一人目の赤ちゃんだったり、真面目なママ(ときにパパ?)であったりすると、様々な媒体でいわれている、月齢ごとに使用して良い食材や硬さ、量の通りに進まないとダメなんだと落ち込んでしまうかもしれません。
更に追い打ちをかけるように、保健師さんの指導があったり、検診時の小児科の先生からの助言など専門家に言われると、より一層、ママの心は不安でいっぱいになってしまうのではと思います。
ちょっとだけ古い話になりますば、私の離乳食との格闘の記録にお付き合いいただけたらと思います。いつでも思いは一緒です。
第1子・娘の離乳食開始は不安だらけだった
娘の時は、初めての子ということで、離乳食開始前に
・母子手帳に書かれている離乳食の進め方、
・検診で渡されるこれまた離乳食の進め方の紙、
・それに加え育児書、
・実際の月齢ごとの離乳食メニューの本(気合を入れて4冊買いそろえました)、
とにかくありとあらゆる離乳食に関する情報に目を通しました。
とにかく不安だけど、始めるしかない!と。育児書通りに5ヶ月きっかりに「10倍がゆ」から始めたのです。そして育児初心者だった私は、真面目にコツコツとマニュアル通りに作り、段階を踏めば、必ず順調に進められると信じていました。
(育児なんて何につけてもマニュアル通りなんていきませんよね。今ならそれが身に染みて分かっていることなのですけどね。)
初めての離乳食は思ったより順調に食べてくれました!
ただ、ここからが始まりです。
当然、機嫌が悪ければ、食べないし、お腹が空いてなければ、べーと吐き出します。今から考えれば当たり前のことも、当時の私は、その都度ショックで打ちひしがれていました。
それでも、めげない!と翌週には育児書通りに野菜のペーストを加え、その次は白身魚に豆腐にと進めていったのです。段々と食べてくれない日が1日1日と積み重なり、私の心も沈んでいきました。
離乳食のことで頭がいっぱいで病み始めた
毎日毎日、離乳食ことばかり考え、抱っこしていないとお昼寝してくれない我が子(背中にセンサーがついているタイプ)を片手で抱きながら、ソファーに座り、もう片手で離乳食のメニュー本を見て、次の離乳食のメニューを考える。
そんな日々でした。
ここまで、頑張って作ってるんだから、絶対食べ切ってほしい。とあれこれ環境についても考えました。
テレビは気が散って良くないと聞けば、離乳食時はテレビを消し、リラックスした雰囲気作りのためにと音楽をかけたり。鏡を見せると食べてくれると聞けば、大きな姿見を持ってきたり。
とにかく必死でした。
そんな妻の姿を見て夫は、
なんて言うもんなら、
育児書に書かれてるだから、きちんと進めないとダメなの!
イライラしながら答えていたのです…。
今考えると、目が吊り上がって怖い顔で娘を見ていたのでしょうね。それじゃあ、食べる気も起こらなくなりますよね。
思い余って実母の相談すると
実母は、
お母さんの頃は、今と違っておおらかだったからね~。 お味噌汁の上澄みとか、大人用の煮物を潰してあげてたりしてたわよ~。
いやいや、それじゃあダメでしょ!(大人用は塩分が多すぎで与えてはいけないと、どの情報にも書かれてるじゃない!と、思わず心の中で突っ込んでいました。)確かにそれは正論ですけどね。
きっと母は、肩の力を抜きなさいと言いたかったのでしょうね。
*ちなみに、大人用に味付けされた食事を与えることが良い悪いは置いておいて、大人の食べかけや、大人が使用した箸やスプーン等で乳幼児に食事を与えるは止めた方が良いですよ~。これはお子さんの将来のためです。
そのずさん行動により、私たち昭和世代は虫歯菌に侵され、小学校入学前から虫歯で歯医者さん通いになってしまった方も多いですよね。大人から虫歯菌が3歳くらいまでに移らなければ、一生虫歯にない子に成長しますからね。
我が子二人にはそれだけは鉄の掟で守りました。(夫の協力はもちろん、祖父母に守ってもらいました。)どんなに可愛くてもチューもダメです。
