて下さったり、ゴミ回収、週1ですがベットメイキングをして下さる方々に感謝の気持ちが沸いてきました。自分が動かずともしていただける、本当にありがたや~ですね。
それと、慣れない洗濯を毎日してくれた夫と娘にも感謝ですね。数日おきに、汚れ物を引き取り、洗濯したものを持ってきてくれたので。
ママの日ごろの大変さに気づいてくれたかな?
最後に
このご時世でも、息子の付き添いができたことは感謝の気持ちでいっぱいです。
その分、透明人間になりきり、余計なご負担をかけずに、息子のケアは出来る限りしてきたつもりですが…。
う~ん付添人は思った以上に辛かった。
寝られない、満足に食べられない、誰にも不満を言えない(親同士の交流は一切ありません)、大部屋なので気を使い、我慢我慢の連続です。それでも互いに不信感がぬぐえない辛さもあります。精神的にもしんどいです。
ふと気づけば、週末はお父さんだらけになっていました。
入院期間が1週間なら、母も耐えますが、それ以上になると体が持ちませんよね。そりゃ1日2日でもいい、父に交代してもらいたいよねと思ってしまいました。それほどきついです。
面白いもので、母が付き添いのときはワガママの極みにような子供たちも、父に交代すると素直でいい子に変身します。嫌な治療も文句言わずに受ける不思議さよ~。
1回目の入院で思うところが多かったので、それを教訓に2回目は付添人としてどう対策したのか、またいつかお話しできたらと思っています。
明日は術後1か月の外来診察です。良好な経過であることを祈るばかりです。
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