こんにちは。
早い方なら30代前半あたりから、遅くとも40代あたりから白髪が気になり出し、定期的に白髪染めをしている方も多くいらっしゃると思います。
そんな方の中には、
白髪染めをして気になる白髪も隠せたし、これで安心して外を歩けるわ~なんて思ったのも束の間、あっという間に染料が落ちてしまったり、髪の傷みや、頭皮のかゆみや炎症に悩まされている方もいらっしゃるのではと思います。
ただそれでも、白髪を隠すためには白髪染めをしないわけにはいかないし…と負のスパイラルに陥ってしまいがちですよね。
そんなあなた、白髪染めをしただけで満足してはいけませんよ!その後のケアこそ大切になるのです。
そこで今回は、
・白髪染めをした後の髪の状態をご説明するとともに、
・アフターケアの重要性と、
・具体的なケアの仕方
をご紹介します。
ぜひ次の白髪染めをされたなら、その直後からケアを実践してみて下さいね。
白髪染めをした後の髪ってどんな状態なの?
まずは、一般的な白髪染めの仕組みを簡単にご説明しますね。
①1つ目の薬剤である「アルカリ成分の薬剤」を塗って、髪を膨らませてキューティクルを開き、内部に隙間を作ります。
②①の隙間に2つ目の薬剤である「カラー染料」を入れ込むことで、髪が染まるというわけですね。
しかし、白髪染めの仕組みを知ると疑問が出てきませんか?
髪を守るための鎧の役割であるキューティクルが開いた状態のまま放置しておいて良いのかと。
当然疑問に感じられた通り、白髪染めをした後の髪をケアせずに放置しておけば、内部から大切なタンパク質や水分が流れ出てしまいます。その結果、髪がパサついて広がり、ダメージを受けてしまうわけですね。
もちろん髪内部に入れ込んだはずの染料も流れ出て、あっという間に色落ちしてしまういます。
ですから必ず、白髪染めをした後はケアが必要なのです!
白髪染めをした直後のケアとは?
<白髪染をした直後のケアこそが重要>
よく勘違いされがちですが、白髪染めの薬剤だけが、髪や頭皮を傷める原因になるわけではありません。
その後のケアをきちんとするかしなかで、髪の状態は変わってきます。もちろん、色落ちのスピードも違ってきますよ。
ですから白髪染めをした直後のケアの目的は、髪や頭皮のために薬剤を落とすことだけではなく、開いたままのキューティクルを整える意味合いもあるのです。
ただ美容院で白髪染めを行った場合は、専門家である美容師さんがそれを分かっていて、アフターケアをきちんと行ってくれるはずです。
*美容院の価格や質によってケアに差がある可能性は捨てきれませんが…。
セルフより、傷みや色落ちが少ないのはそのためですね。
一方で、「私はセルフで白髪染めを行っている派よ!」という方は、ご自分で直後のケアをする必要が出てきます。
そこで、手順を詳しくご説明しますね。
<セルフで白髪染めをした場合のケア方法は?>
大前提は、白髪染めをしたことでアルカリ性に傾いた髪を、元の弱酸性の状態に戻してやるために、薬剤をしっかり丁寧に落としきるということです。
①できれば38℃程度のぬるま湯で、予洗いをしっかり行います。
※目安は、ヘアカラーの色が完全に消えるまで繰り返しますよ。
②更に薬剤を完全に落とし切るために、シャンプーを2回行います。
※これ以降に使用するシャンプーやトリートメント、コンディショナーは、薬剤でダメージを受けた髪のためにも、ヘアカラー専用のものをお使い下さいね。
③開いたキューティクルを引き締め、髪内部に栄養を与えるために、トリートメントを行います。
④最後にコンディショナーで髪の表面をコートすることで、ツヤと潤いを与えられますよ。
ここまでが、セルフで白髪染めを行った直後のケアになります。
あなたの大事な髪と頭皮を守るためにも、すぐに色落ちをしてしまうのを防ぐためにも、ぜひ実践してみて下さいね。
白髪染めを長持ちさせるためのケアとは?
白髪染めのカラーが髪内部で定着するためには、約2週間ほどかかるといわれています。
その間は髪が水に濡れるだけも、キューティクルが開いてしまうような不安定な状態です。白髪染めの直後のケアさえすれば安心ではなく、継続的にケアを行う必要がありますね。
そこで、具体的なケア方法をご紹介します!