そのお蔭で、現在中3の娘も、小3の息子も虫歯は一本もありません。
娘が1歳になるころには
病みながらも、何とか離乳食を進めるうちに、量だけは食べられるようになっていました。ただ、食材の種類はあまり増えなかったですね。どんどん好き嫌いが出てきてしまって…。しかも、硬さもいつまでもベチャベチヤのまま。
益々私は病み、どんどんく暗闇に引きずり込まれていくような気分でした。
結局、離乳食を卒業し、幼児食に移行できたのは1才半過ぎだったとと思います。そのせいで、自分の中で劣等感が残ってしまいました。唯一は、手作りで頑張れたことだ!と自分で自分をなぐさめていましたが…。それも今から考えれば、そんなにこだわる必要あったの?って感じですけどね。
まあ~義母から、
私は、レバーペースト以外は一切ベビーフードを使わないで、手作りの離乳食をあげてたのよ~。
という言葉が私の心の底でずしんと響いてたのかもしれません…。
ほんと余計な一言ですよね。必ずこの手のマウントを取ってくる人はいるので、気にしないことが一番です。特に親世代の昔話だと、自分の中で思い出を美化させていることも多いので、話半分で聞いた方が(流してしまった方が)良いですね。
先輩ママたちの話を聞いて驚いた!
それから公園デビューをし、児童館やら幼稚園のプレスクールに行
き始めて、先輩ママとお話しする機会がポツポツとでき始めました。すると、
離乳食なんて全然食べなかったよ~。
と、何回聞いたことか。なんだ。我が子は全然普通だったのかと気付けたのです。三人目くらいのベテランママの話になれば、更なる衝撃が、
離乳食なんて食べなくても、全然オッケーよ!
1才まではおっぱいで育つし~。
そんな言葉を聞き、実際に真横ですくすく健康そうに育ってる子たちを見て、
ふいに力が抜けたのですよね。なんだそれで良いんだと。
実母のおおらかさもあながち間違ってなかったのかもと思えた瞬間でした。
第2子・息子のときは
息子のときは、何とものんきなものでした。
5ヶ月になったものの、夏だし、胃腸も弱り気味だし~秋まで待とうか、それとも消化機能の整う9ヶ月からでも良いかなと思ってたくらいで。(これを実践している方もいらっしゃいますね。それも一理あるなと思いますよね。)
実際には秋になり、私たちの食べる様子を見て、ヨダレをたらし始めてたので、6ヶ月で始めました。とはいえ、おっぱい星人の息子は、10倍がゆに全く興味を持ってくれませんでしたね。
はいっ、全て吐き出しちゃいます。
でも、まあ良いかと思えたのですよね。食べることを無理強いして、嫌いになっては元も子もないと。
野菜のペーストは多少口に入れてくれたものの、ほとんど進まず…姉が持ってくる風邪が移ったり、ハプニングに見舞われることもあり。気付けば、作っても食べてくれないし~、えいっベビーフードを解禁しちゃえ!と方向転換をしました。ベビーフードなら、食べてくれたらラッキーくらいで、買ったものだとさっさと諦めて捨てられるし、心もぐっと軽くなりました。
結局、1才までほとんどおっぱいで育ちました。
イチゴとミカンと白パンとたまに気が向くとベビーフードそれだけです。でも、何の問題もなく元気に育ちましたよ。
リンク
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1歳を過ぎると、さすがに食べさせなきゃと思いが出てきたので、三段跳びで幼児食に強行突破してしまいました。
これが当たりで。見事に食べてくれたのです。要は、ベトベトが嫌だったようですね。
(これも良く聞く話です。)結果的には、娘より先にごく普通の食事ができるようになってました!
分からないものですよね。
今現在、好き嫌いが激しいのは、圧倒的に娘です。量は食べますけどね。それに引き換え、息子は雑食で好き嫌いも少なく、量も食べます。
0歳児の離乳食の進み具合なんて、その後の食生活に全然関係ありません。元気で育っていれば良しですね。
「好き嫌いなく食べる」ことを強要する必要はない!
