こんにちは。
娘が今の中高一貫校に入学する前に、中学受検時代からお世話になっていた塾から言われたことがありました。
数学は中学(前期課程)の3年間で恐ろしほど差がついてしまう
ということです。
その話と同時に定期テストの点数分布図も見せられ、それは一桁から100点までなだらかな山のようになっているものでした。
まさか…同じ試験を突破した子たちの集団で、3年間ほぼ同じ授業を受けながら、こんなに差がつくなんてありえないよねと、当時の私は思っていたのですが…
衝撃なことに、これは事実だったのです。
徐々に差がついてくる数学
<小学算数までは親のフォローが必須>
数学は、小1の算数(いわゆる足し算、引き算)から全てつながっているため、どこかで躓きがあると(大概、小3~4の分数、少数あたり)どんどん響いていってしまいます。
すると高学年の算数が徐々に分からなくなり、更に中学生になると数学がどんどん理解ができなくなるため、やりたくない、とどのつまり
数学が苦手だ!!!
という子を生んでしまうわけですね。
これは残念ですが、仕方のない話です。その子のせいでも、学校の先生だけの責任でもありません。
親がしっかりとフォローしていかなかったのですから。忙しいなんて言い訳はしてられませんね。
塾に丸投げもダメですよ~。親が進捗具合を確認して、子どもがきちんと理解しているのか確認する必要があります。
具体的な親のフォローとしては、
小学校から返ってくるプリントやテストを隅々まで親が確認し、もしかして理解があいまいかもと思える箇所があったら、
・親が解説しなおしたり、
・教科書を一緒に見直したり、
・類似問題を作って解かせ、理解度を計ったり、
・もしくは、その単元だけのドリルを買ってやらせたり
することですね。
恐らく、中高一貫校に行かせようと考えている親なら、大抵この程度のフォローはしていると思われます。もちろん、そんなの全く必要なしで、1教われた100分かるというような天才児もいますが。
その場合には親の出る幕もありませんね(笑)
<小学数学で漏れを作らなったはずなのに…>
このように親がフォローし、小学校算数の漏れを作らなかったとしても、中学になり、数学を数年学び始めると理解度に歴然として差が出てきてしまうのです。
中1の初めのころは、点数分布図が80点あたりに大きな山があったはずが…中3にもなると本当に一桁、10点、20点、30点台が出てきて(それもごく少数ではありません。それなりに人数がいます)、90点以上もそれなりにいて(100点も出ます)、小さな山は60点あたりになります。
それが一応平均点ですね。
小学校範囲の理解は皆できていたはずなのに、この差ってなんなのですかね?
中学まではそこそこ数学ができていたのに…という経験ありませんか?
実は私がそのタイプです。
はっきりいって今、数学は大の苦手科目と断言できます。そんなあなたが数学について語るな!って感じですが、だからこそ語りたいテーマなのです。
みんなに知って欲しい!!!
私は中学受験をせず、地元の公立中学校に進学しました。
はっきりいって、地元中の数学のテストって…定期テスト前に教科書を復習し、学校で使用している問題集を何度も何度も解けば(覚えるほど解きこむ)、できちゃうものではなかったですか?
それプラス、授業態度も真面目で、提出物(マーカーだらけのキラキラノート)をきちんと出していれば、評定もそこそこ取れちゃいます。
真面目さだけでなんとかなっちゃっていたのです。
所詮、定期テストなど教科書や問題集の類似問題ばかり出されますからね。解き方さえ覚えこんじゃえば点数が取れてしまうのですよね。
はいっ、これ最悪です。
高校生になる真の実力が分かります!その程度で乗り切ってしまった中学数学力では、高校数学は全く太刀打ちできないのです。
気づいたら数学落ちこぼれでした…。
*ここでは数学の話だけをしています。ご注意を!古文・漢文、英語、社会、生物などはこれにあてはまりませんよ。勤勉さ、真面目さがとっても大事です。暗記学習がものをいいます。
もちろん、数学はセンスだ!なんてご意見もあると思いますが、中学数学を根本的に理解しようとせずに、解き方だけを丸暗記し、それをテストで吐き出すという方法しかとってこなかった代償ですね。
でもこれって、私だけの躓きではなく、同じ思いをした方(特に真面目な女性に多い)案外多いのではないでしょうか。
娘の数学科の先生の言葉が衝撃的だった!