①ヘアカラー専用のシャンプーを使う。
白髪染めをした後のデリケートな髪には、ドラッグストアや量販店で、安価で売られているシャンプーはお勧めできません。
なぜなら洗浄成分として「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているからです。
この成分は、髪の内部にまで浸透して、染料を洗い流してしまうため、色落ちのスピードを早めてしまいます。またその成分と似ている「ラウレス硫酸ナトリウム」も注意して下さいね。
またもうひとつ、普段から気をつけるべき成分として「シリコン」があります。
これは、髪を人工的なキューティクルの膜で覆ってしまうため、白髪染めの染料を入りにくくしたり、特にヘアマニキュアの効果を妨げてしまうのです。ですから、この成分の入っているシャンプーは避けた方が賢明ですね。
以上よりお勧めは、ヘアカラー専用のシャンプーになります。
白髪染めを行ったことで乾燥しがちな頭皮や髪のために、洗浄力は優しくなっていますが、カラーを長持ちさせる成分は配合されていますよ。
最低でも1週間は、ヘアカラー専用シャンプーを使い続けることで、髪を傷めずに汚れだけを落とすことができます。白髪染めによるダメージを抑えられるだけではなく、色落ちを抑えてくれる効果にもつながるのです。
その後も、ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーを使うなど、美しく髪を保つためにもシャンプーには気を配りたいものですね。
②トリートメントを定期的に行う。
週に1~2回程度、トリートメントを行うことで、髪の内部にまで栄養が浸透し、ダメージを軽減することができます。補色効果もありますよ。
またドライヤーで髪を乾かす前の保護のためや、朝のスタイリングの際にも、洗い流さないタイプのトリートメントがお勧めです。手軽に使えて便利ですね。
③タオルドライに気をつける。
お風呂上がりに、髪をドライヤーで乾かす前に、タオルでゴシゴシ拭いていたりしませんか?
普段からあまりお勧めできない行為ですが、特に白髪染めをした後のデリケート髪には絶対にNGです。髪同士がこすれて摩擦を起こし、より一層ダメージを与えてしまいます。
そこで正しいタオルドライの方法をご案内したいと思います。
・まずは頭皮の水分を取るために、タオルを頭にかけ、円を描くように優しく圧をかけます。マッサージ効果もありますよ。
・次に手先をタオルで包み込み、押さえるように水分を取ります。
これで終了です。簡単ですよね。
④ヘアアイロンやコテは白髪染め後2日経ってから。
まだキューティクルが閉まりかけている段階で強い熱を加えると、髪の水分が一気に蒸発してパサパサになってしまいます。更に乾燥を進ませてしまうと、再びキューティクルが全開になってしまうため、カラーが落ちてしまう原因になるのです。
髪のキューティクルが落ち着いてくる2日目以降から、ヘアアイロンやコテは使うようにしましょう。
⑤ドライヤーの使用には注意を。
前提として、髪が濡れたまま寝るのはもちろんNGです。濡れた状態の髪は特に傷みやすいので、ちょっとした枕との摩擦でも強いダメージを与えてしまいますからね。
ただドライヤーの熱も、先にお話ししたヘアアイロンやコテと同じく、髪にはあまり良くないのです。
ですから、いきなり濡れた髪をドライヤーで乾かすのではなく、先にご紹介したタオルドライをして、まずは余分な水分を取るようにして下さいね。その後、ドライヤーをできる限り離して、髪の根元に熱を当てるようにします。また1ヶ所に長時間当て続けるのではなく、場所を替えつつまんべんなく行いますよ。
すると、最初に髪の根元(要するに頭皮)が完全に乾くため、自然に髪にまでその乾燥が伝わり、毛先まで楽に短時間で乾かすことができるようになるのです。
ぜひお試して下さい。
⑥その他注意すべきこと。
肌が日焼けするように、紫外線は髪にもダメージを与えます。帽子や日傘を上手に利用したいですね。
また、静電気も髪にダメージを与えてしまいます。ヘアブラシも静電気を起こしにくい素材のものに替えたいですね。
まとめ
白髪染めの後のケアについてお話ししてきました。いかに大切かお分かりいただけたかと思います。
セルフで白髪染めをした場合には、その直後にしっかりケアをすることで、髪や頭皮の傷みや色落ちをかなり防ぐことができますよ。
①ぬるま湯で予洗い
②シャンプーを2回行い薬剤を落とす
③トリートメントで髪に栄養を
④コンディショナーで髪をコートしツヤを
美容院で白髪染めを行った場合、専門家である美容師さんがその前後のケアをしっかり行って下さっているなら、家に帰ったその日は何もする必要はありません。
ただ何れにせよ、1~2週間はヘアケア専用のシャンプー等を用いて、ケアを続けて下さいね。注意点は以下の6つです。
①ヘアカラー専用のシャンプーを使う。
②トリートメントを定期的に行う。
③タオルドライに気を付ける。
④ヘアアイロンやコテは白髪染め後2日経ってから。
⑤ドライヤーの使用には注意を。
⑥その他注意すべきことを守って。
世間で考えられているほど、白髪染めの薬剤だけで髪や頭皮を傷めてしまうわけではありません。アフターケアをきちんと行うことで、髪質を美しく保つことや色落ちの速度を緩めることができるのです。
ぜひご紹介したケアをお試し下さいね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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