ちょっと本筋からは外れますが、好き嫌いについて少しお話しさせて下さい。
昭和的な発想では、アレルギーを除いて(これすら親の甘やかしだの、食べれば治る等、無茶苦茶な考えがまかり通っていた時代でしたが…)、何でも好き嫌いなく食べる子が良しという風潮がありましたよね。
今でもそれを目指している親や教育者もいることでしょう。
令和になり、考え方も変わったようですね。なぜ、好き嫌いが多い子がいるのか、解明も進んでいるようで、ただのワガママではなかったのです!
以前、このようなブログを書かせていただきました。
mamatomo-zero.com
その中で、今話題の家政婦の志麻さんが言われています。
「好き嫌いのあるこどもは決してわがままではなく、むしろ味やにおいに人一倍デリケートなのでしょう。」
と。
うちの娘も、まさかそんなことに気付くとは?という指摘をしてくることがあります。調味料のメーカーを変えたとか、ワサビを切った包丁でお刺身を切ってしまったとか(ほのかに匂いと辛みがついていたようです)、いつもと違うスパイスを入れたとか、ほんのちょっと入れた野菜の匂いや味に等など。(鈍感な夫はどれも全く気付きません。)食事を作っている私からすると、そんなささいなことを気にしないで良いから、食べくれ!と思っちゃいますが、感じ取ってしまうのでしょうね。
また、発達障害による特性のために、好き嫌いが激しくなることもあるようです。
www.teensmoon.com
この記事は目からウロコでした。
感覚過敏(食感や舌に触れた感じ、噛んだときの音、におい等)だったり、想像の特異性(初めてのものを受け付けない、色が気持ち悪いとか)により、好き嫌いが必然的に激しくなってしまうというお話でした。
ただどちらも、食の経験を積み、年齢を重ねるにつれて許容範囲が増えていくようです。
食事の作り手は、まあ~仕方ないなあ、ときが解決してくれるだろうと寛容に構えるしかないのかもしれませんね。
そんなわけで、赤ちゃん期の離乳食についても、なおさら、すんなり受け入れてくれる子もいれば、一部こだわりを持つ子、一部拒否する子、全面的に拒否してしまう子等など、様々な反応がでるのも当たり前ですよね。
最後に
離乳食を初めて作り、我が子に食べさせるママ(ときにパパ)にとって、マニュアルのようなものや、それを説明してくれる専門家の存在はありがたいと感じるときもありますが、ときに鬱陶しいものにもなってしまうのも事実ですよね。
どの子もマニュアル通りに進むわけではないですからね。
それは、あなたの努力不足なわけではありません!まだそのときではなかっただけ。多少の時期のずれはあっても、幼児食が食べるられるようになり、やがて、大人とほとんど変わらない食事をとることができるようになります。
*好き嫌いの多い少ないは置いておいてね。量だって、小食の子もいれば大食いの子もいますものね。
ただ、せっかく手作りしたのにと考えてしまう、その気持ちは分かります!離乳食ってほんと作るのに手間がかかりますからね。便利な道具をどれだけ使っても大変なものは大変です。
ただでさえ慣れない育児で心も体も疲れているのですから、もうこれ以上作れないと思ったなら、ベビーフードでも全然オッケーだと思いませんか。周囲の雑音など気にする必要はありません。
手作り離乳食で育てた娘もベビーフードで育てた息子もちゃんと育ってます。その後の食の好みもまた、本人次第です。
離乳食で全てが決まる訳ではない!
確かに、マニュアルのようなものに書かれてることは栄養学、医学的にも正しいのでしょう。でも、必ずし守らないといけないものでもないし、守らないと育たないわけでもありません。一つの情報として頭の片隅に置いておく程度で良いのです。
どうぞ、あなたの心の負担にならない離乳食の進め方をして下さいね。
大丈夫です!ちゃんとその子なりのペースで食べられるようになります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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