こんにちは。
何度かこのブログでお話しさせていただいているかと思います。現在小4になる息子は、感覚的に過敏なところがあり、幼いころから苦手なものいくつかありました。
例えば、
・(自分も子どもなのに)小さい子の叫び声や泣き声がものすごく苦手
・突然の大きな音が苦手(そんなに驚きます???とこちらが思うほど飛び上がって驚きます)
・歌も好きなのと嫌いなのと差が激しく(幼いときは、嫌い歌のときは耳をふさいで部屋の隅っこに隠れていましたが、今は「消して!」と要求していきます)
・人が感情的に怒る声(たぶん相手の怒鳴り声で恐怖が先立ち、自分が何で怒られているのか脳がフリーズして考えられなくなってしまうようですね)
*これは声という音だけでななく、顔の表情も関わっていると思います。
という感じで、明らかに聴覚過敏よねと思われる反応がありました。いや、現在進行形です。
そのため1歳児くらいのころは、児童館のような施設には絶対入れず、遊園地にも行けず、ショッピングモールにも行けず、2歳になってからも幼稚園のプレにも参加できませんでした。
3歳から幼稚園で集団生活を始めたことで、ちょっとずつ耐性ができていき、社会生活は何とか送れるようになりましたが、未だに上記に挙げた音は苦手です。
今でも、ショッピングモールやレストランでそのような音に遭遇してしまうと…耳を塞いでいることがあります。
それに加えて最近、この音問題だけではなく、映像にも苦手があることが分かったのです。
ロシアのウクライナ侵攻のニュースに触れて
我が家は朝、時計代わりにテレビの情報番組を点けています。
朝ご飯の支度をしていて、ふと息子を見たら、耳を塞ぎ、頭をソファーのクッションにうずめていたのです。
私:「どうしたの?」
と聞くと、
息子:「テレビが怖い…。」
と。
画面を観ると、ロシア軍に侵略されたウクライナの街が映し出されていました。そこには、同じ人間が起こしたとは思えないような残虐なものも一部映っていたのです。
慌てて、
私:「ごめんね。気付かなくて。」
とチャンネルを替えたのですが…。
確かに息子が耳を塞ぎ、目を覆いたくなる気持ちは、私もよく分かります。
真実を知るべき
なのかもしれませんが、人の心の耐性には違いがあるし、その映像や情報に触れた後の傷の深さや癒されるまでの時間には違いがありますからね。
私も初めてこの惨事を目にし、詳しい状況を聞いたとき、頭がフリーズしてしまいました。
しばらく何も考えらず、夜遅かったので、息子はもう寝てましたが、まだ起きていた夫や高校生の娘が私に声を掛けたようですが、反応することすらできませんでした。
その壮絶さを想像する(消そうと思っても頭から消すことができず)と布団に入ってもよく眠ることができませんでした。
大人の私でもそうですから、人一倍繊細で傷つきやすく、想像力が豊かな息子が動揺してしまった気持ちは分かります。
ただ、その後に続く言葉がまだあったのです。
アニメは良いけれどドラマは嫌
息子:「僕、ママがたまに観ているドラマも苦手なんだよね。」
と。
ドラマ???と私の頭の中でクエッションマークがぐるぐる巡りました。
確かに、リアルタイムで観ることができなかったドラマを録画で観ていることはあります。息子が近くにいても。
でも、それがどうした?
息子:「怖いんだよね。」
と。
私:「この前、ドラえもんの映画を見に行ったじゃん!あれものかなり戦闘シーンがあって怖かったよね。」
と言うと。
息子:「アニメは大丈夫。想像世界って分かるから。本物の人間が動くのは苦手。怖いんだ。」
と…。
ドラマもノンフィクションのものあるかもしれませんが、あくまでも作り物の世界ですよね。
息子にはその境界性(現実と想像の世界の)が分かりにくく、自分に迫りくるもの、または、実際に自分にも起こりうるのではないかという恐怖を与えていたのかもしれませんね。
私としては、そんなに怖いドラマや映画を観ているつもりはないのですが、人それぞれ感じ方は違いますよね。
先のロシア軍のウクライナ侵攻も、受け取り方、心への刺さり方は人によって違いがありますからね。
息子の考えがおかしいとは思いませんし、そう本人にも言いませんでした。
私:「分かったよ。気を付ける。」
と。
これからは、努めて息子前ではドラマや映画を観ないようにしようと心に誓ったのですが、それにしても感覚的に苦手なものは音だけはなく、映像でもあるのですね。
それと、バラエティーでも再現VTRがあるものの苦手で、「消して!」と言われることがあったのを思い出しました。これも境界線が分からず、自分のことのように感じ、怖いのでしょうね。
最後に
息子はHSC気質があるのかなと感じています。
*HSCやHSPだから、聴覚過敏など感覚的に苦手なもがあるといっているわけではありません。専門家ではないので、その関連性も分かりません。
私もどの検査?(質問に答えるタイプのもの)をしてもHSPと判定が出ますし、自覚もあるので、息子の気持ちはよく分かります。
かつてそんな存在が知られていなかったころは、
気にし過ぎだ
とか
慣れれば大丈夫
どか
もっと心を大きくしないとこれから生きていけないよ
とか
頭ごなしに否定されたり、脅されたり、もしくは、自ら努力して克服するように言われてきました。
でも、怖いものは怖いし、ネガティブな言葉や場面を振り払おうと努力しても、どうにもならず、ふいにまた出てきてしまい、心が薄暗いものに支配されるような感覚を何度も味わってきました。
HSPという言葉を知ったことで、そんな自分を認めていいんだと思えるようになりましたけどね。
心が恐怖や薄暗いもので支配されそうだなと感じたら、事前に避けることもありですよね。
神経が図太い人に限って、自分の感覚が全ての人類の尺度だと言わんばかりに、押し付けてくるのが苦手です。慣れや、努力と根性でどうにかなるものでもなく、弱虫と言って突き放すのもどうかと思います。
息子も苦手なものは苦手と言って、避けてくれればいいと思っています。
もう昭和ではないし、男だから強くなければならない!なんて横暴なことを言う人間も少数派になっていると思ますしね。
幼いころは、母親である私が彼の恐怖心を感じ取り、取り除いてやることしかできませんでした。今回、自らの口で語ってくれたことで知ることができました。
随分、成長したなと思えた瞬間でしたね。
恐怖で動けなくなったり、薄暗いものに心が支配されたり、フラッシュバックするようなことは、人生で良い時間だと思えない(無駄遣いしている気がする)ので、これからは息子自ら、家族だけではなく他の人にも
無理です
怖いです
やめます
って言えることが、自分を守るために必要なのかもしれませんね。
ただきっと、本物の人間が動くドラマや映画は、様々な作品に触れ、深い感情を読み取ることができれば、怖いだけのものではないと理解できる日がくるかなと思っています。
成長するにつれて、感覚的に苦手なものを克服できる可能性もありますね。
自分の心は自分で守るしかありません。
心を壊すくらいなら、避けること、やらないことは、決して弱虫でも負け犬でもないですよね。
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