<定期テストに応用問題が混じってくると…>
娘の学校では、中1こそは教科書や学校で使用している問題集範囲から、定期テストの問題が作られていました。
が…段々その割合は減っていき、中2あたりからは、その単元にあたる応用問題(学校で使用していない問題集からだったり、有名高校入試の問題から、ときに大学入試から引っ張てくる)がどしどし出されるようになります。
根本的に単元を理解しないで、解法を丸暗記しても全く歯が立たなくなっていくのです。
にもかかわらず、私の中学時代のような勉強法を続けていると、
なぜ、こんなに時間をかけて数学を勉強(ほぼ暗記)しているのに?点数が取れないの?
という事態が起こってしまうのですね。
<衝撃発言が出た!>
中2になると、テストの難易度が上がるだけではなく、クラス分けも始まります。最初は、2組約60人を3つに分けます。
発展1クラスと標準2クラス
ここで先生が衝撃発言をされました。
解答集は捨てろ!!!
と。
この言葉の本当の意味が分かる人間だけが、どんどん成績が上がっていくのです。
そして、中3の1学期で中学範囲の学習が終了し、2学期から高校生課程の勉強が始まると同時に、数学のクラス分けがもう一段加わります。
発展と標準と基礎のそれぞれ1クラスずつ
もう、発展と基礎ではやる気もクラスの雰囲気も全く違ってきます。
数学大好き、この世で一番数学という学問が好きというやつらが集まっている
発展クラス
に対して、
数学大嫌い、この世から数学という学問など消えてしまえと思っている子たちが集まっている
基礎クラス
そして、その間を迷える
標準クラス
ですね。(実は一番学力の幅が広い)
そこで、先の衝撃発言をされた先生は言葉を続けます。
解答集を捨てろ!の本当の意味
2学期の中間テスト後に言われたことです。その先生は、必ず総評を出されるのですが、ざっとまとめると、
①提出物(テスト範囲の問題集を最低1回は解いて、そのノートを提出する(マーカーなどを使ったカラフルキラキラノートにする必要ありません))を出さなくて、テストの点数も悪かった生徒は自分の勉強姿勢を一から見直して欲しい。猛省せい!と。
いうまでもなく当たり前ですね。最低限のことすらしていないのですから。
②提出物は出していないけど、テストの点数が良かった生徒は、あまりいい姿勢とはいえないが、まあ~良し。
点数が取れているなら、その単元は理解できているということだから、それでOKということなのでしょう。クラス分けも定期テストの点数だけを見ています。提出物は関係なしです。
③提出物を出していて、点数もしっかり取れている生徒は、その調子で油断することなく頑張って欲しい。
これまた当たり前ですね。優秀、優秀。
最後、
④提出物はきちんと期限までに出しているのに、テストの点数が振るわなかった生徒は、自分の学習姿勢を徹底的に見直して欲しい。問題を見て、分からないとすぐに解答集を頼っていなかったか?それは学習とはいえない。とことん考えることが大切!
これが、解答集は捨てろ!の真意だったのですね。
最後に
正直、私も中・高校生時代にこんな助言をしてくれる数学の先生に出会いたかったなと思います。
私はこの年になり、中学生の子を持つ母になるまで、この事実に気づけませんでした。
私は、
数学ができないやつ。
頭の堅いやつ。
応用の効かないやつ。
そう思い込んでいました。
まあ~それも真実だったかもしれませんが…。
単にセンスがなかった?(笑)
少なくとも中・高校生時代に先の助言をしてくれる先生に出会っていたら、もしかしたら人生変わっていたかもしれません。
これからの時代、私は文系だから数学はいらないとはいえない時代がやってきますからね。もうすでにきていますね。
文系が多数を占めている商社でも、IT分野の研修を全員必須にするとか。
経済や経営、商学部は、社会ではなく数学が受験必須科目なるかも?とか。
文学部でもIT系に就職する子もたくさんいますしね。私の母校は文学部だけの単科大学ですが、今SEで就職する子がわんさかいるそうです。
数学をばっさり切れない時代にきています。
今こそ数学との向き合い方を見直すときです!!!
問題をきちんと理解しようともせず、ほとんど解法を考えることなく、すぐに解答集を見て理解した気になって、何度もやり込むことで、解答を丸暗記してしまうなんて愚かな勉強法を取らないで下さいね。
私みたいに…。
解法の暗記に時間を割くくらいなら、その分、解法を考える時間に当てることをお勧めします。
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